フランスは愛の国で、その関係もいろいろあることは何度も述べているが、また特例として紹介したい。
イザベルと一緒に来てしゃぶしゃぶを気に入った食いしん坊のクリスチャン、その奥さんのジョエルからメールが来た。
「私の前の夫が来日するので、またそちらで泊めてもらいたい」ということだった。
そして「私たちは別れてからもいい関係を続けているのよ。びっくりしたかもしれないけど」と付け加えられていた。
東京ではベルニのところにやはりジョエルからお願いをしたようで、ベルニからもよろしくと連絡があった。
そして新しい?妻?(彼女?)とともにその「前の夫」が我が家へやってきた。
前夫ティエリは現夫クリスチャンと職場の同僚で映画関係の仕事をしていることもわかった。
皆とてもいい関係なんだそうだ。
ティエリの今の妻、この人もまたイザベルと言うのだが、このイザベルも映画関係の仕事の仲間である。
一泊だけ、しかも夕方着いて翌朝には出発したので、彼らは奈良観光をせずに帰って行ったのだった。
つまり、私に会いに来てくれたようなものだった。
短い時間ではあったが、一緒に習字を楽しんだり、ベルニからの要望ですき焼きを夕食に用意したのだが、彼らにとって思い出に残る夕べになっただろうか。
この二カ月後、私がパリのクリスチャン宅に行った時、私たちの訪問を知らせるべく、ジョエルが現夫の前でティエリに電話をした時もあったが、まあ皆平和でいい関係と言うことなのだろう。
大統領に愛人がいても政治さえきちんとやっていれば、国民は私生活についてあれこれ言わない大人の国、愛の国だと改めて感じた次第である。
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