goo blog サービス終了のお知らせ 

後藤和弘のブログ

写真付きで趣味の話や国際関係や日本の社会時評を毎日書いています。
中央が甲斐駒岳で山麓に私の小屋があります。

キリストの教えを一言で言えば・・・

2008年07月27日 | うんちく・小ネタ

008 お釈迦様の教えを一言で言えば「色即是空、空即是色」と思います。ではイエス様の教えを一言でいうとどうなるでしょう?教えがいろいろ書かれた福音書全体を一言で表すことは難しいことです。しかし自分にとって一番印象深い言葉は?と云えば答えは簡単です。「汝の敵を愛せよ」です。しかし、人間にはこんなことは出来ない。ですからキリスト教は荒唐無稽な教えを強要しているように思われがちです。それで日本人はキリスト教へ距離感を持ってしまうのでしょう。

(上の写真は挿絵で今回の話とは関係有りません。カトリックの山本量太郎神父さまです)

「汝の敵を愛せよ!」を「汝の敵の気持ちを考えてみよう」と読み替えると、誰にでも実行出来ます。

1969年に、ドイツの共同研究者のP博士から聞いた話をご紹介したいと思います。

第二次大戦中、東ドイツの村にP博士が住んでいました。ロシア兵がその村を占領したとき村民全員を殺したそうです。命からがら逃げられたのは数百人中P博士独りでした。両親、兄弟、親類の全員が殺されたそうです。私が、それは大変なことですね。ロシア人を怨んで、憎いと思っているでしょう。と言いました。P博士は静かに目を伏せて言います、「ドイツ軍が電撃作戦でポーランドの国境を越え、ロシア領に攻め込んだとき、1000万人のロシア人を殺しました。それも若い男性や優秀な人を選んで。ロシアが二度と立ち上がれないように!」、そして祈るように眼をつぶりました。

会話はそれきりで、2度とこの話題を話し合うことは有りませんでした。P博士は敵を愛していたとは言えません。しかし敵の気持ちを理解しようとしていたのは確かです。この程度でイエス様は許して下さるかは分かりません。でも一歩近づこうと努力していることは確かです。

「汝の敵を愛せよ」は努力の方向を示しています。と理解すれば気楽になります。宗教は堅苦しい人生を強要していません。その逆です。そう考えると洗礼も在家出家にもあまり距離感を持つ必要がないと思います。(続く)

追記:上記の文章に対して、zebra1192 さんと、mugi さんから真摯な、そして考えさせられるコメントを頂きました。筆者の文章は、(人間が宗教を正しく理解しているかぎり)宗教へ好意的、あるいは肯定的に書かれています。しかしご両名のコメントは反対のようです。是非合わせてお読み、お考え頂ければうれしく思います。特にmugi さんは「トーキング・マイノリティ」というブログを展開して居られます。http://blog.goo.ne.jp/mugi411/ おもにインド・中東の歴史や宗教に該博な知識と独自の見解をお持ちです。合わせてこのブログもご覧下さい。


残照の美しさ

2008年07月27日 | 写真

092

044 055 067 074 083

086 094 096 102 103

残照の山々と空の美しさを写した写真を11枚ご紹介します。夏山の涼しい夕風が頬をなで、カナカナ蝉が空の色の変化に合わせるように合唱しています。

そんな時間が流れる高原をご想像しながらご覧下さい。(写真が上手ならこのような余計な説明は不要ですが・・・)

撮影日時:7月19日午後6時から7時、撮影場所:山梨県北杜市横手と白州地区、撮影者:Mrs.Fujiyama