政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

橋本徹大阪府知事を嗤う

2008-05-31 21:13:00 | 橋下徹
橋下知事「インテリぶったクラシックよりお笑いが定着」 (asahi.com 5/30)

うーむ。確かにそれは言える。
ところで、

吉本興業社長、橋下知事に「ワッハ上方ミナミに残して」 (asahi.com 5/29)

で、結局どうする?
芸術か芸能か。

考えてみれば、芸術なんてものは洋の東西を問わず、パトロンなしでは成り立たないものだった。パトロンになったのは王侯貴族、教会・寺社、大商人。これも東西共通であった。
近代になって国家や地方公共団体がその役割の大きな部分を担うようになってきた。もともと採算を考えては成り立たない仕事である。
行政の責任者として税金を使うことをためらうのも健全な感覚であろう。
しかし、税金で美術館や博物館を運営し、オーケストラやオペラを保護するのは、世界各国で当たり前のことと受け止められている。それには納税者の側の理解が前提にある。納税者の理解のない税の投入は為政者の道楽とみなされてもしょうがない。
ところで、為政者の側に理解がない場合もまたこれはこれで問題である。

「行政に携わったり、財界の人だったり、そういう層は、ちょっとインテリぶってオーケストラだとか美術だとかなんとか言うが、お笑いの方が根づいているというのが素朴な感覚」
といわれると、庶民感覚としては妙に納得させられるところもある。が逆に『オーケストラや美術は行政や財界の人間のもの』と言われるのもおもしろくない。
「お笑いの方が根づいている」?
庶民はクラシックだの美術などという高尚なものには興味を持っているはずはない。馬鹿みたいに大口開けて吉本のお笑いでも見てるのがお似合いだってか?

ゲイジュツとゲイノウ、なんか両方とも馬鹿にされてる感じがする。

財政難を理由に交響楽団への補助を削減あるいは打ち切るというのは、まあ理解出来る。しかし、根底にあるのが「オーケストラや美術」にたいするこの程度の認識かと思うと、背筋が冷たくなる思いがする。




もっと言え、と思ってくれたらクリックを                                           




橋下大阪府知事 相変わらず撤回作業中

2008-05-30 18:49:00 | 橋下徹
橋下知事、35人学級「廃止」を撤回 来年度も教員加配  (asahi.com 5/30)

警官520人削減、撤回へ 橋下知事「治安向上に重要」 (asahi.c0m 5/30)

また、関西空港の利用促進事業への分担金についても廃止方針を撤回し、支出を継続する考えを明らかにした。

相変わらず、思いつきで動いては撤回を繰り返している。
参考までにオイラが過去に引用した記事

橋下知事、“過激答弁”連発 相次ぎ議事録削除
橋下知事、過激答弁を反省 初の議会終え会見
「取締役会構想は無理」 橋下・大阪知事、断念表明
「市町村は人件費抑えよ」と橋下知事、4時間後には撤回
府庁食堂にSMAP定食 橋下知事の要望で
橋下府知事肝いり「SMAP定食」販売終了


もう何も言うことないわ。
ドタバタでは吉本興業も真っ青!


いっそ橋下徹改め橋下撤回と改名するか。



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急に年寄りにおべんちゃらを使い出した自民党

2008-05-30 08:12:09 | 自民党

首相「高齢者の生活充実プラン検討を」 (NIKKEI NET 5/24)
「子が自営業」保険料軽減、後期高齢者医療で与党が改善策検討  (YOMIURI ONLINE 5/26)
マル優や減税、与党が高齢者向け政策案 財源示さず (asahi.com 5/30)

後期高齢者医療保険で苦労している自民党。制度の廃止法案まで出されて動きも慌ただしい。なんとかお年寄りの心をつなぎとめようとてんやわんや。

こっちもなかなか大変のようだ。
正式には、高齢運転者標識というらしい。


6月1日からもみじマークの義務化
 75歳以上は義務、70歳以上は努力目標。

もみじマークなんて聞いたことなかったが、なんのことはない、枯葉マークのことじゃないか。あれ、ほんとに前からもみじマークって呼んでいたのか?
確かに赤や黄色になった葉っぱは”もみじ”というだろうが、ふつうは楓の紅葉をイメージする人がほとんどじゃないか。”もみじマーク”と呼ぶのはいささか無理があるように思うんだが。


