この3日間は郡上市に近い関市の山間部で訪問活動をしました。活動の効率や戦略以前に、限界集落と言われて久しい地域で何が起こっているかを肌身で感じることはとても重要なことだと思います。「川上から歩け」というのは小澤一郎民主党元代表に教わったまさに金言。私自身も政治活動は一番奥地の集落から歩いてきましたが、一昨年洪水に見舞われたこの地域にも一年ぶりに入り、生活状況が深刻になっていることを実感しました。
地域のお年寄りにとっても猿は子供の頃は動物園で見るものだったそうですが、今日は電柵が張り巡らされた畑の小さな穴から猿が自由に出入りし、数十匹が民家の屋根の上を飛び回っているのを目の当たりにしました。畑作をしても全てやられてしまうので、手の施しようがないとのことです。電柵にも一定の効果はあるそうですが、とても根本的な解決にはつながらないことは明らかです。
目の前の人々の思いを受け止めること、同時に、様々な制約要因の中で、どのように未来のデザインを描き、効果的な税金の使い方をすべきなのか、これは政治家こそ持つべきビジョンです。そのためには地域を歩くこと、そして大局的な見方を涵養するための絶え間ない勉強の両方が必要といつも感じています。
この3日間でポスターは19枚新規に貼ることができました。田舎に行けば行くほど野党のポスターを貼るのは大変勇気がいることだと思います。皆さんの思いに応えるためにも、未来を見据えた、同時に血の通った温かい政治を行うべく頑張りたいと思います。