花椿です。
新東宝の世界!の第1回目になります。 1961年(昭和36年)に倒産する
まで日本中にB級映画を大量にばら撒いた映画会社ですが、その作品は一部で評
価されているに過ぎない。 その割に専属の役者は天知茂、丹波哲郎、菅原文太、
宇津井健、吉田輝雄、中山昭二、高島忠夫などそうそうたる顔ぶれ。
女優陣は三ツ矢歌子、池内淳子、大空真弓、小畑絹子、万里昌代、高倉みゆき、
前田通子、筑紫あけみ、北沢典子、松浦浪路。 そして日本映画史に燦然と輝く
セクシースターの三原葉子など目もくらむ陣容だ。 これらのスターを見るだけ
でも楽しい。
自分が見た作品で再生可能なものは全部で86本。 そのうち見るだけの価値が
あるのはせいぜい半分くらい。 これを掘り出そうという趣向です。 他愛ない
アマゾンのレビュー程度の内容じゃありますけど順番に書いて行く予定です。
なお、HDDに録画した作品はテレビ画面を直接撮影するが、正面だと映りこみ
が発生するので斜めの角度になります。
◇▲◎▽◆◇■☆●◎◇◆□▼◇★○●□◎◆◇■△●◇◆▽◎■◇▼☆□★
◇嵐に立つ王女(1959年、モノクロ)
かつてのモンゴリア王国(架空の国家)の王女・芳蘭(高倉みゆき)が、終戦時、
日本陸軍の侍従武官である山科中尉(宇津井健)の指揮で日本に亡命しようとす
るが、どさくさに紛れて行方不明になる。
14年後、会社員となった宇津井がたまたま銀座を歩いていた時に高倉にばった
り出会うわけ。 高倉は別の日本人に連れられて日本に来たと判明するが、肝心
の記憶を失っていた。
やがて宇津井が必死になった結果、高倉は記憶を取り戻す。 その過程でモンゴ
リア王国の秘匿財産をめぐって旧陸軍関係者が謀略活動をしたためにゴタゴタす
るんだが、結局、モンゴリア王国の康殿下が来日して一件落着した。
しかし高倉はモンゴリア王国再興の大義ために意に反して帰国を決めた。 その
ために宇津井との愛を捨てなければならなかった。 宇津井が「永遠の愛を捧げ
てさようなら、芳蘭」と書かれた置手紙を発見した時、高倉は機上の人になろう
としていた。
簡単に書けばこんなストーリーだけども、実際には宇津井に片思いの令嬢(大空
真弓)がいて宇津井に無視されたと思い込んで自殺を図ったりのサブストーリー
がある。
またモンゴリア王国で侍従武官を務めたかつての山科中尉と芳蘭の恋心が思い出
のシーンとして挿入してあるが、個人的にはこの場面が好きだね。 決して愛し
ているとは言わないが花言葉でさりげなく伝える場面。 もうこの場面を見ただ
けで俺の評価は断トツだよ!! 愛があるのがいい!! 映画として突っ込みど
ころは当然あるがメロ映画としては秀作だと思うね。
(まあ俺が宇津井と高倉のファンってのもあるけど)
ヒロインの高倉みゆきが25才の時であるが、もともと老け顔だし俺の目には3
5~40才くらいに見えなくもない。 この人、皇后役が多くて皇后女優といわ
れていたくらいで年齢の割に貫録があり過ぎる。
なお、映像はチャンネルNECO。 2016年2月3日放映だ。 番組説明に「高
倉みゆきと宇津井健による新東宝メロドラマ。 モンゴリア王国の王女と元側近
の恋を描く」となっている。 DVDはない。
■写真1
宇津井健と高倉みゆき。 高倉がスカーフに白い手袋。 文字どおり昭和30年
代チックに見える。
■写真2
宇津井健。
■写真3
モンゴリア時代の山科中尉(宇津井)と王女・芳蘭(高倉)。 このあとで芳蘭
が花を山科中尉に手渡す。 俺は愛の花言葉だと解釈した。
■写真4
宇津井健と大空真弓。
じゃあね、
2018年10月12日朝。
