日々の逃避

ある大学教員の単なる独り言です。
バイオマテリアルとか高分子とかを研究している・・・かも。

卒論中間発表会の2日前

2014年10月09日 | 日常

今週の土曜日に、学科の卒論中間発表会が開催される。発表形式はポスターだ。毎年、10月のこの時期に開催されている。

そこで今日は、卒論中間発表会の2日前に研究室で毎年開催している発表練習会を実施してみた。形式は、4年生が10分ぐらい発表して、上級生たちが総出で突っ込みまくる会だ(実験結果の出し方やらポスターの細部のチェック)。毎年、「1時間×4年生の人数」ぐらいの時間がかかる行事だ。

ちなみに、ポスターの大まかなレイアウトや流れは、自分が数日前までにチェックしている。つまり、90%程度はもう仕上がっている。でも、発表練習日に上級生全員からチェックを受けると、ポスターがさらにぐっと良くなる。さらに言うと、上級生たちのスキルアップ(人の振り見て我が振り直せ、的な感じ)を意図している。

自分がイメージしている指導教員としての自分の役割は、「こんな感じのポスターにしよう」と4年生本人と話し合って(この時点の完成度は0%)、そこから4年生が仕上げてきたポスター案を何回か直して、レイアウトやら図の作り込み方などの考え方を教えながら、ある程度まで完成させることだと思っている(この時点での完成度は目標90~95%)。そして、自分だけでは見切れない(or 見落とした)細かい部分を直したり、4年生本人の発表のしゃべり方を聞いてポスター内容との整合性を深めたり・・・ という作業を上級生たちが埋めてもらえたらうれしいな~と思っている(この時点での完成度が100%)。やっぱり、実際に発表させてみないと、「そんな感じにしゃべるんだったら、ポスターにここまで書かなきゃわかんないよ」という最後の詰めがわからないから、やっぱりこの最後は大切だ。

自分には、研究室の立ち上げ当初から考えていたことがある。それは、「学生みんながおたがい刺激しあって成長する」研究室をいかに作るか?ということ。指導教員の意見だけで4年生が実験や発表を進めるんじゃなくて、上級生も4年生を育てる(そして、教える作業を経験することによって、上級生自身も4年生に成長させてもらえる)、という研究室にしたい。「みんながおたがい刺激しあって成長する」というのがやっぱり理想的。

今年のM1・M2たちが今日はすごくいい意見を言ってくれていた。4年生の発表に対して上級生がひたすら突っ込みを入れる会、というのは個人的にはすごく大切にしたい。M1・M2の学生たちの成長もうれしい。

今日のこの突っ込みまくりの会は、14時にスタートして、終わったのが19時近かった。休憩時間を除くと、4人で4時間半かかった。

4年生たちはあと2日間大変だけど、みなさんがんばって。応援しています。

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