後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「スウェーデンとドイツの野原に咲く花」

2024年09月14日 | 日記・エッセイ・コラム

スウェーデンとドイツの野原に咲く花々をご紹介します。その後で草原の花々にまつわる思い出を書いてみたいと思います。
まず写真をお送りします。写真は「スウェーデンの野原に咲く花々の写真」と「ドイツの野原に咲く花々の写真」を検索してインターネットにある写真からお借りしました。はじめの2枚はスウェーデンの野原で後の1枚はドイツの野原の写真です。

さて野原の花々にまつわる思い出を書いてみたいと思います。
私は長い生涯で花々が一面に咲いている光景を3度だけ見たことがあります。1度目は北アルプスの大天井岳の斜面でした。そうして2度目は夏の白夜のスウェーデンの野原でした。3度目はドイツの野原でした。
1度目は23歳の夏でした。北アルプス表銀座に登り縦走したのです。
その時、大天井岳の下の広い斜面に一面に咲いていた花畑があったのです。
それは息を呑むような美しい光景です。疲れ切っていたので一層感動したのです。山の上に、黄、白、紫、紅などの小さな花々が緑の絨毯にちりばめられています。こんな広い花畑があるとは想像もしていなかったのです。
その後は足取りも軽く槍の肩の小屋まで登ったのものでした。
大天井岳の下の広い斜面で見た花畑の光景は一生忘れられない思い出になったのです。 4番目の写真は大天井岳の下の花畑です。
2度目に野原の花畑を見たのは夏のスウェーデンでした。
1972年にストックホルムにある王立工科大学に招ばれ8月から11月にかけて4ケ月間程住んでいたことがあります。私を招んでくれたのエケトルプ教授でした。自宅にも何度も招待されました。
教授の家の裏の野原に一面に小さい花々が咲いていたのです。色とりどりの花々が白夜のうす暗い中に夢幻のように広がっています。
裏に塀や柵がなく野原が果てしなく花畑になっているのです。感動しました。
スウェーデンは緯度が高いので夏は白夜で太陽の光も弱々しい国です。ですから日本の高山植物のような花々が平野の野原に咲いているのです。
エケトルプ教授に聞くと、「草花の種を買って来て家の周りの野原に播いたのです」と言います。そして「よく見て下さい。日本の高山植物のように見えますが、種類は違います」とも云ってました。

あの懐かしいエケトルプ教授が亡くなってからもう何年もの月日が流れました。しかしエケトルプ教授の家の周りに咲いていた高山植物のような花々が忘れられません。

次はドイツの野原の花です。南ドイツに家族と共に住んでいました。子供は小学校とキンダーガルテンに通っていました。週末には近郊へのドライブを習慣にしていました。
冬の間一面雪に覆われていた地面が復活祭の頃一気に春の兆しを見せます。牧場地帯や麦畑の農村地帯を車で走っていると一面のクロッカスの花や菜の花に遭遇します。時々黄色いレンギョウの茂みを見つけたりもします。
そして5月になるとサクランボの花が青い空にピンクに輝いています。リンゴの花も咲いています。コクリコやバターカップも緑の野原に鮮やかな彩りを加えています。
牧歌的という言葉がありますが、ドイツの農村は教会の尖塔が遠方に見え、花々が咲いていて実に心のなごむところです。
 
どういう訳か日本では草原に咲く花々を見たことがありません。幼い頃レンゲ畑やシロツメクサの原で遊んだ記憶がありますが。現在そんな風景は北海道にあるのでしょう。
 
今日はスウェーデンとドイツの野原に咲く花々をご紹介しました。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。