後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

秋のバラと堀内武男さんの「信州 夢ばらの里」

2013年10月17日 | 日記・エッセイ・コラム

地方へ旅をすると時々、本当に感動を受ける人に会います。

今回の北信濃の旅でお会いした堀内武男さんもそのような人でした。

まず静かに咲いている秋のバラの写真をお楽しみ下さい。春、夏のバラと違い

淡い優しい色合いです。

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上の写真のバラの花が下のような広いビニールハウスに咲いていました。

出荷後のバラ畑なので少し淋しい光景でした。

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右側が堀内武男さんで、「信州 ばらの里」の主です。

昭和11年生まれの77歳。バラの栽培を始めて50有余年。バラの花の出荷量が日本一だった時期もありました。

その堀内武男さんが我々へバラの栽培方法を明快に説明したくれました。

バラの品種は改良されていて誰でも栽培出来るそうです。しかし肝心なのは剪定と害虫の徹底した駆除と消毒だそうです。

花が咲いたら人間の腰の高さ以下に切り取って次の花のために剪定することが重要です。伸びすぎた枝は開花前でも剪定してしまいます。バラの木の高さは180cmと揃えます。

毎月、葉の裏から花の中まで農薬をたっぷり噴霧して消毒しなければいけないそうです。殺虫用の農薬は毒性が強いので頭から足の爪先まで完全防水のビニール合羽を着こみます。鼻、口は特に厳重にマスクして目にはは水中メガネをかけてバラの葉裏や花の中が見えるようにします。どんなに暑い日でもこの完全武装を欠かせたことは無いそうです。

そうするバラは一年間で4回花を咲かせるそうです。剪定を間違ったり消毒をしないと一年間に一回しか花が咲かないそうです。

世界のバラの研究熱心。辛い労働も逃げない。剪定と消毒への集中力。そして何十年にもわたる努力。こういう人が信州、上田市の郊外にいるのです。

そして辛い辛い消毒作業で日本一の出荷量を続けていたとき、ある農薬会社が無害の農薬を3年間無料で提供してくれたそうです。

それは驚異の有機殺虫剤、ニームでした。インドのある植物から抽出した有機殺虫剤です。人間に毒性がないので雨合羽と頭巾は不要です。半袖シャツ姿で殺虫作業が出来たそうです。堀内武男さんは余程嬉しかったらしく、このニームの良さを心底から情熱的に説明するのです。そして3年間も無料提供してくれた会社へ恩義を感じているのです。それは人間としてあるべき姿です。

帰宅後にこのニ-ムを調べてみたら厚生省も保障する完全有機殺虫剤で多くの市町村が使用していることが分かりました。

堀内武男さんの「信州 夢ばらの里」については、http://www.yumebara.co.jp/をご覧下さい。

完全有機殺虫剤ニームについては、http://www.madurawing.net/neem_what.htmlをご覧下さい。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

====ニームとは?=================

ニームはセンダン科の常緑樹で、和名を「インドセンダン」と言う。生長が大変早く、半年で 1m 以上にも伸び、 3 年目から実を着け、毎年 50kg の実を着ける。木の寿命は 200 年以上に及ぶ。花は白く、実はオリーブに似る。赤道周辺の平均気温 23 ℃以上が最適地で、乾燥した不毛の土地でもよく生育するが、湿地には適さない。                     

インドではニームを民間伝承医療の万能薬として重宝しており、殺菌消毒作用、抗ウイルス作用、解熱作用、抗炎症作用、抗潰瘍作用、抗菌作用などの効用が証明されている。

農業資材としても国際有機農業運動連盟( IFOAM )をはじめ、有機農業での病害虫防除用資材として各国で承認されている。農林水産省でも現在ニームオイルを検討中である。

http://www.madurawing.net/neem_what.html より転載。


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