阪口直人の「心にかける橋」

衆議院議員としての政治活動や、専門分野の平和構築活動、また、趣味や日常生活についてもメッセージを発信します。

岐阜3区で再挑戦。今日、立候補表明を行いました!

2023年12月01日 21時32分59秒 | 政治
https://www.youtube.com/watch?v=W1mpsPaJecw

今日は記者会見を行い、れいわ新選組公認で岐阜3区から衆議院選挙に立候補予定であることを表明しました。今回が3度目の挑戦です。

弱い立場の人を切り捨てる経済の最大の要因である消費税の廃止、そして専門分野である平和構築や紛争仲介外交などの平和外交に全力で取り組みます。

2009年から衆議院議員を2期務めましたが、紛争のリアリティを経験した議員として、戦争によって生存権を奪われている人、人権を蹂躙されている人の力になりたいとの思いで活動してきました。しかし30年前に平和構築の世界に飛び込んだ時の思い、豊かな国・日本に生まれ育った一人として戦争が生み出した不条理と闘うという前提が崩れてしまっていることを実感します。

この30年、特にこの10年、日本は衰退してしまいました。1997年を100とした時の実質賃金は米国が139.9、英国は133.7に達するなど先進国は軒並み上昇しているのに日本だけ85.6と下落しています。一人当たりのGDPは2000年の2位から32位に下落。4 割が非正規で働き、若者は結婚して子育てをするのも難しい状況です。これは派遣社員を雇うと経費として税額控除されるため、消費税を払う必要がないことが大きな要因です。誰かを犠牲にする経済の象徴が消費税。弱者を切り捨てて『政策をお金で買える』大企業や資本家だけが潤う構造的暴力の一環であり、まずは消費税の廃止に全力を尽くすと訴えました。

山本太郎代表を先頭にあらゆる不条理に正面から立ち向かう政党がれいわ新選組。今、その一員として、消費税廃止をはじめ、平和外交の前提としての米国との関係正常化など、自民党政治が生み出した不条理の解決に身を捨てて取り組みたいとの覚悟で再挑戦を決意しました。

政治家の役割は人の上に立つことなどではなく、困っている人を下から支えること。大企業や富裕層の既得権を守ることが目的化している今の政治を、みんなのための政治、とりわけ庶民の生活を守る政治に今こそ変えなくてはなりません。

皆さん、一緒に走りましょう!
















作家・雨宮処凛氏を招いての第2回オンライン全国勉強会

2023年11月20日 15時53分48秒 | 政治

月に一度、外部講師をお招きして開催するオンライン勉強会のご案内です。今月は、作家の雨宮処凛氏に貧困や格差の問題についてお話ししていただきます。

【第2回 ボランティア本部全国勉強会】
日時:2023年11月24日(金) 21:00~
講師:作家・活動家 反貧困ネットワーク世話人 雨宮処凛氏
講演テーマ:「失われた30年を取り戻す」
ロスジェネ世代の現状と必要な政策、コロナ禍が貧困層に与えた影響、不寛容な社会をどのように変えていくかなどについてお話しいただく予定です。
プログラム:講演(60分)、質疑応答(30分)、れいわ新選組国会議員ご挨拶
司会:阪口直人

●雨宮処凛氏の講演をもとに作成したダイジェスト版動画です。ぜひ、ご覧ください。
https://youtu.be/a026oYmcoFo



●皆様のまわりで参加希望の方がいらっしゃいましたら、11月21日(火)正午までに、オーナーズ・フレンズ登録、あるいはボランティア登録をしていただければ、今回を含め今後の全国勉強会やずぅむかふぇに参加していただくことができます。ぜひ、お友達をお誘いのうえ、ご参加ください。

れいわ新選組オーナーズ・フレンズ登録
https://reiwa-shinsengumi.com/owners-friends/

ボランティア登録
https://supporters.reiwa-shinsengumi.com/volunteer/

【お問い合わせ先】
れいわ新選組 ボランティア本部
volunteer@reiwa-shinsengumi.com


平和をテーマにした音楽とトークの会

2023年09月23日 13時30分07秒 | ボランティア
アーティストのKYOKOさんが、明日24日14時から、平和をテーマにしたコンサートを山県市で行います。私も平和について15分ほどお話し、皆さんと一緒に何曲か歌うことになっています。それにしても、いつの間にかこんなプログラムと案内を作り「阪口さんも時間があれば来てください!」とのことだったのですが、ギリギリ時間が作れたので伺うことができます。KYOKOさん、ご主人の正美さん、こんな素晴らしい機会なんですから、次回は最初から私の日程も確認してくださいね!皆さんも是非、お越しください!






