今日は「世界一大きな授業」を行いました。これは子どもたちが「先生」になり、国会議員に生徒になってもらって途上国の教育の実情について理解を深めてもらう試みです。同じテーマについて、世界中で1000万人以上の人々が問題意識を共有することから、このような名称で呼ばれるようになりました。
世界一大きな授業2012ホームページ
私がこの授業の議員側のコーディネーターをするのは一昨年、去年に続いて3回目です。
世界一大きな授業2011年4月
世界一大きな授業2010年4月
生徒役の高校生をはじめ、関係者の方々が一生懸命準備して臨む授業なので、私も、ひとりでも多くの参加者を集めようと、議員事務所を一軒一軒まわって参加をお願いしました。心配していたのですが、岡田克也副総理をはじめとする約20名の国会議員が選挙に参加してくれました。文字が読めないとはどういうことか、私たちはゲーム形式の授業で体感しました。
私自身、カンボジアやモザンビークでは山岳少数民族の村で数年間、活動、そして生活をしていたことがあります。村には学校がなく、伝統文化が親から子へと伝承されていました。しかし、グローバリゼーションが進むにつれて、社会の変化に対応する術のない山岳少数民族の人々は、結局、自分たちの命を育み、生活の糧になる森を切り売りするしか生きる術がなくなっていきました。生きる術を育む教育、可能性を拓く教育の必要性を、私自身も身をもって感じた…。議員側の主催者として、私はこんな話をさせて頂きました。
写真上:高校生の「先生」から体験型の授業を受ける国会議員
写真上:文字が読めないとはどういうことか、学びました!
写真上:岡田克也副総理と机を並べました!
写真上:感想を述べる岡田副総理
写真上:私は自分自身の経験をお話しました。
写真上:「恩師」の高校生たちと一緒に
‘阪口先生’の授業は、教科書やテキストに捉われず、また先生の側から一方的に講義を行うのではなく、むしろ学生の側からの発信を促すような授業であったように記憶しています。時にはフィールドに学生と出向いての実践授業も行っていましたね(アンコールワットチャリティーマラソンにまで、学生と参加した際には、さすがに驚きましたが…)。
今回の「世界一大きな授業」は、そんな‘阪口先生’のコーディネートならでは実現できたものでしょう。
授業を受けられた国会議員の皆さんが、この授業から何を学ばれたものか、大いに興味が湧くところです。