政治の季節【稗史(はいし)倭人伝】

稗史とは通俗的な歴史書等をいいます。
現在進行形の歴史を低い視点から見つめます。

菅内閣支持率21.8%、これでは小沢支持率の方が高いんではないか

2010-11-29 19:52:10 | 小沢一郎

一ぺん、菅直人にどん底を見せてやらなければならない。
そのどん底はもう目の前に来ている。
本人もどうやら支持率1%を覚悟したらしい。

首相、支持率1%でも辞めない 鳩山氏と会談 ( 47NEWS ・共同ニュース 2010/11/27 )
 菅直人首相は27日昼、民主党の鳩山由紀夫前首相と都内の中国料理店で会談し、内閣支持率の低落を踏まえ「支持率1%でも辞めない」と述べ、政権維持への強い決意を強調した。


このバカは、支持率1%の首相に何ができるか、まるで分かっていないのだろう。
第一そこまで支持率が落ちれば、アホな民主党議員どもは大騒ぎして、菅を引きずり下ろしている。

しかし、菅の執念だけは伝わってくる話である。
菅直人はこの点ではぶれていない。
3週間前にもその固い決意を語っている。

菅首相:「石にかじりついても」続投に意欲 尖閣対応「10年後に評価」 (毎日jp 2010年11月9日)
菅直人首相は8日の衆院予算委員会で、今後の政権運営について「私自身、どこまで頑張りきれるかわからないが、石にかじりついてでも頑張りたい」と述べ、引き続き政権を担う意欲を表明した。


しかし菅直人は、
「石にかじりついても」
「1%になっても」
と言うが、それで何をするために頑張るかは言わない。

FNN世論調査  2010年11月20日(土)~21日(日)

菅内閣支持率 21.8%
  不支持率 59.8%

民主党支持率 18.9%
自民党支持率 21.9%
支持政党なし 38.8%

Q6. 次に挙げる与野党の政治家のうち、今日本の首相にふさわしいのは誰だと思いますか。1人だけお知らせください。

小沢 一郎氏 8.6
前原 誠司氏 7.0
舛添 要一氏 6.8
菅 直人氏 6.6
石破 茂氏 6.4
岡田 克也氏 5.4
蓮舫    3.7
小泉 進次郎氏 3.6
谷垣 禎一氏 1.7
仙谷 由人氏 0.6
馬淵 澄夫氏 0


ン?
菅内閣支持が21.8%で、民主党支持が18.9%。
菅+前原+岡田+蓮舫+仙谷=23.3。
小沢一郎=8.6

多分、民主党支持者の中には小沢支持者は入っていないのだろう。
それでは小沢支持者はどこにいるのか。
支持政党なし 38.8%のなかに入っているのだろう。
(20から25%が小沢支持、と根拠なく推測する)

「支持政党は?」、と聞かれて、”民主党”と、答える気にはならない。
もちろん自民党、と答える人は一人もいない。

Q7. 衆議院議員の任期満了は3年後ですが、次の総選挙は、いつごろ行うのが適切だと思いますか。次の中から最も考えに近いものを1つだけお知らせください。

できるだけ早く行うべき  21.4
来年(2011年)春の予算成立前後までに行うべき  18.6
来年夏の通常国会閉幕前後までに行うべき   14.5
2年後の菅首相の党代表任期満了にあわせて行うべき  18.0
3年後の衆議院議員の任期満了に近い時期に行うべき  20.4
わからない・言えない 7.1


小沢支持者はどこに入っているのか?
これは難しい。
あちこちに散らばっているものと思われる。
小沢一郎にとって一番いい解散時期は?