れいわ新選組『ボランティア本部』キックオフ集会

2023年09月22日 00時35分51秒 | ボランティア
昨夜は大阪でれいわ新選組のボランティア本部のキックオフ集会を行いました。私は事務局長として司会を務め、ボランティアの方々と一緒に学び、出会い、社会を変えるプラットフォームとしてのイベントの実施や、ボランティアの方々の思いをもとに作った『ボランティア10カ条(基本姿勢編とNG編)』を発表しました。

れいわ新選組は、ボランティアの方々によって支えられてきた政党。これまで大きな貢献をしてくださった勝手連の方々にはこれまで通り活動して頂くとともに、各地域ブロックを7つにまとめたボランティア支局においては個人として参加頂くということです。ボランティア支局においては地域ブロック長(衆議院議員、衆議院選挙立候補予定者)のもと、地方議員と共に、これまでの経験を活かし、個人として活動のコアメンバーになって頂きたいと思います。山本太郎代表は、今こそれいわ新選組の第2ステージのスタート。ここまでれいわを拡大してきたのはボランティアひとりひとりの力であること、党と個人がつながる原点に還り、これからも一緒にやっていこう。日本の崩壊を食い止め、何があっても心配するなという国を作っていこう!と熱く語りました。

私には忘れられない政治風景があります。2018年にアメリカの下院議員選挙の応援に行った時、40年前に選挙ボランティアで出会い、結婚したという夫婦に会いました。次々に現れる知人と再会を喜び合いながら、「選挙のボランティアほど楽しいことはない。いろんな仲間に出会って、再会して、社会を変えることもできるんだよ!2年ごとに参加するのが一番の楽しみなんだ!」と選挙ボランティアの素晴らしさを力説する姿に日本とは違う政治文化を羨ましく感じました。しかし、れいわのボランティアの方々を見ていて、これまでになかった日本の政治風景が生まれているのを感じています。仲間とつながり、楽しみながら社会を変える、そんな新しい政治文化を皆さんと一緒に作り、磨き上げていくこと、心から楽しみにしています。




















防衛予算を増やしても国民の命は守れない-食料安全保障について勉強会を実施

2023年09月05日 23時44分53秒 | 政治
 昨日は東京大学の鈴木宣弘教授を岐阜に招いての農業勉強会を行いました。

 日本の食料自給率はカロリーベースで37%ですが、戦争や経済制裁などで物流が止まれば8%、さらに肥料が止まれば4%になるそうです。お金で買えない事態になった時に、お金で買うことを前提とした今の食料安全保障は大きなリスク。海外からの物流を止められたら世界でもっとも餓死者が出る構造の日本において、防衛予算を増やしても国民の命を守ることにならないことを132枚のスライドを見せながらお話頂きました。これまでの自民党の政治が守ってきたのは国益でさえなく、米国益、正確に言うと米国の一部既得権者益を守ることで自分たちの保身を図ってきただけだと改めて感じました。

 属性を問わない人権や地球益、人類益と国益をどのようにバランスしていくか。それは政治の大きな役割です。一方でその対極の構造的暴力を生み出している政治は何としても変えなくてはと改めて実感しました。業界団体や労働組合、宗教団体などのしがらみに縛られず、タブーなく本質に切り込んでいく。それはれいわ新選組の真骨頂。他の野党からさえ鬱陶しいと思われていると思いますが、今の政治の本質が示している矛盾を追及することは私たちみんなの利益になると昨日も実感しました。

 会場いっぱいの人々に来て頂き、皆さんの視線が最後まで途切れることなく私たちに向けられていたことが印象的でした。来場された方々、多くのボランティアの方々のご協力、本当にありがとうございました。










私も靭帯をあげられるならあげたい!大谷翔平選手の靭帯損傷に思う

2023年08月27日 01時31分04秒 | スポーツ
多くの人が感じているように私も大谷翔平選手は史上最高のアスリートだと思う。日本史上最高でもなく、MLB史上最高でもない、史上もっとも優れたスポーツマンが日本から現れたという意味だ。

全力プレー、チームプレー、フェアプレーの究極の体現者。MLBにおいてピッチャーとバッターの二刀流という誰もやったことのない領域に挑み、その両方で超一流の成績を残している。WBCでも投打で侍ジャパンを引っ張り、決勝戦では最後のマウンドで快投を演じドラマティックな優勝の立役者になった。