新東宝の世界!の第1回目になります。 1961年(昭和36年)に倒産する
まで日本中にB級映画を大量にばら撒いた映画会社ですが、その作品は一部で評
価されているに過ぎない。 その割に専属の役者は天知茂、丹波哲郎、菅原文太、
宇津井健、吉田輝雄、中山昭二、高島忠夫などそうそうたる顔ぶれ。
女優陣は三ツ矢歌子、池内淳子、大空真弓、小畑絹子、万里昌代、高倉みゆき、
前田通子、筑紫あけみ、北沢典子、松浦浪路。 そして日本映画史に燦然と輝く
セクシースターの三原葉子など目もくらむ陣容だ。 これらのスターを見るだけ
でも楽しい。
自分が見た作品で再生可能なものは全部で86本。 そのうち見るだけの価値が
あるのはせいぜい半分くらい。 これを掘り出そうという趣向です。 他愛ない
アマゾンのレビュー程度の内容じゃありますけど順番に書いて行く予定です。
なお、HDDに録画した作品はテレビ画面を直接撮影するが、正面だと映りこみ
が発生するので斜めの角度になります。
◇▲◎▽◆◇■☆●◎◇◆□▼◇★○●□◎◆◇■△●◇◆▽◎■◇▼☆□★
◇嵐に立つ王女(1959年、モノクロ)
かつてのモンゴリア王国(架空の国家)の王女・芳蘭(高倉みゆき)が、終戦時、
日本陸軍の侍従武官である山科中尉(宇津井健)の指揮で日本に亡命しようとす
るが、どさくさに紛れて行方不明になる。
14年後、会社員となった宇津井がたまたま銀座を歩いていた時に高倉にばった
り出会うわけ。 高倉は別の日本人に連れられて日本に来たと判明するが、肝心
の記憶を失っていた。
やがて宇津井が必死になった結果、高倉は記憶を取り戻す。 その過程でモンゴ
リア王国の秘匿財産をめぐって旧陸軍関係者が謀略活動をしたためにゴタゴタす
るんだが、結局、モンゴリア王国の康殿下が来日して一件落着した。
しかし高倉はモンゴリア王国再興の大義ために意に反して帰国を決めた。 その
ために宇津井との愛を捨てなければならなかった。 宇津井が「永遠の愛を捧げ
てさようなら、芳蘭」と書かれた置手紙を発見した時、高倉は機上の人になろう
としていた。
簡単に書けばこんなストーリーだけども、実際には宇津井に片思いの令嬢(大空
真弓)がいて宇津井に無視されたと思い込んで自殺を図ったりのサブストーリー
がある。
またモンゴリア王国で侍従武官を務めたかつての山科中尉と芳蘭の恋心が思い出
のシーンとして挿入してあるが、個人的にはこの場面が好きだね。 決して愛し
ているとは言わないが花言葉でさりげなく伝える場面。 もうこの場面を見ただ
けで俺の評価は断トツだよ!! 愛があるのがいい!! 映画として突っ込みど
ころは当然あるがメロ映画としては秀作だと思うね。
(まあ俺が宇津井と高倉のファンってのもあるけど)
ヒロインの高倉みゆきが25才の時であるが、もともと老け顔だし俺の目には3
5~40才くらいに見えなくもない。 この人、皇后役が多くて皇后女優といわ
れていたくらいで年齢の割に貫録があり過ぎる。
なお、映像はチャンネルNECO。 2016年2月3日放映だ。 番組説明に「高
倉みゆきと宇津井健による新東宝メロドラマ。 モンゴリア王国の王女と元側近
の恋を描く」となっている。 DVDはない。
■写真1
宇津井健と高倉みゆき。 高倉がスカーフに白い手袋。 文字どおり昭和30年
代チックに見える。
■写真2
宇津井健。
■写真3
モンゴリア時代の山科中尉(宇津井)と王女・芳蘭(高倉)。 このあとで芳蘭
が花を山科中尉に手渡す。 俺は愛の花言葉だと解釈した。
■写真4
宇津井健と大空真弓。
じゃあね、
2018年10月12日朝。