1年間は違反摘発せず 「もみじマーク」 (産経ニュース 5/20)
「もみじマーク」義務化に与党からも異論 6月から改正道交法施行 (1/2ページ) (産経ニュース 5/25) 

自民党内の動きを受けて警察庁は慌てて今後1年間は違反者を摘発せず、指導にとどめる方針を全国都道府県警に通達した。

道路交通法というのも法律は法律。警察がこれほど恣意的に運用できるものなのか。それじゃ1年といわず10年くらい摘発を猶予してくれないか。

民主党は終盤国会で後期高齢者医療制度を徹底的に追及する構えを見せており、「もみじマーク」にも批判が飛び火する可能性は高い。福田康夫首相も後期高齢者医療制度への反発を受けて「心ならずも高齢者に冷たい印象を与えてしまった」(19日の自民党役員会)として自民党に高齢者対策の抜本見直しを指示しており、「高齢者にレッテルを張る政策」としてマーク見直しの動きは強まりそうだ。

運転免許をとるのに、年齢に上限はなかったな。70歳になって運転免許を取った人は若葉マークと紅葉マークの両方つけることになるのかな。
ダンプも近寄らないかも。



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政界再編もいろいろ

2008-05-29 16:51:00 | 自民党

国語で「政界再編」? 国語議連に与野党64人 (産経ニュース 5/28)

これで政界再編。意外とおもしろいかも。集まってくるのはどうせ無用の連中だ。

平沼氏と西岡武夫参院議運委員長(民主党)が議連の設立を呼びかけたところ、自民党の島村宜伸元農水相や船田元元経企庁長官、民主党の川端達夫前幹事長、国民新党の綿貫民輔代表ら与野党の保守勢力が続々と賛同した。

こいつらはひとまとめにしておいて、みんなで相手にしないようにしよう。どこかに隔離しておいて、好きに言わせておけ。なんなら新党を作らせるか。党名は神党日本なんてのはどうかな?党是はむろん自主憲法制定。ついでに愛国心教育。もしかすると教育勅語の復活なんてことも考えているかも。暦は太陰暦か?

日本語の乱れはまあ確かだわな。しかし、なんで旧仮名が正しい日本語なんだ?

”言霊”?

「われわれは言葉を言霊(ことだま)と言い、先祖代々大切にしてきたが、戦後の占領政策もあり国語が大変乱れている。しっかりとした国語を取り戻す運動を展開したい」

”国語の乱れ”の原因が、戦後の占領政策にあったというのはまったく知らなかった。
なんか八百万の神々が住みたもう”神の国”が大分近づいてきたような気がするな。

”言霊”の飛び交う国会論戦なんてのも見てみたいような気がする。




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『鉄のトライアングル』は死語になったのか

2008-05-28 11:37:06 | 政治
『鉄のトライアングル』という言葉を、最近聞かなくなったことにふと気がついた。
これは政・官・財の癒着の構造を示す言葉であった。この言葉は死語となったのか?この構造は消滅したのか?
変質はしたが消滅はしていない、というのがこの連環のそとにいる一市民の目に映る風景である。
変化の主たる要因は企業にある。かつて国内産業の中心は建設、鉄、電力そして金融であった。内需産業である。産業政策は海外企業の攻勢から国内産業を守ることに重点が置かれた。そして議院内閣制のもとで政治と行政は一体化していた。本来の三権分立のシステムが、この国の社会的、歴史的背景のもとで特異な変容を経た結果であろう。日本株式会社と揶揄された形である。

政と官との関係も少しづつ変わってはいるが、力関係の変化にとどまり、本質的な変化があったとは言えそうにない。
それに対して、政・官と企業の関係は大きく変わりつつある。要因は内需から外需への変化であろう。
自動車、電機、機械、素材等主要産業の多くは外需産業である。売り上げの半分以上を海外に頼り、株主の半分近くが外国人という会社も数多い。
このような企業に政・官が自分たちの論理を押しつけようとしても、そうおいそれとは言うことを聞いてはもらえまい。
ソニーや日産では最高経営責任者が外国人である。こんな会社に天下りを押しつけるのはそう簡単ではなかろう。

建設業は政・官と利害が一致する希少な業界であろう。ガソリン暫定税率の廃止、道路特定財源の一般財源化にあれほど政・官挙げて抵抗したのもむべなるかなである。
また最近ではJパワー問題もその表れであろう。経済産業省はなりふり構わず外資の株式買い増しを拒絶した。ここにも経産省の天下り役員がいる。

