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後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

「足繫く通った懐かしい葉山マリーナと江島ヨットハーバーの写真」

2024年01月08日 | インポート
ヨットの趣味は50歳から75歳までしました。葉山マリーナと江島ヨットハーバーに足繫く通ったものです。
懐かしい葉山マリーナと江島ヨットハーバーの写真を2枚ずつ示します。 


「よみがえった帆船シナーラ号にまつわる思い出」

2024年01月08日 | 日記・エッセイ・コラム
今日のは約100年前にイギリスで建造された美しい木造ヨットにまつわる思い出をご紹介したいと思います。
1927年 英国建造のこの帆船、「シナーラ」号は長らく三浦半島のシーボニアを母港として多くの日本人に親しまれてきました。美しさから「海の貴婦人」と呼ばれ私もその舵輪を握り帆走したこともありました。その思い出をふくめ帆船シナーラ号のまつわる話を書いてみたいと思います。
1番目の写真は追い風を受けてランニングしているシナーラ号です。写真の出典は、”MALU”さんのブログ(https://malu-sailing.com/archives/4409 )です。
2番目の写真は向かい風の中でタッキングして帆走方向を変えているシナーラ号です。このヨットは全長約33.5m、全幅約5.7mで総トン数73.4トンです。

さて「シナーラ」号は木造船なので老化が進み、2015年にはレストア(本格修復)プロジェクトが始まりました。そして、シナーラが90歳を迎えた2017年、海から上架しレストア作業を開始し、2020年3月に完成しました。進水テストのため、5年ぶりに海に浮かべられました。その様子はYouTube、https://malu-sailing.com/archives/4409 で見ることが出来ます。
その後、内装作業やマスト、リグ、セイルの取付と進み、当初予定であった2020年7月までには、完全に復元されたのです。
3番目の写真はレストア中のシナーラ号です。
この修復プロジェクトはリビエラ社が実行しました。修復ではオリジナルの素材を残すことに努力しました。レストア技術のない日本に世界10ヶ国50人の優秀な船大工をリビエラファミリーとして招聘し 、日本人職人も含め実行したのです。(https://www.riviera.co.jp/flagship/cynara/ )

私はこの帆船に2度乗ったことがあります。その重い舵輪を握った経験もありました。2000年前後のことでした。
4番目の写真はシナーラの舵輪を握っている家内と私です。2000年11月11日に撮った写真です。当時は私もキャビンのついたヨットを持っていたのでシナーラの帆走が自分で出来たのです。舵輪が少し重いだけで自分のヨットとあまり変わりがありませんでした。

今日は帆船シナーラ号のレストアとそれにまつわる思い出をご紹介いたしました。

 それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)



「ヨットの絶対に転覆しない構造と風に向かって走れる構造」

2024年01月08日 | 日記・エッセイ・コラム

ヨットの構造の見事さに私は深く魅了されました。ヨットは絶対に転覆しなく風に向かって走れる構造になっています。その構造は下の絵のように日本古来の帆舟とは非常に違います。実に巧妙な設計になっているのです。

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(この絵の出典はGary Jobson著、AmericanSailing Association監修の「Sailing Fundamentals」という本から転写したものです。(出版社は、Simon & Shuster Inc.の1987年版です。)

この構造で一番重要な部分は船底から水中へ伸びている非常に重い鉄板です。それはキール(keel)と呼ばれています。

このキールのお蔭でヨットはほとんど絶対に転覆しないのです。強風で横倒しになってもキールが重いので自然に起き上ってくるのです。おもちゃに「起き上り小法師」というものがありますが、あれと同じ原理です。

このキールの有難味は実際に強風の中を帆走している時実感できるのです。

もう一つの驚きは風に向かって走れる構造になっていることです。
ヨットの構造の特徴はジブとメインの2枚のセイルがあることです。ヨットは風上へ向って真っ直ぐにには登れませんが、45度づつジグザグに登れます。その結果として風上へ向って真っ直ぐに登ったことになります。

それが面白いのです。風上に登れる構造に魅了されたのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)

===参考資料:ヨットの構造の説明==========

覚えたほうが良い部品名を10個にご紹介します。(1)マスト、(2)ヘッドステイ、(3)バックステイ、(4)ブーム、(5)ライフライン、(6)テイラー、(7)バウ、(8)スターン、(9)ジブとシブハリヤード、(10)メインセールとメインハリヤード。

これらの(1)から(8)までは上の図に示してあります。ステイは前後からマストを立てるために引っ張る鋼鉄製のワイヤーです。ライフラインは船から人が落水しないようにグルリと張り巡らせた鋼鉄製のワイヤーです。テイラーとは舵棒ですがどういう訳か舵棒と言わずに必ずテイラーと言います。バウは船首、スターンは船尾です。ジブはヘッドステイとマストの間に張る三角形の帆で、それを上に引き上げる鋼鉄製のワイヤーをジブ・ハリヤードと言います。