年内小沢復権は難しかろう。
現状での解散総選挙はマイナスしかない。

新党旗揚げは流動的であろう。
政党助成金は、1月1日現在の議員数と衆参両議院選挙の得票数に応じて配分される。
考慮すべき要素と思われるが……。

小沢に対する離党勧告は可能性は低いが、追いつめられた菅・仙谷は一か八かで仕掛けてくるかも知れない。
その場合は当然新党結成ということになろう。
新党結成の口実としては、むしろ歓迎すべきだろう。

最善の成り行きは、このまま菅内閣の支持率が落ち続け、前非を悔いた民主党議員どもが小沢出馬を要請し、小沢民主党を実現させることである。
その暁には解散総選挙はいつでもいい。
衆議院議員の任期一杯でもいい。
むしろその方がいい。

最大の難関は、裁判である。
検察審査会議決の執行停止の仮処分申請は、最高裁でも棄却された。
東京地裁での行政訴訟が始まるが、多分早い時期に門前払いということになるのではないか。
(東京地裁に議決取り消しなどを求める行政訴訟を起こしており、12月21日に第1回口頭弁論が開かれる予定。)
近いうちに検察審査会の議決に基づいた起訴が行われることになりそうだ。

一審の判決がいつ頃になるのか。
有罪判決となるのか、無罪と出るのか。
来年中に、一審無罪となればまたそれも歓迎すべき事であるが……。

小沢一郎支持者は、我が事のように、その行方を見守ることになる。

解散時期についての質問にはだれもが、いつが一番いいのか自信をもって答えられないのは仕方がないところであろう。
まるで解があるのかないのか分からない多元連立方程式を解くようなものである。





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仙谷”法務大臣”という悪い冗談…ただで取られた柳田法相の首

2010-11-22 19:40:12 | 小沢一郎

柳田法務大臣辞任を受けて、法務大臣を仙谷官房長官が兼任することになった。
悪い冗談だろう。
よりによって法務大臣とは!

詭弁・失言・暴言・妄言の連発男が、たった一度の失言大臣の首を切り、その職務を引き継ぐというおかしさ。

菅・仙谷は補正予算の成立とひきかえに柳田法相の首を差し出した。
しかし、野党からの言質は何も取っていなかったらしい。
これで自民党が矛を収める保証は何もない。
依然、補正成立は見通しが立っていないようだ。

何の根回しもせずに中国漁船の船長を帰してしまったケースと同じである。
交渉のカードをただ失っただけである。
この連中は一体どんな精神構造の持ち主なのか!

ところでいつまでも仙谷に兼任させておく積もりではあるまい。
早く次の法務大臣を決める必要があるのでは?
さてその法務大臣とは?

もちろん反・小沢一郎であることが第一条件である。
これで党首選で小沢一郎に投票したであろう民主党議員200人は消去される。

頭脳はパーでいい。
というよりパーのほうがいい。
菅直人程度がちょうどいい。

この点では、党首選で菅直人に投票した206人は全員有資格者である。
菅直人よりバカでも特に差し支えはない。

テレビでお馴染みの連中は、口ばかり達者で、仕事はできない。
無能なのはいいのだが、口の達者な奴は、えてしてその口で失敗するものだ。

ごく普通の常識や正義感・使命感などの持ち主はもってのほかである。
尖閣テープの残りを表に出されたり、仙谷と検察とのやりとりなどを公表されたりしては困ったことになる。
また柳田のように検察改革などと叫ばれてはたまらない。
そう言えば、柳田法相の私的諮問会議「検察の在り方検討会議」というのは早く潰す必要がある。
さっさと解散させよう。

法務省に置かれている「検察官適格審査会」もなんとかする必要がある。
川内博史・森ゆう子・辻恵などという小沢に近い奴らがいては目障りでしょうがない。

オレがやるより、次の奴にやらせよう。

もしかすると野党はまた問責決議案を出してくるかも知れない。
が、オレまでにはまだ何人もいる。
まず馬淵国交相。
次は……蓮舫行政刷新相。
その次は前原誠司か。
それで止まらなければ、菅直人の首がある。
オレは最後でいい。
行きがけの駄賃に総理大臣の椅子に一度座ってみてもいいか……。

法務大臣は、検事総長に対する指揮権を持っている。
仙谷のような邪悪な人間には、絶対に握らせてはいけないポストである。





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検察権力の驚くべき浸透力・検察官適格審査会の脱法的人事…柳田法務大臣?

