後藤和弘のブログ

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中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

この地球上にあふれる核弾頭、原爆、そして原子力発電所

2012年03月26日 | 日記・エッセイ・コラム

この美しい地球には核弾頭や原爆、そして原子力発電所があふれるように存在しています。

少し古いデータですが、1990年に実戦配備されていた核弾頭はロシア(ソ連)が5,162発、アメリカが4,075発、フランスが300発、中国が240発、英国が185発、イスラエルが80発、パキスタンが60発、インドが50発、北朝鮮が10発射以下となっています。

この他に、ヨーロッパに駐留する米軍が以下のような数の核兵器を配備しています:

英国に160~120、ベルギーに10~20、オランダに10~20、ドイツに10~20、フランスに300、イタリアに70~90、トルコに50~90です。

(資料の出典は、http://www2.ttcn.ne.jp/honkawa/5218.html です)

さてこの他に戦略爆撃機が搭載する原爆もある筈です。そして原子力空母や原子力水潜艦には原発と同じような原子力タービンや発電機が積んであります。

さて日本には非核3原則があるので表面上は核兵器の持ち込みは無いことになっています。しかし米軍がヨーロッパ諸国に実戦配備している核兵器の数を考えると日本に20から30発くらいは配備していると想定できます。韓国にも20、30発の核兵器が配備されていると想定されます。その他に台湾にも配備されているかも知れません。

そして横須賀には原子力空母が出入りし、更に原子力潜水艦も寄港しています。

その上、日本、には原発が54基も存在しているのです。日本だけが例外ではありません。

今日の記事の題目は「この地球上にあふれる核弾頭、原爆、そして原子力発電所」となっています。「あふれる」とは大げさなようですが、これらの放射性核物質の危険性を考えれば当然な表現と信じています。放射能物質の恐ろしさは福島原発の爆発で我々は骨身に沁みています。

さて何故このような危険な物は地球上にあるのでしょうか?

もう一度、アメリカ軍の原子爆弾の多数の実験と、それ以後の多量生産を振り返って見ましょう。

下記の写真は、ビキニ環礁核爆弾実験場の様子を示しています。

アメリカ軍は1946年から1958年にかけて23回もの原爆実験を行ったのです。その故に2010年にはユネスコの「負の世界遺産」に登録されたのです。

アメリカの核兵器のその後の実験の回数は100回以上と言います。ロシア、英国、フランス、中国などの核兵器の実験回数を合計すると膨大な数にあるのです。

そのきっかけになった戦後すぐに始まったビキニ環礁での核実験の写真を見て、考えて見ましょう。

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もう皆様はお忘れになったでしょうか?2009年4月5日にオバマ大統領はポーランドのワルシャワで「核兵器削減と廃絶の名演説」をしたのです。アメリカは核兵器を使った唯一の国として行動を起こす道義的責任がある」という格調の高い台詞に感動した日本人は多かったと思います。

しかしその結果どのようになったのでしょうか?2009年から3年がたちましたが核兵器削減の行動がマスコミにニュースに出て来ません。

これが現実世界なのです。

ここで原発を54基も保有し、アメリカの核兵器が数十個配備されていると想定される日本として放射性物質の危険性をどの様に考えるべきでしょうか?

日本の安全を地球全体の安全という視点からも考える必要があるとおもいます。

今回の記事では、この地球上に核弾頭、原爆、そして原子力発電所があふれている現実を指摘して終わりとしたいと存じます。

これらの多量の放射性核物質の危険性については、今後いろいろな角度から考えて行きたいと思います。

次回の記事では核兵器と原子力発電所の安全性を考えてみたいと思います。

それはそれとして、

今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます、後藤和弘(藤山杜人)


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