敵の選手やファンからもこんなに愛されている選手も見たことがない。誰よりも遠くに飛ばすホームランの美しさ、メジャーリーグ屈指の速球と多彩な変化球、MLBでもトップレベルの走力。見るものを惹きつける容姿や表情、マナーの素晴らしさ、時に見せる卓越した言葉の力。ライバルチームのファンからも大歓声を浴び、Come to Seattle! Come to Texas! Contract with Mets!などと敵地のスタジアムを包むコールを受けている様子は、衝撃的でさえある。

同時代に生きて彼を見ていられるよろこび、それが多くの人にとっての力になっていることこそ大谷選手の最大の価値だと思う。多くの名選手は同時に強烈なエゴの持ち主でもあると思うけれど、彼を包んでいるのはプレーをする喜び、幸福感だ。だからこそ、彼を見ている人も幸福な気持ちになれるんだと思う。私も、毎日のように彼の映像を繰り返して観ることが習慣になっている。自分の可能性を高めるためにひたむきな努力を続ける姿勢が、自分を奮い立たせる力になるからだ。

その彼が再び逆境に立つことになった。2度目のトミー・ジョン手術を受ける場合、少なくとも来シーズンは投手としてマウンドに立つことが不可能になる。

手指のまめや爪の故障、またプレー中の筋肉の痙攣にもかかわらず、常に先頭に立ち孤軍奮闘することで、あまりにも多くの負担が彼の肘にかかってしまったことを思うと、なぜ防げなかったのかと本当に残念に思う。

故障当日の24日はダブルヘッダー第一試合で44号ホームランを打ち、初回を0に抑えたところで20イニング連続無失点となった。ところが、次のイニングに異変が起きて無念の降板。今季の投手しての登板は終了となってしまった。

靭帯の損傷という投手生命を左右する大きな怪我を知りながら、平然と第二試合にも出場し、2塁打を打った塁上で敵チームの選手に爽やかに接する姿には本当に心打たれた。

毎年進化を続け、未だ底が見えない可能性を毎年見せてくれていた。これから数年間続くはずだった全盛期を手術によって奪われるとしたら本当に残念で仕方がない。

今年はホームラン数は11本差の独走。打率と打点は僅差の3位で打撃部門三冠王も狙える成績。さらにピッチャーとして防御率も僅差の3位。被打率はトップでサイ・ヤング賞の有力候補にもなっていた。今年FAになり、アメリカ4大スポーツ史上最高の6億ドル以上の契約は確実と言われていたが、来年より強いチームに移籍すれば、さらに成績アップは確実と思っていたので今回の故障が契約に影響するとすれば残念だ。ただ、彼自身は、これまで常にお金以外の価値を選択してきた。契約額ではなく、自分が最大限能力を発揮し、ワールドシリーズ優勝の夢を叶える可能性のある場所を冷静に選択するはずだ。

大谷翔平のインタビューで印象的だった言葉を紹介したい。
「二刀流は特殊過ぎて『無理だろう』という懐疑的な見方をするひとが多かったと思います。それでも僕は落ち込むわけではなく、『見てろよ』みたいに反発するわけでもなく、僕にとってポジティブな意味でのモティベーションにしていました。つらい時にできることは自分で自分を変えることです。不可能と思われていればいるほど、それを成功させたら自分に返ってくる達成感は大きくなります。僕はそれで「やってやろう」とチャレンジ精神が出てくるタイプです」

モハメド・アリ、マイケル・ジョーダン、タイガー・ウッズ、リオネル・メッシなどの選手が偉大だったのは、実力だけでなく、社会的な逆境を乗り越える力ゆえだったと思う。野球はそれほどワールドワイドなスポーツではないけれど、それでもなお、彼らにも劣らぬカリスマを身につけるために神様が与えた試練が今回の故障だったのはないかと思う。

頑張れ、Shohei!!