2010-11-18 09:50:39 | 民主党

実は、柳田稔法務大臣見直し論とでも言うべき小文を書きかけていた。
それなのに……

「2つ覚えれば…」法相発言めぐり審議中断 (日テレニュース24 2010年11月16日)
柳田法相は14日、広島市内で開かれた会合で、「細かいことはいいんですね。(答弁は)2つ覚えればいいんですから。『個別の事案については、お答えを差し控えます』と。これはいい文句ですよ。これを使う。これがいいんです。わからなかったら、これを言う。あとは『法と証拠に基づいて適切にやっております』と。この2つなんです。まあ何回使ったことか」と述べた。


たしかに法律の素人である柳田法務大臣としては正直な思いを述べただけであろう。
あるいは仙谷当たりに教えられていたことなのかもしれない。
しかし、聴衆ウケを狙っただけの発言は思わぬ失言につながる。

馬鹿な発言をしたものだ。
このテープを誰が流したのか分からないが……。
意図的なものがあるのではないか、という疑念もかすかに抱く。
まあ、それはそれとして書きかけの小文を終わらせよう。


検察審査会はすっかり有名になってしまった。
こんな組織が恐るべき威力を秘めていることに、ほとんどの国民は気づいていなかった。
しかしその実態は次第に明らかになってきている。
いざと言うときに備えて、かくも凶暴な力を発揮できるような仕掛けを施していた権力側の悪知恵にはただただ恐れ入る。
しかし、恐れ入ってばかりもいられない。

11月4日、「検察の在り方検討会議」なるものが発足した。
大阪地検特捜による郵便不正事件での証拠捏造等を受けての、柳田法務大臣の私的諮問機関という位置づけらしい。
座長は千葉景子前法務大臣であるが、江川紹子、郷原信郎氏がメンバーに入っている。
期待できるものなのか、単なるガス抜きなのか?
元検事総長で弁護士の但木敬一なる人物が入り込んでいるところをみると楽観はできない。

ところでこの人選はどこで進められたのか?
誰が主導したのか?

これについて、日々坦々様が注目すべきことを記しているので引用させていただく。

「郷原氏は、自身が選ばれたことについて早稲田の学園祭で行われた≪これからの『メディアと検察』の話をしよう≫というシンポジウムの中で次のように言っている。

≪「検察のあり方会議に私が入ったが、これは柳田法務大臣の強い要望があった。『朝まで生テレビ』を大臣は見ていたようで、お会いした時に『検察の正義』と『検察が危ない』をお渡ししていて、読んでいただいた上で選んでもらったと認識している」≫

また、柳田法相は記者会見で、

≪江川氏らの起用について「一刻も早く国民の信頼を回復するために、(検察に)厳しい意見をお持ちの方に入っていただくのが適当だ」と、述べ、検察に批判的な視点も重視したと強調した。≫」


どうやら柳田法務大臣の意向があったらしい。
どこまで本気なのか半信半疑であったが、もしかすると、と思わせる人事がもう一件あった。

検察官適格審査会というものがある。
ここで先月、新委員に不思議な顔ぶれが選任された。

ダメ検事のクビをはねる「検察官適格審査会」がついに動き出した (日刊ゲンダイ 2010年11月8日)
(一部抜粋)
それよりも、法務省が恐れているのが、「検察官適格審査会」なる組織だ。国民はこっちを注視するべきである。
「検察審査会」(検審)と混同しそうな「検察官適格審査会」(検適)は、「検察官の罷免」を含む絶大な権限を有する。
 しかも、国会議員は民主党の森ゆうこ参議院議員、辻恵、川内博史、高山智司衆議院議員とウルサ型がズラリと並んだ。


いずれも小沢一郎に近いとされる議員達である。
なぜこんな顔ぶれが名を連ねたのか?