かつて財界の総本山と言われた経団連では、その会長を最も多く出していたのが新日鉄である。現在はキャノンから出ている。人物はあまり感心しないが、主要業種の変化を表した人事と言えるだろう。

企業の姿勢も大分変わってきている。橋梁談合が指弾されると、さっさと橋梁事業からの撤退を表明した企業があらわれた。少しばかりの利益のために危ない橋を渡るくらいなら、いっそ撤退したほうがプラスになる、という判断だろう。企業経営者は株主からの訴訟を常に意識した行動をとらなければならなくなっている。株主に合理的な説明のできない経営は行えなくなっている。天下りの受け入れなどますますしにくい状況になっている。こういう状況では政・官・業の癒着は起こりにくくなりつつあるのは確かだと思われる。
もう一つ、外国の目も意識しなければならないということがある。政・官はともかく企業は外国企業との競争にさらされている。国際標準という経営基準が要求されている。もちろん彼等も政治に求めるところは大きいだろう。だが同時に、政治に足を引っ張られたくない、という意識も強いようだ。

本来は、『鉄のトライアングル』などという構造は、その構成員の内部からの意識的な行動によって壊すべきものだろうが、外的な力によってであるにしろ、弱体化しつつあるのはいいことだ。
完全に崩壊させるのは難しいが、残っている分野においても早く消えていってくれるのを願うものである。
まだまだ巨額な税金が流されているのだから。

(政官業の間には、個別の企業というより、産業界全体として、法人税率とか租税特別措置、各種の補助金等の問題もあるが、こういうものも政策として堂々と透明性のある論議を経て決定していくように努めて貰いたい。とくに民主党には、企業や資本をただ敵視するのではなく、企業や資本の論理と国民の幸福との調和という視点も持つように強く望みたい。結局それが国民全体の利益ともなり、政権獲得にもつながっていくことになろう。)

政治家は票のためでなく、お金のためでもなく
官僚は権益維持のためでなく、天下りのためでもなく



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笑いごとではない、福田自民! 

2008-05-27 16:20:31 | 自民党
自民、一般財源化後も「道路予算を確保」と地方組織に文書 (NIKKEI NET 5/23)

自民党の伊吹文明幹事長は23日の記者会見で、2009年度から道路特定財源を一般財源化した後も「予算編成の中で引き続き必要な予算を確保する」と明記した文書を21日付で、全国の同党都道府県連に送付したと明らかにした。 (01:04)


せっかくなくしたと思った暫定税率もあっという間に逆戻り。原油相場の急激な上昇でガソリン価格も以前より大幅高。来月にはリッター170円に届くという。それでも国民は黙って耐えるだけ。内閣支持率も、少しだけだが戻り歩調とか。日本人の優しさか忘れっぽさか。あの怒りはどこへ行った。今や、後期高齢者医療制度だけがわずかにくすぶっている程度。年金問題、暫定税率、一般財源化問題など、まるで遠い昔のことのよう。国民がちょっと油断するとこいつらはすぐ動く。
節約とか倹約などという言葉はすっかり忘れたふり。足りなくなれば消費税アップ。


「国会を閉じて増税論議を」 自民・古賀選対委員長 (asahi.com 5/25)

「消費増税」発言、自民で相次ぐ


当然解散総選挙は先送り。さっさと増税を決めて、その後少しほとぼりをさましてから。

「解散、来年の都議選後がいい」 自民・古賀氏 (asahi.com 5/26)

何でもかんでも思い通りにやらなければ気が済まない図々しさ。国民をなめきった傲慢さ。
我々庶民はこれまで好き放題をやられた悔しさを忘れてはなるまい。せめて次の総選挙までは。

そこで、この男(福田のこと)は、と見てみると、


環境テーマ「神の摂理」 はや心はサミット (毎日JP 5/24)

「環境は大事だ。先頭に立って世界をリードするような仕事がしたい。これからは大きいことにドンと挑戦していく」

笑ってしまう。世界をリードする?
毎度世論調査で内閣不支持のトップにくる理由が指導力不足だということ知ってるのか?


首相は「環境問題が大きなテーマとなったのは、神の摂理が働いているからだ」と主な関心は環境と言わんばかり。

ほんとに言ったのか。なんでここにカミの摂理が出てくるのか理解に苦しむ。こんなの総理にしておいてだいじょうぶなのか?
神のお告げで政治をやられちゃ困るんじゃないか。


首相の気持ちは完全にサミットに飛んでいる。

これでは周りが好き勝手やるのも無理ないわ!!