メインセールはマストと下のブームと言う水平の棒で固定する三角形の帆です。メインセールをマストにつけて引っ張りあげるワイヤーをメインハリヤードと言います。

@ヨットの部品の特殊性

特殊な名称が多くて困ります。まず鋼鉄製のワイヤー類や合成繊維製のロープ類はそれぞれ特殊な名前があり船上では絶対にワイヤーとかロープという一般名称を使いません。

それぞれハリヤードやシートと言います。ロープと言って良いのは係留に使う舫いロープとかアンカーロープという具合に船の外側で使う場合に限られます。メインセールの下についていてセールを左右に動かすためのロープはメインシートと言い、ジブの下後ろ端についているロープはジブシートと言います。

これはヨーロッパの帆船の伝統に従った呼び名です。

その他、重要なものして、スピネーカーとスピン・ポールがあります。スピネーカーは上の図のヘッドステイの右外へ大きな半球状に風で膨らませるセールで、その下端とマスト下部を繋ぐ棒をスピン・ポールといいます。

昔から帆船を岸につけるときは原則として左側を岸に舫います。それで船の左をポートサイドと言います。右はスターボードと言います。

余談ながら飛行機で大型旅客機は例外なく、左側のみに出入口があり、こちら側からのみ乗り降りします。これは昔からの西洋の帆船のころからの習慣です。(終わり)


「気軽にヨットの趣味を始めよう!趣味は人間の視野を広げ幸せにする」

2024年01月08日 | 日記・エッセイ・コラム
この1月は年の始めです。今年は何か新しい趣味を始めてみませんか?
趣味はいろいろありますが、「ヨットの趣味」をお勧めします。私が50歳から始めて75歳まで続けた趣味です。
ヨットは風の力だけで走ります。エンジンの騒音が無いので、波が静かに船体を叩く音だけです。風の力を巧妙に使うテクニックが奥深いのです。とにかく非常に楽しい趣味でした。
今日はこの「ヨットの趣味」への入門の仕方をまず説明します。そして自分のヨットを買って相模湾や駿河湾の海を帆走しましょう。大型ヨットの購入と維持の費用の概算を説明します。
ヨットは贅沢な趣味だという誤解を説明をします。小さい費用でもヨットの趣味を楽しめるのです。
ヨットの趣味を始めはディンギーという小型のヨットから始めます。ヨットスクールで数週間だけヨットの構造や操船を覚えます。

1番目の写真はディンギーという小型のヨットが海の上を帆走している写真です。写真の出典は、https://kaze.adustam.com/ です。
さて全国のヨットスクールの一覧表は下記の通りです。
全国のマリーナ・ヨットハーバーの一覧表は下記の通りです。
http://rippletown.jp/marina.shtml

2番目の写真は葉山マリーナです。私はこの葉山マリーナと江ノ島マリーナのヨットスクールでヨットの操船方法を習いました。
その後で琵琶湖まで行って小型クルーザー級のヨットを買いました。

3番目の写真は琵琶湖で買って霞ヶ浦へ陸送したヨットです。中古のYAMAHA-19です。
このヨットには1988年から1998年までの10年間乗りました。

4番目の写真はYAMAHA-19の後で買った「ルナ3世」号です。長さ26フィートの中古のアメリカのヨットです。このヨットには13年間お世話になりました。キャビンが大きいので家内と一緒に何度も泊りました。霞ヶ浦の夜は静かで星空が綺麗でした。
5番目の写真は中古のアメリカ社設計のジョイラック26の帆走姿です。筑波大学病院のお医者さまから買った中古艇です。
ヨットが楽しめる湖は猪苗代湖、諏訪湖、山中湖、河口湖、琵琶湖などなど沢山あります。
6番目の写真は千葉県の保田魚港に係留してあったハンスクリスチャン41型のヨットです。2009年4月に初めて艇長のHootaさんとを一緒にビールを飲んだ時の写真です。
7番目の写真は駿河湾の風を受けて疾走するハンスクリスチャン41です。

さて大型ヨットの購入と維持の費用の概算を説明します。ヨットは中古ですと安いのです。私の中古のYAMAHA-19は100万円です。中古のアメリカ社設計のジョイラック26は130万円でした。係留料は霞ヶ浦は安く毎月2万円でした。ヨットは故障しないので維持費がわずかでした。
私のヨットの趣味は葉山や江の島で小型ヨットのディンギイで2年、霞が浦でYAMAHA-19での10年、Joyluck-26での13年間、合計25年間の趣味でした。
その趣味のお陰で私の視野がすっかり広がり人間を見かけによって差別しないようになったのです。
他人を差別しなければ皆と仲良くなれます。それが幸せと感じるようになりました。趣味のお陰です。

趣味は人間の視野を広げ幸せにするのです。

それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)