この検察官適格審査会はそのメンバー構成が厳密に定められている。

検察庁法23条
4 検察官適格審査会は、法務省に置かれるものとし、国会議員、裁判官、弁護士、日本学士院会員及び学識経験者の中から選任された十一人の委員をもつてこれを組織する。ただし、委員となる国会議員は、衆議院議員四人及び参議院議員二人とし、それぞれ衆議院及び参議院においてこれを選出する。
5 検察官適格審査会に、委員一名につきそれぞれ一名の予備委員を置く。
6 各委員の予備委員は、それぞれその委員と同一の資格のある者の中から、これを選任する。但し、予備委員となる国会議員は、それぞれ衆議院及び参議院においてこれを選出する。


この国会議員の6人の枠内での入れ替えである。
民主党からの委員は4人全員が親・小沢議員とされる。
辻恵という人は弁護士資格を持ち、あの生方騒動で生方の替わりに党の副幹事長に入っていた。
石川議員支援や読売との喧嘩などなかなか筋を通す議員である。

新旧副幹事長比較(民主党)…生方幸夫と辻恵 2010-03-21
読売新聞の悪意…検察審査会と辻恵議員をめぐって 2010-03-21

さて、明らかに親・小沢議員である彼らを委員に選んだのはだれなのか。
衆院側の新委員川内博史・辻恵については10月18日の議院運営委員会で選ばれ、翌日の衆院本会議で議長指名という形で決定している。
ここで、なぜ衆院議院運営委員会が彼らを選んだのかという疑問が湧く。

委員長は川端達夫前文科大臣である。

委員長 川端 達夫
  理事 高山 智司

 
理事の高山智司は、引き続き適格審査会の委員として留任している。
民社系、川端グループに属している。
ところで柳田稔法務大臣も民社系、川端グループに属している。

してみるとこの一連の人事は川端グループのなんらかの意志が働いていると考えてもいいのではないか、とも思えくるのである。

そしてもしかすると、柳田法相つぶしはこんなことに絡んでいるのか?
どうもこのところわたしも疑り深くなっている。

ところで私たちが大いに期待すべきこの審査会に不都合な人間が紛れ込んでいる。

原田明夫 - 弁護士
彼は元・検事総長である。
元・検事総長がどの枠で入っているのか?

検察官適格審査会令
第1条  検察官適格審査会(以下『審査会』という。)の委員のうち、衆議院議員又は参議院議員たる委員以外の者は、次に掲げる者につき、法務大臣がこれを任命する。
(1)  最高裁判所判事 1人
(2)  日本弁護士連合会の会長
(3)  日本学士院会員 1人
(4)  司法制度に関し学識経験を有する者 2人


弁護士枠は日弁連会長で埋まっている。
(4)学識経験を有する者、という枠しかない。
しかし、法・令ともに人選に関して”検事”の文字は現れてこない。
たまたまかれが特別に学問的業績でもあるならばそれでもいい。
しかし、じつはこれは検察庁の指定席なのである。

予備委員は同じ分野から選出される事になっている。
原田明夫の予備委員は、「木藤繁夫 弁護士」である。
しかし木藤繁夫の前職は「東京高等検察庁検事長」、つまり検察庁のNo.2である。
原田明夫の前任者は北島敬介・元検事総長である。
その前任は、土肥孝治・元検事総長である。

これでは、学識経験者ではなく、検事総長の指定席であろう。
法はこんなことを想定していたのだろうか?
法は、裁判官・弁護士は指定しているが検察・検事については挙げていない。
検察官に対する審判である以上、検察出身者を入れないのは当たり前ではないか。

なぜ検事総長が学識経験者の枠を確保しているのか?
いつからこんな人事が行われてきているのか?

国権の最高機関たる国会で選ばれた委員達は、こんな元・検事総長などという奴らにひるむことなく立ち向かっていって欲しい。
できることなら、検察庁からこの椅子を奪ってやって欲しい。

法務大臣も、この検察庁の指定席に対する異議をぶち上げてほしいものである。
まったくこの検察組織というのは、油断も隙もあったものじゃない。





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政治は見せるもの、国民は騙すもの、責任は取らぬもの…by菅内閣&与野党議員一同

2010-11-14 19:54:55 | 民主党

国会は国権の最高機関であり、国の唯一の立法機関である。
国会議員にその自覚があればこんな馬鹿なことで騒ぐことはなかろうに……。

TV中継めぐり、予算委開始遅れ (東京新聞 2010年11月10日 夕刊)
衆院予算委員会は十日午前十時から、集中審議を行う予定だったが、NHKのテレビ中継がないことに野党側が反発し、開会が三十分遅れるハプニングがあった。NHKは予定されていた番組を急きょ変更して、審議の模様を中継した。

