迷は迷走の迷、迷惑の迷。
暗は暗愚の暗。
ここにきて急速に鳩山の発言が支離滅裂、混迷の度を深めている。
抱える問題が多すぎる上に、自分で混乱を増幅させている。
麻生政権の末期──発足時から政権末期状態ではあったが──というよりも、安倍晋三政権の末期に状態が似てきているのではないか。
特に鳩山由紀夫という人物の精神状態が限界に近づいているように思われるのである。
まずは、秘書の起訴を受けての発言。
「辞めろという声が大勢となれば尊重したい。首相の座にしがみついている訳ではない」
なったばかりの総理大臣が、首相の座にしがみついている訳ではない、と言い訳する。
しかしわたしたちは、執着しない総理には辟易している。
安倍晋三・福田康夫・麻生太郎そして今度は鳩山由紀夫。
麻生の場合は、執着していたのかいなかったのか、よく分からないところがあるが……。
鳩山首相献金問題:「捜査終結後に説明」 首相が答弁 (毎日jp 12/1)
鳩山由紀夫首相は30日の参院本会議で、自身の資金管理団体を巡る偽装献金問題に関し、実母からの多額の資金提供について「仮に母親からの提供があったなら、検察の解明を待ち、法に照らして適切な対応をしたい」と述べ、「贈与」と認定されて税法上の問題が生じた場合は修正申告などを行う考えを示した。また、「(東京地検による)全容解明の暁には、私自身が改めて国民に説明すべきだと考えている」と話した。自民党の秋元司参院議員への答弁。
この国の税の基本原則は、申告納税、自主申告である。
鳩山の言い方はこの原則を根底から覆すものである。
「仮に母親からの提供があったなら」?
「検察の解明を待ち」?
母親のところに出かけて尋ねればすむことではないか!
こんな言い訳が通ると思っているバカ総理はいらない。
「すべて検察にお任せしています」
人に任せることではない。
自分で調べて納税すべきことである。
自分の調べと検察の調べと齟齬があればそのとき修正すればよい。
利権がらみとか収賄と違って悪質性が少ない、などという議論がある。
知らないうちはそれでもよい。
知った以上は自ら調べて納税するのが当たり前の感覚である。
もし仮に検察が、親からの貸付金と認めれば、鳩山はそれを受け入れるのか。
検察が鳩山に甘い判断をすればそれをそのまま受け入れるのか。
普天間基地移設問題での迷走もまた目を覆わんばかりのものである。
「常時駐留なき安保論」首相、在任中は封印 (YOMIURI ONLINE 12/17)
鳩山首相は16日夕、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題の決着を先送りしたことに関連し、かつて提唱した「常時駐留なき安保」論について「首相という立場になった中で、その考え方は今、封印しなければならない」と述べた。
首相在任中には主張しない考えを示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。
自分の持論・信念を自身が最高権力者であるときに実現しようとしないで、いつ実現できるのか!
封印するのではなく、たとえ即時実現は不可能であっても、その実現のために一歩でも踏み出すのが務めではないのか!
万難を排して自分の理想を実現するために全力を尽くす。
それが政治家ではないのか。
何のために政治家になり、何のために総理大臣になったのか!
「普天間のグアム移転は無理」 鳩山首相、ラジオ番組で (産経ニュース 12/26)
鳩山由紀夫首相は26日、ラジオ日本の番組収録で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先について「抑止力の観点から見て、グアムに普天間のすべてを移設させることは無理がある」と述べ、米領グアムへの移設の可能性を否定した。連立与党の社民党が有力な移設先とするグアムを首相が排除する考えを示したのは初めて。
「抑止力の観点から見て」
言わずもがなの発言で状況を混乱させる。
挙げ句の果てには、
「取材に話しすぎた」…普天間迷走で首相 (YOMIURI ONLINE 12/26)
鳩山首相は26日、ラジオ日本の正月番組収録で、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題で政府の対応が迷走したことについて、「ぶら下がり(取材)などで『多少サービスするか』みたいな発想になったところが、拡大されて伝わってしまった。『決まるまでは何もしゃべらない方がいい』と指摘されており、その通りだと反省している」と述べ、適切な対応でなかったとの考えを示した。
さらに、「他の閣僚ともしっかり打ち合わせして、話すべきでないところは話すべきでなかった。ところが、閣僚もそれぞれ自分の思いを正直に話したきらいがあった。首相か防衛相か、一人だけが発言するようにとどめておかなければいけなかった」とも語り、閣僚の足並みの乱れが事態を一層深刻にしたとの認識を示した。
要は、しゃべるべきことと黙っているべきことの判断もできないということである。
『決まるまでは何もしゃべらない方がいい』と指摘されており……
これではまるで麻生と同じではないか!
その程度のことが自分で判断出来ないのか!
わたしたちは自民党を棄てた。
そのとき鳩山を党首とする民主党がそこにあった。
それが政権交代であった。
だれも鳩山由紀夫がこれほどバカだとは知らなかった。
いや、一人だけいた。
「もともと信念が堅固ではなく、アメーバ的で何でも調子をあわせることが
できるから、普天間基地の移設問題もあちらこちらに行っている」
弟・鳩山邦夫の言葉である。
驚き、あきれているのはわたしだけではないだろう。
あと三年半は長すぎる。
とても辛抱できる期間ではない。
新しい年は、新しい総理候補をあれこれと品定めしながら迎えることになりそうだ。
民主党にもまだ人はいるだろう。
政権交代はまだ終わってない!