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天下り、仕事をしているときも税金泥棒、仕事をやめてからも税金泥棒

2008-05-26 22:31:04 | 官僚

道路特別会計支出の600社に国交省約2600人天下り (asahi.com 5/21)

同省は内閣委で「押しつけ的な(再就職の)あっせんを行っていないと答弁してきた。ただ、国民の目から見れば、予算、権限を背景とした押しつけ的あっせんと受け止められかねないとの指摘があることも事実だ」と答弁した。

問題は国交省の言うところの、”押しつけ的あっせんはしていない”、という点。つまり押しつけでなければ問題ない、という認識である。

この数字は民間企業対象である。民間企業がこれだけの国交省の役人を何故受け入れるのか考えなくても明らかだ。押しつけがあろうがなかろうが、そんなことはどうでもいい。あっせんそのものをやめなさい、と言っているんだ。

考えても見ろ。自分の人間性や技術や知識で食っていける役人がどれだけいるか。お前の能力を見込んで金を出す企業がどれだけあるか。企業が買うのは役所とのつながりだ。たとえ直接仕事を運んでこなくても、役所とのコネが金を生む。元を取るのは難しくはない。それは結局税金なのだ。一人の人間を企業に押しつけようとすれば、その人件費の数倍のお金が企業に移転する。そしてそれは毎年発生する無駄遣いなのだ。

上の天下り人数は国交省の一部のしかも民間企業へのものだけである。国交省全体ではどれだけになるか。特殊法人や独立行政法人への天下りまで、更にそれを全省庁に広げれば一体どれほどの人数、税金の無駄遣いになるか、見当もつかない。

天下りの斡旋そのものを禁止しなければならない。
斡旋無しの再就職はかまわない。許してやる。自分の能力で仕事先を見つけるのは自由だ。まあ、役所としても、自分の所で斡旋したわけではないので、そうそういうことを聞く義理はなかろう。さて、そうなったとき、どれだけの人間が再就職先を見つけられるか。
高齢者が仕事を見つけるのは簡単ではない。が、ハローワークもあるし、派遣会社もたくさんあるぞ。

こんな簡単なことはない。首相とそれぞれの大臣が役人に命令すれば済むことだ。
『再就職の斡旋は役所の仕事ではない。以後やめなさい』
これだけでいいのだ。これだけのことが言えないか。
こんな簡単なことが言えない総理大臣はいらない。言える人と代わりなさい。




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自民党の常套句 『対案を出さない民主党』

2008-05-26 16:20:54 | 自民党
馬鹿の一つ覚え!
困ったときはこのせりふ!
『対案を出さない民主党は無責任』
とにかく言うことがなかったら、こう言っとけ、とばかり。


新高齢医療廃止法案「局部だけ見た議論」 自民政調会長

上から下まで同じセリフの繰り返し。民主党が何を言おうがとにかく『対案を出せ』
対案を出しても『対案を出さない』と繰り返す。

自民政調会長というのは、谷垣禎一。最近、古賀派と合流し党内第三位の派閥となった。派閥の代表は古賀誠、代表世話人が谷垣禎一。
総裁候補を持たない古賀派と総裁になりたいが数が足りない谷垣の思惑が生んだ合併劇だ。

今まで町村、伊吹の陰に隠れていたこの男もそろそろと前に出てき始めた。
そこでまず無難なセリフが
「何の案も出さず、財源の手当ても考えずに元に戻せというだけでは済まない」

だから言ってるだろう、元に戻せって。これはこれで立派な案だろう。間違ってたら元に戻す。当たり前のことだろう。
そしてつぎには”財源””財源”とわめき立てる。財源をどうするのか、財源について言わないのは無責任だ、と馬鹿なことを繰り返している。
天下りをやめて、補助金等を減らせば12兆円が出てくると言ってるだろう。こんな立派な財源はないだろう。

「国会を閉じて増税論議を」 自民・古賀選対委員長

谷垣の言う”財源の手当”というのは、古賀の増税論議のことか。古賀という男も、道路特定財源を”びた一文、だれにも渡さない!”と叫んでいたが、それだけでは足りないと見えて、増税の話だ。まあ早速の共同歩調という訳か!