 首相が出席する集中審議はNHKによる生中継が行われるのが慣例。野党側は「審議を見せると、支持率が下がると思っているのではないか」(自民党の武部勤筆頭理事)と、審議入りを拒否。このため、与党が急きょNHKと調整して、十一時から中継することで決着した。

 自民党側は九日に与野党が十日の集中審議で合意した際、民主党がNHKに要請することになっていたと主張しているのに対し、民主党は中継の合意はなかったとしている。


まるでガキの喧嘩である。
「どっちもどっち」というような言い方は好きではないが、この場合は他に言い様がない。
テレビに映ろうが映るまいが、仕事は仕事である。
国の最高機関が、たかがテレビ中継の有無で仕事をするとかしないとか騒ぐな!

テレビがなければヤだ!
テレビが入っちゃヤだ!

開いても開かなくてもいいような予算委員会だが、ただその攻防の次元の低さには言葉もない。

たまたまその最中に尖閣ビデオ流出事件の実行者が判明した。
民主党内閣にとっては余りいいタイミングではなかったろう。
「だからテレビを入れたくなかったのに……」
一方自民党にとっては棚ボタとも言うべき絶好の展開になった。
だからといってどうなるわけでもないが……。

早速午後の委員会で追及が始まったが、ガキの喧嘩が続くだけである。

首相「私にも管理責任」=神戸海保、内部調査の対象外-衆院予算委 (jiji.com 2010/11/10)
 菅直人首相は10日午後の衆院予算委員会で、神戸海上保安部所属の海上保安官が中国漁船衝突事件の映像を流出させたと名乗り出たことに関し、「管理責任が不十分だったことについて最終的責任は私自身も当然ある」と述べ、首相自身の責任を認めた。


「責任はある」と言うが、「責任を取る」とは決して言わない。
追求する側もやみくもに切れない刀を振り回すだけである。

ナマクラでも何でもいい。
大事なのは振り回す姿を見せることなのだ。
テレビが入ると急に元気になる。
情けない奴らだ。

ガキは責任を取らない。
民主党の責任放棄はとどまるところを知らない。

【海保職員「流出」】「責任論、まだ早い」民主・岡田幹事長 (産経ニュース 2010.11.11 )
政府内に海上保安庁の鈴木久泰長官の責任を問う声があがり、民主党のかかげる「政治主導」と矛盾するとの指摘に関しては、「政治主導と、具体的に責任を取ることはイコール(同じ)ではない」との考えを示した。


政治家が責任を取らない政治主導なんてものがあるのか?

政治職・執行職…「仙谷用語」で国交相擁護 (YOMIURI ONLINE 2010年11月12日)
中国漁船衝突事件の映像を海上保安官が流出させた問題で、野党が海上保安庁を所管する馬淵国土交通相の引責辞任を求める姿勢を強めていることに対し、仙谷官房長官は11日の記者会見で、「政治職と執行職では(責任の)レベル、次元が違う」と語った。
(中略)
しかし、総務省や内閣総務官室によると、「政治職」「執行職」という言葉は法令上、規定されておらず、「あまり聞いたことがない」という。


”あまり”ではあるまい。
”まったく”であろう。
どいつもこいつもいい加減な言葉遣いをする。

それにしてもよくまあその場しのぎの責任逃れだけはぺらぺらとよく出てくる男である。

尖閣問題の火付け役、究極の無責任男・前原誠司外務大臣は遠くから眺めていることに決めたようだ。

前原外相 中国側から「問い合わせあったが、抗議や反発ない」 (Yahoo Japan ニュース 11/12)
前原氏は、ビデオ流出に対する中国側の反応について「問い合わせはあったが、抗議や反発はきていない」と語った。9月7日の事件発生時に海保を所管する国土交通相だった自身のビデオ流出に対する責任については「捜査中の案件なので、真相究明が先決だ」と述べるにとどまった。


まるで他人事である。
もともとこいつの口から、「わたしが責任を取る」などという言葉は出てくるはずもないが……。

馬淵国交大臣の責任論も持ち上がっているが、自ら首を差し出す気配は見えない。
政治家は責任を取らない、という仙谷の方針が行き渡っているようだ。

子供に責任能力はないのだ!
だから責任を取る必要など全くないのだ!

