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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「夏になるとライン河のウナギの蒲焼きと観光船を思い出す」

2025年07月11日 | 日記・エッセイ・コラム
毎年夏になるとライン河の鰻の蒲焼と観光船のパーティのことを思い出します。
あれは1969年の夏でした。南ドイツのシュツットガルトにあったマックス・プランク研究所で働いていた頃のことです。
ある日、デパートの鮮魚売り場に行ったところ、水槽にマスやドイツ鯉を沢山泳がせて売っています。足元のバケツには太いウナギがうごめいています。パッとひらめきました。鰻の蒲焼を自分で作る決心をしたのです。
一番太いウナギを買いながら、何処で獲れたか聞きました。ライン河だそうです。流れのよどんだところに仕掛けを沈めておくと獲れるとそうです。

1番目の写真は日本の鰻の写真です。ドイツで買ったウナギと同じでした。
写真の出典は、https://www.lettuceclub.net/news/article/191690/ です。
ドイツではウナギは一般には棒状の燻製にして売っています。ハンブルグでは筒切にしたウナギ入りのスープを飲んだこともあります。
しかし生きたまま売っているのは珍しいことです。活きウナギを買って蒲焼を作ることを決心しました。活きウナギを買って意気揚々と帰宅しました。
しかし蒲焼など作ったことがありません。自宅の台所で2枚におろし、3角形の中骨を切り離し、何とかウナギを開いた形の切り身にしました。
さて次の段階は「蒸し」です。鍋に少し水を入れ、皿に並べた切り身を蒸し上げました。
次は醤油、砂糖、日本酒のタレをつけてオーブンで焼きます。途中、何度もタレを塗り直して、コンガリ焼き上げます。

2番目の写真はウナギを割いて作ったうな重の写真です。こんな蒲焼きをイメージしながらオーブンで焼きました。この写真の出典も、https://www.lettuceclub.net/news/article/191690/ です。
オーブンで焼いていると家中がウナギの蒲焼の美味しそうな香がします。これで出来上がりです。
食べてみると兎に角すごく不味いのです。生臭くて嫌な泥の味がするのです。
ライン河の活きウナギを清い水で数日飼って、泥の臭いを除いてから食べるべきだったのです。
さてライン河の思い出にはもう一つ船上のワインパーティの楽しかったことがあります。まずライン河の風景を見ましょう。

3番目の写真はライン河中流の風景です。中世風の古い町並みの後ろの山には一面にブドウ畑が広がっています。個人経営のワイン製造も盛んなところです。水は濁りに濁り、滔々と流れ行きます。3番目と4番目のライン河の写真の出典は、「 ドイツ ・ ライン川クルーズで見える古城と風景 」、http://blogs.yahoo.co.jp/tommy_poppo/7199351.html です。

4番目の写真は船上パーティに使った船と同じような観光船が手前に写っている写真です。観光船が2隻写っています。
あれは1978年でした。当時、日本とドイツの鉄鋼製錬の研究者が「日独鉄鋼セミナー」を開催したことがありました。
その折にドイツ側が小型の観光船を貸し切って日独の参加者をライン下りに招待してくれたのです。
左右の古城を見上げながらワインを飲む会でした。
ワインを注ぎ回るのが民族衣装を着た娘さん達です。

5番目の写真はいろいろな民族衣装を着たドイツの娘さん達の写真です。
この写真の出典は、https://sekach.com/dirndl/ です。
彼女達はブドウ農家の子供たちだそうです。アルバイトにこのような観光船でのワインパーティで働いているのです。その素朴な感じが周囲の風景をともに忘れられません。

ライン河にまつわる思い出はもっといろいろありますが、今日はこのくらいにしておきます。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

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