それにしても民主党よ、あんまり頼り無くて見ちゃおれんぞ。『対案を出さない民主党は無責任だ』と国民に思いこまそうとして、とにかく同じセリフを繰り返していくのが自民の作戦だ。民主党もそれなりに反論はしているが、いかんせん、声が小さい。口下手トリオの小沢や菅、鳩山はもう表に出るな。
そう言えば、民主党の”次の内閣”には官房長官にあたる役職がないのか。なに、あるって?直嶋正行?だれだ、それは。さっぱりテレビにも新聞にも出てこないじゃないか。

ほんとはどんなやつか知っているが、テレビが飛びつくような人間に交代させろ。長妻なんかがいいんじゃないか。民主党の情報発信力もずいぶんと強化されるだろう。


道路財源のときも自民党は民主党を『対案を出さない』といって攻撃していたが、民主党は対案を出していた。暫定税率は廃止。道路特定財源は一般財源化する。
りっぱな対案じゃないか。
あとはどう予算を組むか、という問題だ。
マスコミも大方は自民の作戦に乗っている。困ったもんだ。


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日本の困った男福田康夫はもうやめさせなくちゃ

2008-05-25 07:37:48 | 福田康夫

首相「大きいことにどんと挑戦」 (NIKKEI NET 5/24)

首相は「大体のことが片付いたので大きいことにどんと挑戦していく」と宣言し、温暖化ガス削減を念頭に「先頭に立って世界をリードする」と意気込んだ。

大体のことが片付いた?
なるほど、年金問題も片付いた。5000万件の不明記録も1割近くはなんとかなった。
基礎年金の全額税負担なんてのも話題にはなってきたが、俺の代でどうなるものでもない。日銀総裁・副総裁も3人のうち二人も決めた。
道路財源問題も法律さえ通せばあとは何とでもなる。
後期高齢者医療保険も適当にちょこっと手直しすれば大丈夫という桝添の話だ。
日々これ平安。あとはゆっくり親父の果たせなかったサミット議長を成功させるだけ。


「みみっちい重箱の隅を突くような議論にあまり耳を傾けたくない」と語った。

みみっちい重箱の隅をつくような議論だとさ。
みみっちいことで日々心を痛めている庶民がこの国にはいっぱいいるんだが、大物政治家の福田の心配することではないらしい。

年金も後期高齢者医療制度も道路財源も公務員制度改革もそんなみみっちいことは俺のところに持ってくるな。
持ってくるのは地球規模の問題だけだ。地球環境の問題だけにしろ。つまりサミット関連だけということ。サミットさえおわれば、あとは地球環境がどうなっても、おれが死んでからのこと。


「先頭に立って世界をリードする」

馬鹿も休み休み言ってくれ。
中曽根氏、首相の指導力不足に苦言 (NIKKEI NET 5/23)
しかもこの中で中曽根はこんなことも言ってるぞ。
「役人の言うことなどに乗っかってやるというのは『能なし』な感もする」

どうする?『能なし』って言われちゃったぞ。

ついでに中曽根はこんなことまで言っている。
中曽根元首相、二世議員の増加に懸念 (NIKKEI NET 5/11)

父親の地盤の上で心配のない世界で生まれた人間と、自分で切り開いて汗水流して上がってきた人間とは差がある」と述べ、世襲議員の首相就任が続いていることなどへの懸念を示した。(11日 21:02)

世襲議員の首相就任といえば、橋本-小渕-森-小泉-安倍-福田。なるほど続いているわ。
その中曽根だって自分の息子の弘文をしっかり国会議員にしている。このくらいの大物になると息子に世襲させたことなど忘れてしまうのか。
上には上があるもんだわ。



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こんな法務大臣、こんな裁判員制度なんていらない

2008-05-24 09:09:09 | 自民党

鳩山法相が「IT法廷」視察…「機械ばかり頼るな」注文も

(鳩山は)自ら裁判員席にも座り、「ここで法廷を見渡す裁判員にはすごく緊張感があるだろう。その経験を通じて司法制度や犯罪に興味を持てば、それは最高の法教育になり、治安の改善にも役立つ気がする」と制度の意義を語っていた。

裁判員制度の意義というのは、その程度のものなのか?
国民に裁判員になることによって、「司法制度や犯罪に興味を持つ」ようにさせたいというだけのことで国民に大迷惑をかけようというのか。