この幼児性は外交の場でも遺憾なく発揮されている。

日中首脳会談とは言うけれど……

10月04日 25分間・廊下で-ブリュッセル・アジア欧州会議(ASEM)首脳会議
10月29日 ドタキャン-ハノイ・東アジアサミット(EAS)
10月30日 10分間 (同上)
11月13日 22分間 アジア太平洋経済協力会議(APEC)首脳会議

1ヶ月余りで3回の首脳会談。
これだけ見れば、ずいぶんと親密な関係のようだが……。
3回会わせても57分間!

政府からは毎度「戦略的互恵関係を確認」との発表がある。
しかし、中国側の発表はにべもない。

ハノイ懇談は「あいさつ」=APEC会談へ努力要請-中国 (jiji.com 2010/11/02)
【北京時事】中国外務省の洪磊・副報道局長は2日の定例会見で、ハノイで10月30日に行われた温家宝首相と菅直人首相の10分間の懇談について、「温首相が東アジアサミット出席前の休憩時間に菅首相に時候のあいさつをした」と述べ、あいさつにすぎないとの認識を示した。
 中国外務省は同4日にブリュッセルで行われた両首相の25分間の非公式会談を「交談」(語り合う)という中国語で発表していたが、今回はそれ以下に後退したということになる。


菅首相の求めに応じ「会見」=世論意識、発表文を推敲か-中国 (jiji.com 2010/11/14)
同省は会談について「会晤」(会見)という中国語を用いた。通常は「会見」を用いるケースが多いが、「ニュアンスに違いはあるものの、ほとんど同じ意味」(中国外交筋)。ただ、先月のブリュッセルでの菅首相と温家宝首相による非公式会談で中国外務省報道官が発表した「交談」(懇談)より格は上だ。


菅や仙谷にとって、中身は空っぽでいい。
相手がどう思おうといい。
要はバカ国民をだませればいいのだ。
会談は会談である。
胡錦涛や温家宝と並んだ写真や映像さえ流れればいいのだ。

国会も政府も、国民を観客にして幼稚園児のような芝居を大まじめな顔で演じている。
しかし、そんな芝居をいつまでも観客席で口を開けて見ている国民ばかりではない。

真剣に政治を変えようと多くの国民が自らの意志で動き出している。





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その日暮らしの民主党だが、小沢追放だけは一貫している

2010-11-09 08:39:30 | 民主党

この連中には怒りを通り越して笑ってしまうばかりである。
野党時代には、揃いも揃って論客ともてはやされていたが最早その面影は微塵もない。

菅直人内閣総理大臣

党首選では小沢攻撃と「ころころ首相を替えるのはいかがなものか」というバカ国民のおかげで見事に勝利をおさめた。
そのバカ国民相手の世論調査では支持率急落。

菅内閣支持率急落35%、尖閣・経済など響く (YOMIURI ONLINE 2010年11月8日)

「ころころ首相を替えるのはよくない」といっていた奴らが簡単に離れていく。
この連中には、菅を替えるという選択肢はないはずなのに……。
菅と心中するしかないのだよ。
もっとも、「過ちを改むるにはばかることなかれ」ともいう。
こちら側へ来たければ決して拒むものではないが……。

考えてみれば、菅直人というのはこれまでも責任というものをとったことのない男である。
厚生大臣のときのカイワレ大根騒動では無実の業者に濡れ衣を着せて、自分はテレビの前でカイワレ大根を食べて見せて終わりであった。
年金未納がばれたときには頭を丸めてお遍路さんを演じて見せたが、それも途中でやめたままになっているとか。
消費税増税のときもそうだったが、今度のTPP問題も多くの国民には降って湧いたような話である。
前々から分かっていたことだろうに、一体今まで何をしていたのか。

