阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

高邑勉元議員からのマスクの寄贈先

2020年04月26日 18時41分11秒 | ボランティア
 先日、衆議院当選同期の高邑勉さんが中国から寄贈されたマスクを2000枚寄付してくれました。私はあくまでも仲介者として、知人を通して松阪市の社会福祉協議会に900枚(新聞記事)、残りはミャンマー・カチン州から戦乱を逃れて日本で難民申請をしている方々、また神奈川県の医療施設などに全てのマスクを寄付しました。送り主は『伊達直人』こと高邑勉元議員になっています。

 2015年11月、ミャンマー総選挙に選挙監視員として現地を訪れた際、環境破壊、人道問題の象徴と現地の人々が考えているカチン州に建設中のミッソンダムの現状もKIO(カチン独立組織)の方々の案内で視察しました。このダム建設がきっかけで内戦になり、多くの国内避難民や、故郷を追われて海外に逃れる人が続出しています。カチン族の人々とは、7年間行われていない伝統的な祭りであるマノー祭を2018年に松阪市で実施するなど様々な交流を行ってきました。日本に逃れたものの難民申請が未だ通らないカチン族の方々は、生活が安定せず、病気のリスクは非常に大きなものになっています。

 このダムの建設は中国が行っており、現在は現地住民、そして国際世論の反対などで建設工事は凍結中です。中国に対するカチン族の方々の思いは複雑ですが、まずは日本で大変な思いをしているカチン族の方々に中国から贈られたマスクは活用して頂きたいと思います。

  信頼できる知人を通し顔の見える形態で、それぞれニーズの高い場所にマスクを送ることができて良かったと思います。