『第三に、「国民的基盤の確立」のために、国民が訴訟手続に参加する制度の導入等により司法に対する国民の信頼を高める。』

平成13年に出された”司法制度改革審議会”の報告書の中のこの一文からすべては始まった。ほとんどの国民が知らないうちに、静かに制度創設に向けてなにやら訳の分からないものが動き出した。
(この審議会は平成11年にもうけられ、2年後に解散されている。)

この報告書を利用したのが公明党だ。

人権の確立 国民が裁判手続きに参加する充実した裁判員制度を創設する

これは2003年の総選挙に際しての、公明党の選挙公約中の一項である。

裁判員制度が「裁判の内容に国民の感覚が反映されるということにより、司法に対する国民の理解の増進と信頼の向上が図られ、司法がより強固な国民的な基盤を得るということができるようにするための重要な意義を有する制度」(政府の国会答弁)


政府の、この制度に対する基本的な認識もこの程度のものである。

国民のみなさんが刑事裁判に参加することにより,裁判が身近で分かりやすいものとなり,司法に対する国民のみなさんの信頼の向上につながることが期待されています。国民が裁判に参加する制度は,アメリカ,イギリス,フランス,ドイツ,イタリア等でも行われています。
これは、最高裁判所のホームページの文章である。

公明党が推し進めたこんなくだらない理由の法律を、国民の多くがろくに考える暇もないうちに成立させてしまった政治のいい加減さ。法律を作ってから、実施が近づいてきてようやく広報活動を始める。すでに国民には反対するすべが残されていない。後期高齢者医療制度の導入のケースと酷似している。

司法に対する国民の理解の増進と信頼の向上!こんなことのためにこの制度を作ったのか。
公明党が言い出して、ほかの党も、あえて反対するほどの理由もないというだけでなんとなく成立してしまった法律だ。
制度の開始が近づいてきて、改めて国民の間で、問題点が意識されるようになってきた。

国民の迷惑は計り知れない。
時間がとられ商売や仕事に大変な影響を受ける場合も多かろう。暴力団や変質者のお礼参りも心配しなくちゃいけない。

国民は税金を負担することによって、様々な役割を様々な機関や人に委任しているのだ。
何故司法にだけ、それも裁判という現場にだけ国民が直接参加しなければならないのか。

立法にも直接参加するか。全国の有権者名簿から100人でも200人でも選んで、国会の審議に参加する。もちろん投票権付きだ。(遠方の国民でもテレビやネットで参加することは可能である)
行政もだ。国民から選ばれた監視人が省庁を監視し、役人がハンコを押すときは、すべて監視人の許可を必要とする。

改革、改革と、そんなに改革が好きなら、これくらいのことをやってみろ!
(裁判員制度では、裁判員参加の対象となる件数は年平均で3000以上、一件に6人、平均裁判日数は5~6日。 3000×6×5=90000 最低でもこれだけの延べ人数が動員される。それからみたら大した人数ではない。)




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橋下大阪府知事はいじめられっ子?

2008-05-22 08:18:11 | 橋下徹
【橋下日記】(19日)「いじめられたら、助けてください」

7時35分 大阪市北区のリーガロイヤルホテルで開かれた衆院議員の国会議員在職40周年を祝うパーティーで「もし府議のみなさんにいじめられたら、最後は助けてください」とあいさつ。

自分のやり方に反対されたからといって、それがいじめなのか。それを”いじめ”と言ってしまったら、後はもう議論にならんだろう。
あろうことか自民党議員のパーティで泣きをいれるとは。
まあ、身内に対する甘え、安心感があったのだろう。
パーティ出席者は自民党よりの人間ばかりだもんな。


この男、以前から自民党べったりの言動を繰り返している。
橋下知事、連合系メーデー欠席へ 「民主党色強すぎる」
(それまで大阪府知事は毎年出席するのが通例だったようだ。)
「民主党という党の色合いが出過ぎのところもある」と述べ、欠席することを明らかにした。
政治色が強すぎるから出席しないのかと思ったら、
欠席について「僕は自民、公明の支援で出てきたので。選挙は戦ですから。ちょっと、控えさせてもらいたい」と説明した。
メーデーには出られないが、自民党のパーティーには出席する。
本人の方が政治色一辺倒で動いていた。

橋下知事は「僕自身も自民、公明の支持を得ることで知事になれた。自民、公明の判断に信頼を寄せてほしいという内容だ」と説明した。(これは山口補選に際してのメッセージ)

地方自治も政党政治の枠内にあるのは確かである。しかし、知事という職が持つ「全体の奉仕者」という性格をもう少し認識しなくちゃ。お前の給料自体、府民全体の税金のなかから出されているのだぞ。


大人なんだから批判は批判として受け止め、しっかり仕事に励め!


