後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「アフリカの多数の民族とマサイ族」

2024年08月31日 | 日記・エッセイ・コラム
アフリカには3000もの民族がいて2000種類以上の言語が使われています。その多様性は他の大陸とは較べられない多様性です。
例えばアフリカの民族を示せば次のようになります。
 
ヌバ族 アンコレ族 トゥンブカ族 グロ族 ...
 
アングロアフリカン イラク族 アルシャ族 ...

レンディーレ族 イッサ族 ムーア人 ...

ゴンベ族 アムハラ人 ドゥル族 ...

アンガス族 コファ族 バントゥー系民族 ...

イガラ族 トングェ族 クナマ族 ...

ガモ人 ショナ人 ドゴン族 ...

ネグリロ ンゴニ族 キッシ族、などなどです。

以上のようにあまりにも多数なのでそれぞれの民族の詳細は省略いたします。

そこで日本でも有名なマサイ族だけ一例としてご紹介します。

マサイ族はケニア南部からタンザニア北部一帯の先住民で、人口は推定20 - 30万人程度と推測されています。

垂直ジャンプを繰り返す独特の踊り文化で有名です。 村で一番高く跳べる男性が、村で一番綺麗な女性をめとることができるのです。

本来は定住せず牛やヤギなどの家畜の遊牧で生計を立てる遊牧民でした。現在では都市にも住み観光ガイドや密猟の監視員などの定職を持って暮らしているマサイ族も多いのです。

伝統的マサイ族の住居は牛糞と泥をこねて作った小屋です。この掘っ立て小屋をサークル状に配置し、外側をさらに木の柵で囲うのが村の伝統的なスタイルでした。夜になると放牧していた牛やヤギなどの家畜をこのサークルの内側に入れ、野生の猛獣から家畜を守ります。

一夫多妻制で牛(財産)を多く持つ男は何人も妻をめとることができるが、牛を持っていない男は女性に相手にされず、結婚も恋愛も難しいものです。牛が不足すると他部族の牛を略奪します。成人男性は猛獣退治や牛の放牧以外の労働をせず、普通の仕事は全て女性や子供が行っている。

ここでマサイ族の写真を示します。出典は、https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9E%E3%82%B5%E3%82%A4%E6%97%8F です。

さてマサイ族の主食は牛乳と牛の生血です。近年ではチャパティ・米飯などの炭水化物も日常食となっています。牛乳をギブユという瓢箪に入れて作った原始的なヨーグルトや、牛の血を抜いてそれを牛乳と混ぜ合わせた飲み物もあります。客人が来たときのお祝い事などでは動物を殺して肉食をすることもあるが、大切な家畜を潰してしまうことになるためごくまれです。魚は全く食べなく野菜を食べることもごく少ない。

それぞれの村ごとに長老がいて物事を決定する原始的な長老制です。戦士階級であるモランはこの長老の下に属し、未だ修行中の身分とされている。男性は生涯に必ず一度はモランとなります。モランは槍で武装し、独自の槍術を使います。このほか相撲に似た格闘技も存在し、彼らはこれらを駆使してライオン、豹をはじめとする猛獣とも渡り合うのです。

さてアフリカと言えば奴隷貿易に触れなければなりません。15世紀から19世紀までの500年にはアメリカ向けの奴隷貿易で、700-1200万人のアフリカ人が奴隷として輸出されました。しかしその後、「反奴隷貿易の協定」がアフリカ50カ国以上の国々で締結され奴隷貿易は終わったのです。

以上、アフリカの多数の民族を紹介し、一例としてとマサイ族について詳しく説明をしました。そして奴隷貿易についても簡略に記しました。それにしてもアフリカ大陸には3000もの民族がいて2000種類以上の言語が使われている事実は驚異的です。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)


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