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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

自然の営みの神秘(1)モリアオガルを飼育している友人

2009年11月12日 | うんちく・小ネタ

自然の営みを注意深く観察し、少し調べたり、考えてみると、人間はほんの少ししか知っていないことに吃驚します。自然の営みが神秘的に思え、畏敬の念さえ湧いてきます。

山梨の山林の中に住んでいる友人の鬼家さんを訪問するたびに、彼の自然との対話に深く感動します。

彼の家の敷地の真ん中に小川が流れています。その傍の樹木の枝に直径10cm位の白い泡の塊があるのを見つけました。春、オタマジャクシが泳ぐ頃です。彼は直ぐにモリアオガエルの卵塊と気が付き、生まれたオタマジャクシを少しだけ分け取って、家の中で飼うことにしました。モリアオガエルは本州と佐渡島にしか棲んで居ない日本固有種で深山にしか居ない珍しいカエルです。

白い泡の塊の中にある数百の卵が オタマジャクシになると下の水溜まりへ落下して小さな可愛いカエルになります。まだ尻尾が付いているのに樹木の枝に這い上がり、一生、樹上生活をします。

飛び跳ねる力が強く一回に3メートル位を飛びます。ですから樹から樹へと、猿のように飛び回って、虫を食べて大きくなります。大きくなるとガマ蛙くらい大きくなります。手足に吸盤がついていて木の葉にしがみ付きます。

ここで鬼家さんのHPページから転載した写真をご覧ください。

昨日、彼の家で長さ20mm位に成長した20匹位のモリアオガエルの不思議な美しさに感動しました。写真からその不思議な美しさをご想像頂ければ大変嬉しく思います。

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このように写真を順に見て行くと簡単に飼育できるように見えます。しかし鬼家さんの苦労は並大抵ではありません。オタマジャクシを容器の水に移し、毎日、ゆで卵と野菜の餌で細心の注意を払って飼育します。手足が出てきたら草の葉を入れ、這い上がらせます。水中生活から一生の間、縁が切れます。

そこからは別の大きな飼育箱へ入れ、ヨーロッパイエコオロギの小さな子どもを餌としてやります。春に孵化したオタマジャクシが11月なってやっと2cmから3cm位に成長したのです。

イエコウロギはインターネットで購入し、数個の飼育箱で子供を産ませます。これが難しくて大変だったと言います。コオロギの飼育箱とモリアオガエルの飼育箱をベットのそばに置いて毎日注意深く飼育しています。冬になったので冬眠させるため暖房の無い寒い部屋へ移そうとしていました。

一方、庭の人工の池で育った数百匹の小さなモリアオガエルは樹木に登って、何処かに飛んで行ってしまいました。森のなかを飛び回って大きくなり、冬眠を始めていることでしょう。

なお、モリアオガエルの飼育を禁止している自治体がありますので、そこでは飼育は出来ません。お調べの上飼育されますように。

詳しくはhttp://ihcuik69.web.fc2.com/kaeru.html をご覧ください。きっと自然の営みの不思議さやモリアオガエルの美しさにお気づきになられることと思います。(続く)

今日も皆様のご健康と平和をお祈り致します。  藤山杜人


2 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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一昨日はご馳走様でした。 (鬼家(オニイエ)雅雄)
2009-11-12 13:41:30
一昨日はご馳走様でした。
モリアオガエルの紹介有難うございます。
今夜から暖房のない部屋に入れて明日の朝に冬眠させることにしました。
冬眠に関する資料がなく、どのようにするのか分かりませんが、自分なりの方法で行います。
初めての経験で、カエルの命もかかっていますので慎重に行いたいと思います。
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鬼家(オニイエ)雅雄さん (藤山杜人)
2009-11-12 21:27:49
鬼家(オニイエ)雅雄さん

コメント有難う御座います。
先日はモリアオガエルの育ったところを見せて頂き感激しました。
さっそく写真をお借りして記事を掲載することが出来ました。
有難う御座いました。おやすみなさい。藤山杜人
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