後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「ホテルの思い出(3)洞爺湖観光ホテルと驚異的な昭和新山」

2024年09月13日 | 日記・エッセイ・コラム
洞爺観光ホテルは北海道の洞爺湖温泉街の中心にあり洞爺湖畔に面しています。洞爺湖と中島を一望できる絶景の湖畔のホテルです。2014年に泊りました。特に感動したのはホテルの窓の直前で上がる花火です。
その洞爺観光ホテルと花火大会の写真を示します。
1番目の写真は洞爺観光ホテルです。目の前が洞爺湖です。
2番目の写真は洞湖上で打ち上げられた花火です。
3番目の写真は花火を打ち上げる遊覧船です。
このホテルの近くに昭和新山と有珠山があります。
有珠山は洞爺湖の南にある標高737mの活火山です。山頂は有珠郡壮瞥町にあり、山体は虻田郡洞爺湖町、伊達市にまたがっています。
一方、昭和新山は第二次世界大戦中に出来た山です。
戦争中の昭和18年12月28日から激しい地震が続発し、昭和19年6月23日に突然噴火を始めて1年余で麦畑に標高398mの巨大な山が出来てしまったのです。
そしてこの火山の成長の様子を当時その地で郵便局長をしていた三松正夫さんが独りで精密に観測して、その観測にもとづいた毎日の成長の図面が世界の火山学者を驚かせたのです。彼の観測結果が昭和22年にノルウエイで開催された世界火山学会で絶賛されたのです。
下に示した2枚の写真は2014年12月2日に家内が撮った昭和新山と三松正夫記念館の写真です。
上の記念館に先に着いて入場券を買った家内が、受付の「三松」という名札を付けた中年の男性に「ご子息の方ですか?」と尋ねたところ「いいえ、息子さんは戦死して、私は風に吹かれてここへ来たものです」と笑っていました。
後で調べたら彼は三松正夫さんの娘さんと結婚し、養子になった三松三朗さんでした。実はこの三朗さんは義父の研究を詳しく記録しているのです。ネットの上でもその一部を発表しています。
さて有珠山の方をもう少し詳しく説明しておきます。
有珠山は何度も噴火を繰り返してきました。 江戸時代以降では、 寛文噴火、 明和噴火、 文政噴火、 嘉永噴火、と続きました。そしてそれ以後は、 明治噴火 、昭和新山生成の 1944年 - 1945年噴火 、 1977年 - 1978年噴火 、2000年噴火と約30年周期で噴火を続けてきました。
特に2000年噴火は規模が大きかったので下にその写真を示します。
写真の出典は、http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E7%8F%A0%E5%B1%B1 です。
http://tatsuno.cocolog-nifty.com/photos/funka/photo.html より上の3枚の写真を引用しました。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%9C%89%E7%8F%A0%E5%B1%B1 より上の1枚の写真を引用しました。
この有珠山の噴火は事前に群発地震が起きてから爆発するという経過をとったので人間が避難する時間的余裕があるのが特徴でした。したがって学校などの建物や国道の破壊という大規模な損害は起きましたが、人命が犠牲になることが少なかったのです。
特に2000年に起きた大噴火は完璧な予知と安全な避難で特筆すべきものでした。
今日は「ホテルの思い出」の(3)として洞爺湖観光ホテル、湖上の花火、驚異的な昭和新山、有珠山噴火などをご紹介致しました。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈りいたしす。後藤和弘(藤山杜人)

2 コメント

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有珠山噴火に想う (ごうさん)
2014-12-10 11:01:33
有珠山噴火の記事を拝見し、2000年の噴火の際、距離的に少し離れてはいたが、室蘭に勤務していた時だったので鮮明に記憶しており、確かに自然の脅威を身近に感じたものである。毎日の地鳴り・振動を伴う噴火には、山の近隣の方々の恐怖は如何ばかりだったか、直近の御嶽噴火でも良く解った。幸い、北大岡田教授を中心とした事前避難勧告が適切であったのが、不幸中の幸いだった。
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有難う御座いました。 (後藤和弘)
2014-12-10 13:12:19
ごうさん、

コメント有難う御座いました。

そうですね室蘭にはごうさんのお勤めでした新日鉄もありますし、日本製鋼所もあり、有珠山が近かったので地鳴りや群発地震、そして噴煙が大変だったと思います。
しかし人命が失われなかっただけでも幸いでした。予知と避難の成功は歴史的に素晴らしいことと感心しています。
有難う御座いました。後藤和弘
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