その場面を見て私は涙ぐんでしまった。それは1990年、オハイオのエリー湖のサンダスキーという港での事です。黒人と白人が一緒にダンスパーティーをしているのです。あるホテルでのことでした。どういう訳か私はその中に紛れ込んだのです。周りの若い黒人と白人が本当に仲良くしている。彼等の心の温かさに圧倒されたのです。それは始めて見る光景だったのです。
それまでは若い黒人と白人が野外で一緒にバーベキュー大会をしているのは何度か見ていましたが。
私はキング牧師の1963年の有名な演説の一節を思い出す。
・・・私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。・・・
この演説に感動した白人たちが黒人差別撤廃へのため涙ぐましい努力をしてきたのです。
黒人差別を禁止する法律もケネディ大統領以来数々作られたのです。
アメリカの大学入試において黒人の合格点は白人より低く設定されています。
雇用の面では1964年成立の公民権法に基づき雇用機会均等が確保されています。
連邦機関や民間企業に黒人、少数民族及び女性を、採用の際に一定数割り当てているのです。
また、解雇の際も黒人や少数民族を優先保護し、従来の労働慣行を無視して白人を先に解雇するのです。
これはアメリカ人から直接聞いたことです。オハイオ州の首都コロンバス市では全ての白人と黒人を一緒の教育をしたのです。そのため毎日スクールバスが黒人街へ黒人の子供を迎えに行き白人の子供だけの小学校へ送り届けていたのです。毎日です。
しかしこの制度は1年で止めてしまったそうです。黒人側からの強い反対のせいで止めてしまったのです。
上に書いたようにアメリカでは黒人差別撤廃へのために白人側が真剣な努力をしてきたのです。
それなのに何故、今回のように警官が黒人を簡単に殺すのでしょうか?
アメリカの白人を大雑把に2つに分けると「リベラル派」と「保守派」に分けらるのです。「リベラル派」は黒人差別反対ですが、「保守派」は黒人差別賛成の傾向が強いのです。民主党には「リベラル派」が多く、共和党に「保守派」が多い傾向があるのです。
トランプ大統領は共和党です。黒人差別撤廃へのためデモを軍隊で鎮圧するという発想はトランプ大統領としては本音だったのです。
このようにアメリカには多数の「保守派」が居るかぎりアメリカの黒人差別は永遠に続くのです。
しかし今回の黒人差別撤廃のデモには明るい希望が見えます。それはヨーロッパの白人達が本当に怒ってデモをしたことです。
ここに3枚の写真を示します。写真は順々にロンドン、パリ、アムテルダムでのデモの光景です。



そしてアメリカ国内でもアップルやアマゾン、フェイスブックといった大企業が「ブラック・ライブス・マター運動」への賛同を表明したのです。それに呼応して、コカ・コーラ、マクドナルド、ナイキのほか、医薬品大手のMerckやファッションブランドのコーチ、エンタメ業界ではMTV、Netflixなども次々に声明を出し、黒人差別反対運動への協力を表明したのです。
私は今回の黒人差別反対運動で欧米社会での人種差別が少なくなると信じています。根絶されないとしても状況はかなり改善されると信じています。
キング牧師の1963年の有名な演説の内容がこの世で実行されるのです。いやまだまだ満足な状況ではありませんが明るい光が見えてきます。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)
それまでは若い黒人と白人が野外で一緒にバーベキュー大会をしているのは何度か見ていましたが。
私はキング牧師の1963年の有名な演説の一節を思い出す。
・・・私には夢がある。それは、いつの日か、ジョージア州の赤土の丘で、かつての奴隷の息子たちとかつての奴隷所有者の息子たちが、兄弟として同じテーブルにつくという夢である。・・・
この演説に感動した白人たちが黒人差別撤廃へのため涙ぐましい努力をしてきたのです。
黒人差別を禁止する法律もケネディ大統領以来数々作られたのです。
アメリカの大学入試において黒人の合格点は白人より低く設定されています。
雇用の面では1964年成立の公民権法に基づき雇用機会均等が確保されています。
連邦機関や民間企業に黒人、少数民族及び女性を、採用の際に一定数割り当てているのです。
また、解雇の際も黒人や少数民族を優先保護し、従来の労働慣行を無視して白人を先に解雇するのです。
これはアメリカ人から直接聞いたことです。オハイオ州の首都コロンバス市では全ての白人と黒人を一緒の教育をしたのです。そのため毎日スクールバスが黒人街へ黒人の子供を迎えに行き白人の子供だけの小学校へ送り届けていたのです。毎日です。
しかしこの制度は1年で止めてしまったそうです。黒人側からの強い反対のせいで止めてしまったのです。
上に書いたようにアメリカでは黒人差別撤廃へのために白人側が真剣な努力をしてきたのです。
それなのに何故、今回のように警官が黒人を簡単に殺すのでしょうか?
アメリカの白人を大雑把に2つに分けると「リベラル派」と「保守派」に分けらるのです。「リベラル派」は黒人差別反対ですが、「保守派」は黒人差別賛成の傾向が強いのです。民主党には「リベラル派」が多く、共和党に「保守派」が多い傾向があるのです。
トランプ大統領は共和党です。黒人差別撤廃へのためデモを軍隊で鎮圧するという発想はトランプ大統領としては本音だったのです。
このようにアメリカには多数の「保守派」が居るかぎりアメリカの黒人差別は永遠に続くのです。
しかし今回の黒人差別撤廃のデモには明るい希望が見えます。それはヨーロッパの白人達が本当に怒ってデモをしたことです。
ここに3枚の写真を示します。写真は順々にロンドン、パリ、アムテルダムでのデモの光景です。



そしてアメリカ国内でもアップルやアマゾン、フェイスブックといった大企業が「ブラック・ライブス・マター運動」への賛同を表明したのです。それに呼応して、コカ・コーラ、マクドナルド、ナイキのほか、医薬品大手のMerckやファッションブランドのコーチ、エンタメ業界ではMTV、Netflixなども次々に声明を出し、黒人差別反対運動への協力を表明したのです。
私は今回の黒人差別反対運動で欧米社会での人種差別が少なくなると信じています。根絶されないとしても状況はかなり改善されると信じています。
キング牧師の1963年の有名な演説の内容がこの世で実行されるのです。いやまだまだ満足な状況ではありませんが明るい光が見えてきます。
それはそれとして、今日も皆様のご健康と平和をお祈り申し上げます。後藤和弘(藤山杜人)