花椿です。
昨夜、源氏鶏太 の原作を映画化した作品「天上大風」(てんじょうたいふう)を
見た。 この映画作品を巨大コレクターから入手した理由として俺の好きな宝田
明と河内桃子のコンビが出る作品が見たいってのもあるが、そもそも源氏鶏太の
原作モノにハズレなしが俺の考えだ。
入手した31本の中に島倉千代子のメロもあって迷ったが、まずこちらから先に
見た。 その結果は大正解! 主要目的の宝田明と河内桃子の出番は少ないが、
めちゃめちゃ面白くて一気に見てしまった。
ストーリーを簡単に書くと、ある不動産企業を二代目ダメ社長の千秋実が経営し
ているが、まったくの女好き、ぐうたら社長で経営の実権は専務が握っている。
しかし千秋にとってはこの専務がウザくて、かつての学友だった池部良を九州か
らスカウトして会社の総務部長にした。
池部は会社の不正経理に気が付いて専務を調査するうちに大株主(仕手筋?)の
左卜全と会社乗っ取りを計画していると知った。 そこで、池部は一計を案じて
左を味方に付けて専務の追い出しに成功する。
会社は千秋の美貌の妹である香川京子が専務に就任して、池部は常務として香川
を補佐する職務をするつもりだったが、ここで大逆転。 千秋はだんだんと仕事
の出来る男である池部の存在を疎ましく考えるようになってついに辞職へと追い
やった。
香川は池部を復職させるべく自らが社長となって池部の心変わりを願うが、池部
の決意が固く、しかも結婚を誓う相手がいると知り身を引くのだった。 池部が
九州へ発つ日、東京駅のホームで見送る香川の目に涙が光った・・・・。
千秋実のダメ社長ぶりもひどいが(見る側にはそれも面白いが)、とにかく池部
良がカッコいい! しかも千秋の妹を演じる香川京子が美しいし何かと池部の面
倒を見るのだが、予想に反して香川の愛は悲恋に終わった。 この予想外な展開
はむしろサプライズ。 観客に余韻を残したのではないか。
宝田明と河内桃子のコンビは出番は少ないがストーリーに花を添えたと思う。
あくまで主役は池部良と香川京子。 それに千秋実だろう。 仕手筋の大株主を
演じる左卜全も意外性ありありで良かったと思う。
俺の作品評価はランクAA(最高クラス)だね。 絶対に面白い。
1956年(昭和31年)11月公開の東宝作品だ。 モノクロ映画。
■写真1
宝田明(右)と河内桃子。
■写真2
香川京子。
■写真3
池部良と恋人役の白石奈緒美 。
■写真4
香川京子、宝田明らが東京を去る池部良を見送る最後の場面。(at 東京駅)
なおモノクロ写真をカラーライズしてあります。 悪しからず。
じゃ、またね。
2020年2月24日、16時55分記。
送って頂いたお礼にですが、私が所有してる映画のリストを送ります。
yukiTOHOさん、わざわざコメントありがとうございます。お申し出はお受けしますがプライベートな内容になりますのでコメント欄では詳細が書けません。
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