政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

自民、空手形濫発……枚数制限無し

2008-04-26 20:07:18 | 自民党
空手形は道路特定財源の一般財源化ばかりではない。ひょっとすると騙されるやつもいるかも知れないと、手当たり次第に出してくる。

福田首相は22日の閣僚懇談会で、「昔から整理されずに引き続いて行われているような政策は思い切って見直し、確実に来年度の予算要求に反映してもらいたい」と述べ、すでに各省庁が取り組んでいる公益法人の見直しに加え、政策全般で重複や無駄がないか点検するよう指示した。(asahi.com 4/22)

役人が言うことを聞くわけがないことは十分承知の上。運が良ければ、どうでもいいことの一つや二つはでてくるだろう……。

これに関連し、町村官房長官は同日の会見で「重複感のある政策を見直し、一本化したり、やめたりという観点で政策そのものを棚卸しする。こういう刺激を内閣から与えることで、各省の予算編成の自由度も増してくる。主なものは私も目を通したい」と述べた。

相変わらず訳の分からないことばかり言う男だ。なんで「各省の予算編成の自由度も増してくる」んだ?各省の予算編成を厳しくチェックするんでなくて、自由にやらせるってこと?役人に自由に予算編成をやらせるなんて、よくそんな恐ろしいことが言えるもんだ。「主なものは私も目を通す」ってのも分からん。もしかして福田が勝手なことをしないように俺様が監視するという意味ヵ。

政府は23日の経済財政諮問会議で、10年度までの3年間に「フリーター、ニートなどの若者100万人を正社員化し、女性と高齢者の計120万人の雇用を増やす」という数値目標を打ち出す。 (asahi.com 4/23)

フリーターやニートの票まで取り込むつもりなのか。女性と高齢者にもしっかり働かせて例の保険料はきっちり取り立てようってんだな。してみると案外本気かも知れんが、役人と金はむやみに使うなよ。なんかやるたび無駄な金ばかり使っているんだから。

会議では、舛添厚生労働相が30歳代後半の「年長フリーター」の就職支援策の拡充を始めとする具体案を示す。「計220万人」は、そうした一連の施策で達成すべき目標として明確に位置づける。

なんだ、桝添か。この口先男が。お前の空手形はもう何枚目だ。何一つまとめられないくせに。

公明党は23日、20~30代をターゲットにした政策「ユースポリシー2008」を公表した。内閣官房に青年担当庁を新設し、青年担当相を置いて若年層が抱える問題に取り組むことが柱。次期衆院選のマニフェスト(政権公約)にも反映させ、この世代への浸透を図る。(asahi.com 4/23)

公明党も飛び入りか。やっぱり票が欲しいって?

自民党国家戦略本部の国家ビジョン策定委員会は24日、国家公務員を30万人から10万人に減らし、衆院定数を200(現行480)、参院定数を50(同242)に削減することを柱とする政治体制改革案を発表した。10~15年後を見据えたもので、公務員削減は道州制への移行を前提とする。 (asahi.com 4/23)

これこそ空手形の極めつき。アホらしくてナンクセつける気にもなれん。実現してから報告してちょうだい。そういや、昔、首都機能移転なんて話もあったな。国会等移転審議会なんてものまで作ったそうだが……。アレ、なんかくっついているぞ。
政党への公的助成を現行の国民1人あたり250円から1千円に増やす案も盛り込んだほか、消費税は基幹的な地方税として移譲し、本格的な地方分権を促している。

なんだ、また金をくれっていう話か。お前ら、たいがいにしろよ。

「省庁のエゴが先ではだめ。時代の要請にあわせ、内閣が代わったら省庁全部が変わるぐらいの気持ちがあってもいい。『年金省』ができてもいい」。福田首相が09年度の創設を宣言した「消費者庁」に関連し、舛添厚生労働相は25日、閣議後の記者会見で、こう語った。
……。年金記録問題や後期高齢者医療制度への対応に連日追われる舛添氏は「省庁を再編し、厚労省を(年金、労働、医療の)三つに分割すべきだ」とも述べ、柔軟な対応の必要性を強調した。
また桝添か。できもしないことをよくぺらぺらと並べ立てるやつだ。少しは黙っていられないのか。

揮発油税の暫定税率失効に伴って生じたガソリンスタンド(GS)の損失を補てんする戻し税について、額賀福志郎財務相は25日の閣議後会見で「新しい法律が必要で、実施は難しい」と語り、見送る考えを明らかにした。(毎日 4/25)

こいつははじめから、ガソリンスタンドの損失補償はしない、と言っていたから、嘘をついたわけではないが、あっぱれ財務大臣として、一旦入ったものは死んでも国民には渡さない、という守銭奴ぶり。国民に向かってお愛想の一つも言えないやつ。

関係ないが、も一つ。
25日にモスクワ入りした福田康夫首相は、市内の高級ホテルの「大統領室」と称される豪華スイートルームで1夜を過ごした。この部屋は、北朝鮮の金正日総書記が2001年8月に陸路で訪露した際にも宿泊したことで知られる。(産経 4/26)

スイートルームがよほどお好きらしい。んでもって宿泊料金は通常一泊30万だと。洞爺湖ホテルの136万にはかなわなかったか。