へえ〜!そうなんだ!山梨県

山梨に特化した自然現象を紹介!
連絡先は
tenki@air.ocn,ne.jまでよろしくいお願いいたします!

深層崩壊 山梨県内も要注意!!

2011-09-13 23:49:38 | インポート

①紀伊半島に記録的豪雨をもたらした台風12号 9月4日21時の天気図です。気象庁HPより引用。

11090421

紀伊半島に記録的豪雨(総雨量が所によっては2000㎜を超していました。)をもたらした台風12号ですが、すでに周知の通り、通常でも降水量の多い紀伊半島の各地に、甚大な被害を残してしまいました。

また、一部メデイアでも紹介されているように、この紀伊半島豪雨災害、深層崩壊と見られる土砂崩壊であるとの、各専門家の方々のご指摘でありますが、本日は、この、深層崩壊について、説明していきましょう。

まず、

◆通常の土砂崩壊ですが・・・・・地面付近の数m程度の堆積した、相対的に軟らかい地層(表土層と呼んでいます。)が崩壊することですが

◆深層崩壊は・・・・・表土層の下の岩盤もろとも崩壊する土砂崩壊です。通常の土砂崩壊発生時よりも降水量が多量になる場合に発生しやすく、大規模な土砂崩壊となります。 

と言うものですね。

深層崩壊を起こしやすい岩盤ですが、Ⅰ:風化していたり、Ⅱ:岩盤に亀裂が入っている地域 にて発生しやすいようです。岩盤自体が崩壊するわけですから。

深層崩壊が発生しやすいと予想される地域を図示した、深層崩壊ハザートマップが、国土交通省砂防局より公表されていますので、以下のアドレスより、アクセスなさってください。

http://www.mlit.go.jp/common/000121614.pdf

この、深層崩壊ハザートマップ より、本州では、中部地方から近畿地方、四国地方へと走る大きな断層である 中央構造線の太平洋側にあたる地域や 糸魚川ー静岡構造線(フォッサマグナ)周辺で、深層崩壊が多く発生して、今後も危険性が高い と言えますね。これら地域では、相対的に古い地層の岩盤の上に盛り上がって岩盤が形成されていたり、日本列島を形成する岩盤同士がぶつかり合いなどして、大規模な山地を形成している地域です。紀伊半島もこれらの中に含まれています。

逆に、北上山地や阿武隈山地、それに、奥多摩周辺、や 中国山地など(これらの山地では、殆どの地域で、およそ6000万年前よりも古い時代に出来た地層が分布している地域です。)では、比較的、深層崩壊は発生する可能性は低いと言えそうです。

山梨県内ですが、周知の通り、糸魚川ー静岡構造線(フォッサマグナ)周辺に位置しており、深層崩壊が発生する可能性は高いと言えます。特に、南アルプス周辺地域や大菩薩嶺周辺地域が危険性大と言えますね。県内の皆さん、とりわけ、山地で降水量が非常に多くなった時など、深層崩壊にもご用心下さい!!早め早めの避難が肝要です!!


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。