日本の安全保障と平和外交-平和構築のフィールドと議員外交の視点から

2023年08月02日 00時02分18秒 | 政治
7月29日『日本の安全保障と平和外交-平和構築のフィールドと議員外交の視点から』というテーマで美濃加茂市で講演しました。その時のレジュメと映像です。
https://youtu.be/oxcJfMiiDjo

YouTube映像:日本の安全保障と平和外交-平和構築のフィールドと議員外交の視点から


平和外交について具体的に考察する
「防衛費を増やすのではなく平和外交に力を入れるべき」とは多くの議員が言っているが、具体的には何ができるのか?私自身が平和構築の現場に長年携わる中で問題意識を持ち、国会議員としても取り組んできたテーマの成果と課題、再び議員になって実現を目指していることをお話する。日本だからこそできる平和外交の在り方を考える。

議題 
①日本の安全保障をテーマに現実的な戦争の危機について考える
②日本国民に知らされていない米軍の特権と、その問題点を共有する
③日本にとっての安全保障上の問題と今後必要な対応について考える
④日本だからこそできる平和や民主主義への貢献は何か考える
⑤北朝鮮の日本国籍者の帰国とセットにした拉致問題の解決、カンボジアにおける自由で公正な選挙制度への改革支援など、阪口が行ってきた平和外交を検証する

提言①
紛争地域の平和構築と民主化支援、紛争仲介外交など国際的な平和貢献を日本の安全保障の柱のひとつにして『攻められにくい国』を目指す

提言②
米国との関係は最重要。だからこそ、米国にはできない、日本だからこそできる平和貢献を行う可能性を追求すべき。米国の短期的な国益のために従属的になるのではなく、地球益、人類益を中心に据えて行動するパートナーとして、存在感を示す日本の在り方を探らなくてはならない。

問題提起
Q1.防衛費を増やせば有事の際に米国に守ってもらえる?
米国には日本防衛の義務。(日米安保第5条)があり、歴代内閣は米国大統領に確認。しかし、米国は自国の利益に基づいて行動する。守る対象の重要性と、そのために必要なコスト、予想される被害や費用、また世論の動きを考慮して軍事行動の是非を判断すると思われる。
大統領は議会の承認の必要性を理由に軍事行動を拒否する可能性もある。米軍基地への攻撃ではなく、尖閣諸島のような無人島のために戦争のリスクを冒すかどうかは極めて疑問。一方、『自ら闘わない者を助けない』こともまた事実。まずは自衛隊が闘い、ウクライナのように日本国民自ら徹底抗戦することを要求される可能性がある。  

Q2.中国は日本に攻めてくる?
中国政府の武力侵攻の戦略目標は、台湾の統治機構を自らのものにすること。米軍が介入することになれば、そのコストは極めて大きなものになる。また、国際社会の中国に対する非難が高まり、厳しい経済制裁が科される。中国はエネルギーを海外に依存しており、石油、天然ガスを止められると軍事作戦、および国民の生活に大きな支障を来す。武力侵攻は目標達成のための最後の最後の選択肢。民主主義を知る新しい世代のリーダーは、今の中国共産党の在り方に疑問も持っている。次世代とのより良い関係構築にも注力すべき。

Q3.敵基地攻撃は真珠湾の二の舞? 
日本が『敵基地攻撃能力』によって先制攻撃することになれば中国の攻撃に正当性を与え、国際世論、米国の世論は日本への軍事協力に反対する可能性が極めて高い。付け入る隙を与えない法整備と防衛力の整備は必要。同時に外交力の強化と徹底的な平和貢献によって、『攻められにくい国』を目指すべき。

Q4.防衛費を増やせば中国に勝てる?
中国の軍事力の拡大によって、中国の海上・航空戦力が圧倒的優勢になる中、防衛費を今後5年間に43兆円まで増額しても単独で対応できる防衛力に到達することはもはや不可能。口だけ勇ましい政治家が何を言ったところで軍拡競争は不毛。軍事力対決に勝てる見込みはない。地上戦になればさらに多くの犠牲を払うことになる。

安全保障上、日本が取るべき戦略

攻めることが損だと思わせる戦略の追及
日本の対中劣勢が固定化した戦略環境において、もっとも有効な戦略は、「作戦遂行能力を拒否」することを目的とする拒否戦略(denial strategy)である 仮に戦力差が顕著であったとしても、現状変更を企図する相手に攻めることは損だと思わせる戦略が現実的。

敵基地攻撃は真珠湾の二の舞になる
相手が攻撃に『着手した』と見なし、日本が『敵基地攻撃能力』によって先制攻撃することになれば真珠湾の二の舞になる。しかし、着手したかどうか判断する情報は米軍に依存。相手の攻撃に正当性を与え、国際世論、米国の世論は日本への軍事協力に反対する可能性が極めて高い。敵国条項(国連憲章第53条、77条及び107条の通称)は死文化されているとされるが、中国、ロシアの反対で削除されていない。付け入る隙を与えない法整備と防衛力の整備は必要。尖閣諸島などでの偶発的な衝突が戦争につながる可能性は徹底してなくしていくべき。