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文部科学省の守備範囲は……竹島問題

2008-05-19 20:47:41 | 官僚
中学解説書に「竹島は領土」明記へ、韓国は日本に抗議 (YOMIURI ONLINE 5/18)

文部科学省は何か勘違いをしているんじゃないか。領土問題を解決するのはお前達ではないだろう。外務省に任せておきな。
この役所はどうも俺たちが国民を教育してやる、という気持ちが強すぎる。北方領土にしろ、竹島問題にしろ、騒ぎを大きくしているのは文部科学省だ。外務省や内閣に任せておけんのか。自分たちの主張を通すために子供をだしにするな。
日の丸、君が代、愛国心など、教育という名で次から次へと子供に押しつける。押しつけるのなら大人に押しつけろ。批判力も抵抗力も未熟な子供に押しつけるのは卑怯なやりかただ。
領土問題は大人の問題だ。政治的、外交的に解決すべきものだろう。それを文科省が教育で解決しようなどとはおこがましい。
政府や政党が、あるいは所管の省庁が、領土問題の解決のために、国内世論を喚起しようと努めるのはよしとしよう。諸外国にそして国連の場に持ち出すのもいいだろう。しかし、教育を利用するのはよしてくれ。子供たちを利用するのはよしてくれ。


 

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大臣と官僚  鳩山法務大臣と法務省官僚の場合

2008-05-19 07:08:31 | 官僚
鳩山と言えば死刑と失言、死刑・失言と言えば鳩山。

死刑めぐる鳩山法相の国会答弁、EUが異例の抗議文 (asahi.com 5/17) 

ここで死刑の是非について論じようというのではない。取り上げたいのはここ。

法務省は「大臣は実際にあった発言を答弁しただけだ。事実を曲げたようなことはない」と反論している。

つい四、五日前、今週でしょうか、EU二十七カ国の大使の方に招かれて一時間ばかり講演と質疑応答をいたしまして、私の死刑に対する考え方を述べましたが、非常に率直でよくわかりました、とにかく冤罪死刑のようなことだけは絶対にないようにというのが彼らの方から言われた唯一の意見でもあったわけでございます。(4/11 衆院法務委員会)

この鳩山の発言に大してEU側から抗議があり、それに法務省が言い訳したもの。

まず大臣擁護ありき、というのが法務省の態度である。

EU側の5月15日付の抗議文は「EUはいかなる場合の、いかなる状況での死刑にも反対している。大臣答弁の解釈は、先日大臣に伝えた加盟国の死刑に対する立場を反映したものとは言えない」と批判した。

実に趣旨明瞭である。
実際のところ、そのときEU側が鳩山になんと言ったかは分からないが、わざわざ抗議してきたところをみると、鳩山が国会でいい加減な話をした可能性が極めて高いというのが一般的な受け止め方であろう。
EUでは死刑は廃止になっており、死刑廃止がEU加盟の条件にさえなっているそうだ。国連でも熱心に死刑廃止の運動を進めているという。そのEUがわざわざ鳩山を招いて話を聞く、ということは死刑の問題が最大の関心事であったものと思われる。そんなEUが、鳩山の話を聞いて、「よく分かった」「えん罪死刑だけはないように」とだけしか言わなかったというのは考えられない。
 これ以上は、言った・言わないの水掛け論になってしまうが、大臣の言葉のいい加減さと官僚の無批判な大臣擁護の姿勢だけが印象に残る出来事となった。政治家と官僚の、持ちつ持たれつの関係は健在、というところか。
法務大臣はEUの抗議に対して、正直に対応するように!

