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関東平野一帯に降雪 天気図にははっきり表れない曲者が原因

2014-02-04 23:28:15 | インポート

①2月4日15時の天気図 気象庁HPより引用

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②2月4日15時の日本付近雲画像図(水蒸気画像で拡大版) 気象庁HPより引用・加工

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2月4日午後からは、普段雪が殆ど降らない関東平野周辺の各地で降雪となり、秩父で10㎝、宇都宮で9㎝の降雪を観測したほか、東京都心でも、植え込みなどがうっすら白くなり、今季初めての積雪を観測しました。

この原因は?ですが、引用図①より、地上天気図上には、天気を悪くするような低気圧や前線は、4日15時現在、関東地方周辺には解析されていません。

が、引用図①より、等圧線が関東周辺には袋型(低圧部)となっており、引用図②より、4日15時現在、水蒸気雲画像上には、まるで猫の引っかき傷のように北北東~南南西方向に糸状に白く輝く画像域が幾重にも重なっています。(引用図②内 A)

引用図②内、Aのように水蒸気画像上で表現される箇所は、上空3000m付近の上昇流域(500hpaの正渦度移流域)であり、寒気移流の先端に見られるものです。

上空3000m付近が上昇流となりますので、その下側の下層(おおむね上空1500m以下)での気流の合流による収束箇所での雲の発達に寄与する結果となり、当該下層の気流の収束箇所に対応して降水域が形成されるということになります。

この現象は、本ブログ本年1月9日や1月22日の事例と同様ですが、まさに、天気図(地上天気図)には見えない曲者の仕業で、4日の関東平野周辺の降雪は引き起こされたといえますね。

山梨県内では、この、曲者の仕業の影響は、県東部や富士五湖地域で受けやすく、曲者が通過した直後からは、中西部盆地地域中心に、強風となりますから、この点、留意してください!


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