農業と輸出産業との利害得失、その他の産業への影響なども大きいようだが、国内議論はまったくなされぬまま、対立が深まっている。
国の在り方の根本にかかわる問題である。
いくつかの省庁にまたがる問題でもある。
こんな問題こそ、国家戦略局の出番である。
しかし、菅は鳩山内閣で国家戦略局担当でありながら一切仕事をせず、それどころか総理になってからはその無力化を進めてきた。
所詮行き当たりばったりの有言実行内閣。
注意深く成り行きを見守るというところで落ち着くか。

中国が強気に出るのも、メドベージェフがクナシリの土を踏むのも、内閣支持率が下がるのも、みんな小沢のせいだとばかりに、小沢の首を差し出して人気回復、国会対策につなげようと躍起になっているみっともなさにまるで気がついていない。

仙谷由人官房長官
この男には官房長官たる最低限の能力が欠けている。
官房長官とは、内閣のスポークスマンでもある。
スポークスマンであるからには、国民と同じ言葉を使わなければなるまい。
この男は、尖閣問題で”弱腰外交”と責められて、”柳腰外交”と得意げに言い返していた。
”柳腰”とは女性のなよなよとした腰つきのことだと言われると、”わたしはねばり強い外交という意味で使った”と強弁した。
言葉というものは、それを使う共同体での共通の理解の上に成り立つものである。
スポークスマンが勝手に言葉の意味を変えて使っていたのでは、政府と国民とのコミュニケーションは成り立つまい。
そのうち、「小沢は黒い」と言ったのは「小沢はシロい」という意味だった、などと言いだしかねない。

枝野幸男幹事長代理

尖閣ビデオ、全面公開困難=民主・枝野氏 (jiji.com 2010/11/06)
枝野氏は、衆院政治倫理審査会での弁明を拒否している小沢一郎元代表について「党に回復し難い迷惑を掛けたり、国民生活に影響を与えたりすることがないよう、適切に判断されると確信している」と述べ、翻意に期待を示した。


幹事長として取り仕切った参院選での敗北の責任も取らずにいて、よくこんなことが言えたものだ。
「党に回復しがたい迷惑」を懸けているのは、お前達であり、「国民生活に致命的な悪影響を与えている」のはお前達である。
小沢一郎は、代表を辞め、幹事長を辞めている。
党のため、国民のために混乱を避けて二度も身を退いている。
それでは足りないのか!

こいつらは小沢一郎が民主党から出て行くまでこうして騒ぎ続ける。
小沢一郎が議員を辞めるまで騒ぎ続けるだろう。
もしかすると小沢一郎が死ぬまで騒ぎ続けるかもしれない。

岡田克也幹事長
普天間問題では当初から沖縄県民切り捨てを主張して内閣の足を引っ張り続け、ネチネチと小沢攻撃を繰り返す。
自分の国会運営の無能を、小沢の首で取りつくろおうと躍起になっている。

岡田幹事長:川内議員を注意 知事選立候補予定者を応援 (毎日jp 2010年11月8日)
民主党の岡田克也幹事長は8日、同党の川内博史衆院議員(鹿児島1区)と国会内で会い、川内氏が沖縄県知事選(11日告示)に立候補予定の前宜野湾市長、伊波洋一氏の総決起大会に参加したことについて「今後の活動は十分考えてもらいたい」と口頭で注意した。民主党は沖縄県知事選を巡り、県外の議員が沖縄入りして特定の候補者を応援するのを禁止している。


一見いかめしい風貌とはかけ離れた岡田のポチ根性には思わず笑ってしまう。

前原誠司外務大臣

八ッ場ダム建設を毅然として中止!
馬淵が中止を中止?

