後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

イスラム教徒へ親しみを、

2008年10月19日 | 日記・エッセイ・コラム

今日は日曜日なので教会のミサへ行きました。今年は、ローマ法王に正式に認められて、188人の日本の殉教者が福者になります。そして、やがては聖者になるでしょう。現在は26人が聖者ですから、いつかは214人の日本の聖者が認められることになります。1549年のザビエルによる宣教。そして、それ以来の殉教や隠れキリシタンの歴史が、現在の日本のカトリック信仰の基盤になっています。188人の列福式は11月24日に長崎であります。

そんな説教を聴きながら、「何故キリスト教徒はイスラム教徒を攻撃するのか?」という問題をあれこれ考えていました。キリストは敵を愛せと教えました。殺してはいけないとも教えました。なのに十字軍の昔から、現在のアメリカ軍によるアフガニスタンやイラクの武力占領までイスラム教徒へ対する攻撃は止みません。

その影響で日本人もイスラム教徒へ対してなんとなく疎外感を持っています。

けれども、アメリカの影響とは別にして、日本人はイスラム教徒のことを考えてみる必要があると思います。現役のころインドネシア人の留学生と親しくなり、一緒に研究をしたり旅をしました。決まった時間になると礼拝をします。食事のときは豚肉やラードの入った料理は一切口にしません。酒もタバコも飲みません。

一緒に仕事をしてみると大変柔和で優しい人柄です。豚肉を食べ、酒を飲む筆者を蔑むようには見ていません。同じ人間として大切に思っているのです。研究のうえでの先輩として尊敬すらしているようでもあります。

イスラム教はユダヤ教やキリスト教の親類のような宗教で、アブラハムの宗教の系譜に連なっている一神教です。イエス・キリストも予言者の一人としています。610年に、神が最後の預言者、ムハンマドへ与えたコーランを信じている一神教徒です。高等宗教なので偶像崇拝を禁じています。ムハンマドの後でいろいろな宗派に分かれ、宗派の間で争いが起きたりしましたが、これはキリスト教のヨーロッパで

の宗教戦争と同じことです。

日本は仏教の影響が深い国です。キリスト教徒とイスラム教徒を区別して迫害を与える動機は持っていません。

アメリカがイラクやイランへ攻撃的な理由は、キリスト教とは関係が有りません。

ソ連を屈服させ、中国と平和条約を結んだアメリカへ武力的に挑戦しているのは北朝鮮とイラクやイランだけになりました。圧倒的な武力でイラクへ侵攻しフセイン大統領を捕らえ、殺したのです。

今日のミサの間考えていたことは、「キリスト教徒のしていることはキリストの教えと違う」という問題でした。大切なことは、個人的にキリスト様へ聞いてみることです。返事はしてくれません。でも聞けば、答えが自ずから分かります。直接、イエス様へ聞いてみることです。

下の写真はWikipedeaの「イスラム教」の説明文の挿絵から引用しました。(終わり)

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贅沢は敵だ!

2008年10月19日 | 日記・エッセイ・コラム

戦争中に小学校を過ごした人より高齢の日本人は皆憶えている。「贅沢は敵だ!」とか、「欲しがりません勝つまでは!」というお題目を。筆者も、贅沢に対する罪悪感をいまだに持っている。趣味のためにお金を使うことへ抵抗感を持ってしまう。

テレビの番組によく食物を玩具にするような内容のものが多い。思わず目を覆い、チャンネルを変える。

クルーザーヨットや別荘も贅沢だ!そうです。ですからそれを趣味にする場合には極力お金を使いません。別荘と呼ばないで、山林の中の小屋と称し、粗末な小屋を作ります。ヨットも格安の中古品を購入します。係留料金も年間数万円のところを探します。

戦争中のお題目で「贅沢は敵だ!」という考え方は現在でも正しいと信じています。

(続く)


10年後の日本(3)趣味用の部屋の普及

2008年10月19日 | うんちく・小ネタ

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10年後の日本人の考え方はどのように変わるのだろうか?個性教育は個人的趣味の多様化と拡大をもたらす。そして退職して自由な高齢者の数も増え、趣味の生活を楽しむに違いない。どちらも「個人の自由と尊重」というアメリカ流の考え方へ近づく方向へ変化して行くに違いない。

そのような時代になると家の構造も変わってくる。独立した子供部屋が有るように趣味専用の部屋のついた家が現在以上に普及するだろう。

今回は趣味専用の部屋について書いてみようと思っていた。10月17日に甲斐駒ケ岳山麓の紅葉の写真を撮っているとき、上の写真のような農家を偶然見つけた。構造から江戸時代末期の造りと思い、たまたま見かけた老人へ写真を撮ってよいですか?と声をかけた。

文久年間に出来た農家で、その老人は5代目の当主という。藁屋根の上にトタンを葺き、内装は現代風に改装したが大黒柱、梁、全ての柱などは文久時代そのままと言う。150年以上にわたって住宅として使用している。今後も100年くらいは使えると言う。

帰ろうとすると「チョット見ていって下さい」と横の庭に誘う。そこには正しく趣味専用の別棟の平屋が建ててある。下の3枚の写真がその内部を示す。デジカメが趣味で高性能なプリンターや大型液晶画面が揃っている。壁には作品が飾ってある。一角には薪ストーブがあり、そばにユッタリした椅子がある。これこそ趣味専用の部屋、別棟の部屋である。

地方の農家には土地が広く、遠目にも趣味の小屋のように見えるものがある。急にお邪魔して見せて貰うのも失礼なので、想像だけしていた。今回は偶然ながらその本物を見ることができた。とりあえず写真をお送りします。趣味専用の部屋でどのような趣味を楽しむのか?

それは個人の自由です。でも次回以降に少しずつ考えて行きたいと思います。(終わり)

撮影日時:10月17日午後2時頃、場所:山梨県北杜市白州町横手にて