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ここにきて急速に鳩山の発言が支離滅裂、混迷の度を深めている。
抱える問題が多すぎる上に、自分で混乱を増幅させている。
麻生政権の末期──発足時から政権末期状態ではあったが──というよりも、安倍晋三政権の末期に状態が似てきているのではないか。
特に鳩山由紀夫という人物の精神状態が限界に近づいているように思われるのである。
まずは、秘書の起訴を受けての発言。
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なったばかりの総理大臣が、首相の座にしがみついている訳ではない、と言い訳する。
しかしわたしたちは、執着しない総理には辟易している。
安倍晋三・福田康夫・麻生太郎そして今度は鳩山由紀夫。
麻生の場合は、執着していたのかいなかったのか、よく分からないところがあるが……。
鳩山首相献金問題:「捜査終結後に説明」 首相が答弁 (毎日jp 12/1)
鳩山由紀夫首相は30日の参院本会議で、自身の資金管理団体を巡る偽装献金問題に関し、実母からの多額の資金提供について「仮に母親からの提供があったなら、検察の解明を待ち、法に照らして適切な対応をしたい」と述べ、「贈与」と認定されて税法上の問題が生じた場合は修正申告などを行う考えを示した。また、「(東京地検による)全容解明の暁には、私自身が改めて国民に説明すべきだと考えている」と話した。自民党の秋元司参院議員への答弁。
この国の税の基本原則は、申告納税、自主申告である。
鳩山の言い方はこの原則を根底から覆すものである。
「仮に母親からの提供があったなら」?
「検察の解明を待ち」?
母親のところに出かけて尋ねればすむことではないか!
こんな言い訳が通ると思っているバカ総理はいらない。
「すべて検察にお任せしています」
人に任せることではない。
自分で調べて納税すべきことである。
自分の調べと検察の調べと齟齬があればそのとき修正すればよい。
利権がらみとか収賄と違って悪質性が少ない、などという議論がある。
知らないうちはそれでもよい。
知った以上は自ら調べて納税するのが当たり前の感覚である。
もし仮に検察が、親からの貸付金と認めれば、鳩山はそれを受け入れるのか。
検察が鳩山に甘い判断をすればそれをそのまま受け入れるのか。
普天間基地移設問題での迷走もまた目を覆わんばかりのものである。
「常時駐留なき安保論」首相、在任中は封印 (YOMIURI ONLINE 12/17)
鳩山首相は16日夕、沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題の決着を先送りしたことに関連し、かつて提唱した「常時駐留なき安保」論について「首相という立場になった中で、その考え方は今、封印しなければならない」と述べた。
首相在任中には主張しない考えを示したものだ。首相官邸で記者団の質問に答えた。
自分の持論・信念を自身が最高権力者であるときに実現しようとしないで、いつ実現できるのか!
封印するのではなく、たとえ即時実現は不可能であっても、その実現のために一歩でも踏み出すのが務めではないのか!
万難を排して自分の理想を実現するために全力を尽くす。
それが政治家ではないのか。
何のために政治家になり、何のために総理大臣になったのか!
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鳩山由紀夫首相は26日、ラジオ日本の番組収録で、米軍普天間飛行場(沖縄県宜野湾(ぎのわん)市)の移設先について「抑止力の観点から見て、グアムに普天間のすべてを移設させることは無理がある」と述べ、米領グアムへの移設の可能性を否定した。連立与党の社民党が有力な移設先とするグアムを首相が排除する考えを示したのは初めて。
「抑止力の観点から見て」
言わずもがなの発言で状況を混乱させる。
挙げ句の果てには、
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鳩山首相は26日、ラジオ日本の正月番組収録で、沖縄の米軍普天間飛行場の移設問題で政府の対応が迷走したことについて、「ぶら下がり(取材)などで『多少サービスするか』みたいな発想になったところが、拡大されて伝わってしまった。『決まるまでは何もしゃべらない方がいい』と指摘されており、その通りだと反省している」と述べ、適切な対応でなかったとの考えを示した。
さらに、「他の閣僚ともしっかり打ち合わせして、話すべきでないところは話すべきでなかった。ところが、閣僚もそれぞれ自分の思いを正直に話したきらいがあった。首相か防衛相か、一人だけが発言するようにとどめておかなければいけなかった」とも語り、閣僚の足並みの乱れが事態を一層深刻にしたとの認識を示した。
要は、しゃべるべきことと黙っているべきことの判断もできないということである。
『決まるまでは何もしゃべらない方がいい』と指摘されており……
これではまるで麻生と同じではないか!
その程度のことが自分で判断出来ないのか!
わたしたちは自民党を棄てた。
そのとき鳩山を党首とする民主党がそこにあった。
それが政権交代であった。
だれも鳩山由紀夫がこれほどバカだとは知らなかった。
いや、一人だけいた。
「もともと信念が堅固ではなく、アメーバ的で何でも調子をあわせることが
できるから、普天間基地の移設問題もあちらこちらに行っている」
弟・鳩山邦夫の言葉である。
驚き、あきれているのはわたしだけではないだろう。
あと三年半は長すぎる。
とても辛抱できる期間ではない。
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民主党にもまだ人はいるだろう。
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