(日本国民が、日本国法務大臣よりもEUの言うことの方を信用するという笑えない状況が現出しないことを願う。鳩山の失言にはもう慣れっこになっているが、虚言はいかん。)

 法務大臣と法務省の役人は、絶対に嘘をついてはいけない。
 嘘つきは泥棒の始まり。法務大臣が泥棒になっては困る。



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なんか急にアフリカ、アフリカ……福田

2008-05-18 10:41:02 | 福田康夫
アフリカ向けODA、今後5年で倍増方針…政府 (5/16 YOMIURI ONLINE)
途上国の感染症対策で5億ドル超拠出…首相表明へ (5/16 YOMIURI ONLINE)
政府、スーダンPKOへの自衛官派遣へ調整 (5/17 NIKKEY NET)
アフリカ開発会議:アフリカ支援、5000億円の低利円借款--政府最終調整
アフリカ開発会議:政府アフリカ支援、コメ生産「10年で倍」--計画発表へ

なんで急にアフリカなんだと思ったところ、

アフリカ開発会議、28日スタート (5/17 産経ニュース)

政府が主導する「第4回アフリカ開発会議」(TICADIV)が5月28日から3日間、横浜市で開かれる。政府はTICADでの成果を、7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)につなげたい考え。

サミットがらみか。そう言えば、福田には二つの悲願があるという話だ。一つは安倍より1日でも長く総理の座に居座ること。もう一つが、親父の福田赳夫ができなかったサミットで議長を務めること。在任日数のほうはどうも難しそうだから、目標をサミットに絞ったのか。

アフリカ開発会議:福田首相42カ国首脳と会談へ 

5年前の前回会議で23人と会談した小泉純一郎首相(当時)を大幅に上回る。外務省は「短期間でこれだけ多くの首脳会談を行うのは世界にも例がないのでは」と話す。
こんな記録が何か自慢になるのか。馬鹿馬鹿しい!

しかし、その数日前にはこんな報道もあった。
政府、頭抱える アフリカ開発会議 参加国数が予想超え


いったい何考えてんだ、と言いたくなるようなのもある。
首相は16日の参院政府開発援助特別委員会で「(TICAD4)参加国の首脳が失望して帰ることがあってはならない」と述べ、ODAの増額検討を表明している。(5/18 毎日jp)

お土産の心配か?
福田の熱意は伝わってくるが、その目がアフリカを見ているのか、サミットを見ているのか一目瞭然。

動機不純!

28日から横浜市で開かれる第4回アフリカ開発会議(TICAD4)で採択される共同文書の全容が10日、明らかになった。日本が提唱する地球温暖化対策「クールアース推進構想」へのアフリカ側の支持を明記した。具体的には、途上国の温暖化対策に5年間で総額100億ドルを拠出する日本の構想をアフリカ側が「歓迎する」と記した。温暖化対策が主な議題となる7月の主要国首脳会議(北海道洞爺湖サミット)で、アフリカ側が議長国・日本のリーダーシップを後押しする内容だ
(毎日jp 5/11)

まったく手際がいいんだか悪いんだか。



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道路財源の分捕り合戦

2008-05-17 20:00:45 | 自民党
道路特定財源、争奪戦の様相・歳出拡大、首相は危機感 (Nikkey net 5/17)

『16日朝、道路特定財源に関する関係閣僚会議の初会合で、首相は与党内で広がっている予算増額への期待を強い口調で戒めた。』

だれも福田の言うことなど聞いていない。いつまで総理でいられるか分からない福田に義理立てしてもしょうがない。とにかく早いうちにつばを付けておこうというところ。こんな男まで早くも分捕り合戦に参加していた。

医師不足対策に道路財源を活用・厚労相が要求 (Nikkey net 5/14)

『厚労相は「道路特定財源の一般財源化はチャンス」と述べ、対策の実行に必要な財源を道路予算に求めていく方針を明言した。』

明言しちゃったのか。ちょっと早まったんじゃないか。
この桝添という男、口だけは達者だが、何をやらせても最後まで仕上げたことがない。年金問題で動きがとれなくなって最近おとなしくしていたかと思ったら、隙を見つけては素早くしゃしゃり出てくる。

『舛添厚労相は「高度な政治判断が必要なため福田康夫首相とも話して決定する」と述べた』結果が福田の強い戒めだ。
だいたい高度な政治的判断が必要な問題だそうだが、福田と桝添という政治的判断能力皆無の二人が話してどうにかなるわけでもあるまい。


こちらも負けていない。古賀選挙対策委員長。道路族のドンと言われる男。
「道路予算の分捕りは許さない。教育や福祉や環境などのやみくもな要求は情けない。」というようなことをいっていた。(7時の日テレニュース)


道路財源は自分のもの。びた一文だれにも渡さないという強い決意。
情けないのはどっちもどっち。庶民は心の底から情けないと思っている。



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