政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

いいとこついてる……自民と民主のはざまに

2008-04-02 18:45:24 | 政治
橋本前知事、高知1区から無所属で出馬へ 衆院選(朝日新聞) - goo ニュース

橋本大二郎氏が次期衆院選に高知1区から立候補を表明しているそうだ。

橋本氏は「自民党と民主党の中にいろんな考えの人がいて、外交政策でリベラル、経済政策で構造改革派の行き場がないのでは。そういう人たちの受け皿を作りたい」と語った。

もし次の総選挙で民主が大勝すれば、多分日本株は大幅に下げることになろう。これは市場が、現状の急激な変化を嫌うからというだけの理由ではない。民主の経済・金融政策が信頼されていないからである。株式の売却益や配当にかかる優遇税制が今年度で切れる。民主党は延長に反対している。理由は「金持ち優遇」だから。しかし今や個人株主数は3000万人いるという。口座数の重複などもあるだろうが、それでも大変な数である。会社の持株会などを通してわずかな株を持っているだけのひともいるだろう。優待を楽しみに1単位の株を大事に持っている人もいよう。株価の少しばかりの値上がりでもうれしいものである。

年初からの株安で東証一部上場企業の時価総額が150兆円失われている。それだけの信用が国内から失われたのである。「金持ち優遇」などと言って株式市場を敵視している場合ではない。(経済成長と弱者保護を両立させるのが政治の知恵というものである)
経済・金融音痴の民主の弱点に着目した橋本氏の今後にちょっぴり期待!