尖閣問題に毅然として火を付けたはいいが腰砕け。
粛々と船長釈放。

ハノイで日中首脳会談開催へと前原外相-共同  (2010/10/29 )
10月29日(ブルームバーグ):前原誠司外相は29日午前(日本時間同)、菅直人首相と中国の温家宝首相との首脳会談について「恐らくハノイで首脳会談が行われることになる」と述べたと共同通信が同日報じた。中国の楊潔チ外相との会談後に記者団に語ったという。
日中首脳会談中止に 中国、前原外相を批判 (日テレニュース24 2010年10月30日)
ベトナムを訪問中の菅首相と中国・温家宝首相との首脳会談が急きょ、中止された。
(中略)
日中首脳会談が予定されていた場所で、菅首相と前原外相は30分、待ちぼうけを食わされた形となった。


わずか1日!
しかし、この前原の失態を責めるマスコミ報道は皆無であった。
これだけでも外相辞任には十分すぎる理由である。

メドベージェフ国後島侵犯問題で駐ロ大使を毅然として召還。
粛々と四日で帰任させる。

毅然として竜頭蛇尾を貫く前原の姿は最早お笑いの段階を越えている。

お笑いは国会にも広がる。

衆参予算委員会の理事を対象に、もったいぶって6分間の尖閣ビデオを見せて彼らの自尊心をくすぐってやったが、間もなくネットで40分を越える映像が流れてしまった。
6分間のビデオを有り難がって見ていた議員どもは何だったのかということになる。

尖閣映像、国会で再び視聴 (TBSニュース 11/8) 
笑えない笑い話だなと。国民は40分見てて国会議員は6分しか見られない。全く意味ないと思いますね」(自民党・小泉進次郎衆議院議員)


とりあえず、この連中が消えてくれれば少しは気分がよくなるのは間違いない。





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小沢一郎は政治家・マスコミ・有権者のリトマス試験紙である

2010-11-01 15:37:27 | 小沢一郎
有権者に2種類ある。
小沢一郎がクロく見える有権者とシロく見える有権者である。
黒く見えるのは濁った目の愚か者である。
白く見えるのは普通の目をした普通の有権者である。

政治家・マスコミには2種類ある。
小沢一郎をクロく見せようとする者たちと、そうでない者たちとである。
前者は小沢一郎がシロだと分かっているが、クロだと言い張る者たちである。

好き嫌いで言うだけならまだ許してもいい。
こいつらはそれだけではない。
小沢は怖い。
小沢は都合が悪い。
小沢は邪魔だ。
だから小沢は黒い。

まともな人間の目に自分たちがどう見えようとかまわない。
どうせまともな人間などせいぜい1割か2割しかいない。
あとの8割は俺たちの言いなりになる。

軽蔑の視線など痛くもかゆくもない。
結局は声の大きいものの勝ちである。
マスコミを見方にした者の勝ちである。

愚かな8割の国民に支持されるか、まともな2割の国民に支持されるか。
答えは?
どちらが得か、どちらが易しいか考えてみれば分かることである。
まともな2割の国民の支持を得るためには、変わらずに正論を吐き続けねばならない。
行動し続けなければならない。
それに比べて、愚かな8割の国民を騙すことの簡単な事よ。

小沢は黒い、と叫んでいる間は有権者はオレの味方だ。
テレビにも出してもらえる。

ネットだって敵ばかりではない。
バカウヨどももたくさんいる。

今、この国は二つに分かれている。
分水嶺は小沢一郎である。
イデオロギーなどとは無縁なところに対立軸がある。

分水嶺のあちら側には、愚かな有権者の目を曇らせる奴らと、自分の目が曇らされていることに気づかない有権者たちがいる。
こちら側には、自分の目で物事を見ることができるごく普通の有権者たちがいる。

あちら側には、官僚と検察と裁判所と財界とマスコミと政治家と愚かな国民。
こちら側には、極々わずかな政治家とそれよりももっと少ないメディア、そして2割の国民。

今日もあちら側では、小悪党が集まって悪巧みに余念がない。

首相が民主幹事長らと会談 (jiji.com 2010/10/31) 

ベトナム訪問から帰国した菅直人首相は31日夜、首相公邸で民主党の岡田克也幹事長、仙谷由人官房長官と会談した。岡田氏らは、小沢一郎元代表の国会招致に向けた党内の調整状況や、2010年度補正予算案の審議をめぐる国会情勢などについて首相に報告した。


小沢一郎というこの分水嶺・境界線は出入り自由なのだが……。




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