日々の逃避

ある大学教員の単なる独り言です。
バイオマテリアルとか高分子とかを研究している・・・かも。

3年生保護者会(ペアレンツデー)

2014年11月22日 | 日常

今日は、大学全体で実施される行事「ペアレンツデー」が開催された。これは、3年生の保護者を対象とした保護者会だ。自分はもう学生生活委員ではないので、今年度は準備はまったく必要なかった。自分の業務は、

14:30~15:30 研究室見学対応(3グループ、計23名の保護者のみなさま)
15:30~17:00ごろ 個別面談(子供の成績表を見ながら個別の成績・進路相談)

の二つだ。このペアレンツデーは、保護者のみなさまの満足度は高い行事らしい(毎年のアンケート結果を見る限り)。個別面談ではいろんなことを相談された。わざわざ本学までお越し頂きまことにありがとうございます。

でもなぁ・・・と毎年思う。誰に対して思うかと言えば、この行事を決めているであろう大学の上層部のみなさまに対してだ。3年生の11月に保護者会をやっても、まったく無意味でしょ。保護者のみなさまと話してみると、進路(大学院)や就職のことよりも、「現時点での成績(=留年せずに研究室に配属できるかどうか)」が最大の関心事と感じていらっしゃることがわかる。そのような現実を抱えた保護者のみなさまに対して、「3年の後期」に個別面談を実施しても明らかな手遅れだ。だって「うちの子供は卒業できますか?」と聞いてきた保護者のお子さんの成績表を見て、留年が確定していたら、どうしろっていうのさ。3年後期に現実を知ってもらっても、手遅れな場合があるわけだ。やっぱり、保護者会を全学でどうしても実施したいのであれば、研究室配属までの3年間のちょうど半分を終わったころ(2年後期の10か11月)に開催するのが一番いいと思う。

大学のホームページには、ペアレンツデーの開催趣旨として「本学の就学環境を直接ご覧いただく」「進学・就職、研究などの状況や各学部や各学科の教育方針をより深くご理解いただく」と書いてある。いやいや、3年後期の段階で保護者のみなさまに「より深くご理解いただく」必要はないでしょ。3年後期の段階にもなって、より深くご理解頂いたからってどうなるのさ。そんな趣旨だったら、入学式の時に「受験時よりもさらにより深く」理解してもらえば、それで十分だってば。保護者会をやるからには、もっと有効な行事にしてもらいたいと思う。

毎年のことながら、自分はこの行事の「開催時期」には不賛成だ。

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