中国海警の第2海軍化と偶発的な戦争を避けるための法整備
2021年2月施行の中国の海警法第22条では、軍艦、公船、民間船を問わず外国船によって中国の主権や管轄権が侵害されている場合には、海警局はそれらの不法行為を排除し、危険を除去するために必要な
武器使用を含む全ての措置を執ることができると規定。

海上保安庁だけでは秩序を維持することができないと認められる事態に限り、閣議決定を得て海上警備行動か治安出動を閣議決定して自衛隊に対処させることは可能。

警察権限と防衛権限のあいまいな境界線
領域警備の責任は海上保安庁が負う。海上保安庁25条は軍事的任務に就くことを禁止。警察権限では、外国の軍艦や公船に対する武器使用は不可能。国家主体(軍隊など)に対してはどこまでが警察権限で、どこからが防衛権限なのか現状では不明確。自衛隊が国家主体に警察権で対応する選択は可能。(自衛隊法82条の海上警備行動)海上保安庁と海上自衛隊、さらに米軍との役割の明確化が必要。

岸田首相は有事の際の日米の指揮命令権統合を否定(2023年1月)
「自衛隊による全ての活動は、米軍との共同対処を含め、我が国の主体的な判断の下、憲法、国内法令等に従って行われるものであり、自衛隊及び米軍は各々独立した指揮系統に従って行動している」と述べ、有事の際の日米の指揮命令権の統合を否定。日米防衛協力のための指針においても、『自衛隊及び米軍は、緊密に協力し及び調整しつつ、各々の指揮系統を通じて行動する』こととしている」と回答。

軍事行動の際に起こり得る米軍の対応
米軍は衛星やレーダー、情報機関などからのデータや情報をAIを使って統合解析し、陸、海、空軍、海兵隊が情報を共有して作戦や指揮に活用する方向にシステム転換中。有事になると日本が組み込まれることは確実。

そもそも、日本有事の際の指揮権は密約によって米国が担保
1952年7月23日、マーク・クラーク陸軍大将と吉田茂首相『日本有事の際には自衛隊は米軍の指揮下に入る』との密約。(指揮権密約)吉田茂首相は「日本国民に与える政治的衝撃を考えると当分の間は秘密にすべき」との考え。クラーク陸軍大将と、マーフィー駐日大使も合意。未だに公開されていない。
軍隊の指揮権をあらかじめ他国が持っているのであれば主権がないことを認めているのと同じ。政府は公表できない!裁判権放棄密約と身柄引き渡し密約、基地権密約など、すでに米国側は公文書として公開しているが、日本政府はこれまで虚偽の答弁をしてきたことを明らかにして問題解決すべき。

日米の、事実に基づく信頼構築が同盟を強化する
日米の平和協力は日本の平和、地域の平和を守るために重要。平等な協定に近づける努力を政治が果たすべき。日米の本当の信頼構築のためにはおかしいことは明らかにする、正常化していくことが必要。
朝鮮戦争の混乱の中でできた違法な条約や協定は見直して、時代に合ったものに変えていくことが必要。日本政府には解決不可能。米国の連邦議員の認識を高め、共同で解決に向けて動く議員外交に力を入れるべき。

日本国民が事実を知らないことは日米同盟の弱さにつながる。日米同盟を強化するには、政治がこの問題から目をそむけず、矛盾を解決する必要がある。
日本は徹底的な平和貢献を基盤にした外交力の強化によって、『攻められにくい国』『攻めてはいけない国』を目指すべき。日本の強みを活かせる貢献として、特に平和構築と民主化支援、紛争仲介外交に力を入れるべき。同様の緩衝国家でもある平和国家(北欧諸国、東南アジア諸国等)に呼びかけ、平和に向けて行動するリーダー国として『平和版NATO(軍事ではなく平和のために協力する多国間連盟)』を創設する努力をすべき。

平和外交に向けての阪口の実践と提言
1.北朝鮮において拉致被害者を含む全ての日本国籍保有者を人道的措置として帰国させる議員外交の成果と課題
2.選挙の正当性が問題だったカンボジアにおける『信頼できる』選挙人登録のための電子化提案と実現
3.カンボジアで実現した自由で公正な選挙制度改革の輸出の可能性
4.『オシムの言葉』から学ぶ紛争仲介外交の本質

拉致問題の解決の糸口としての日本国籍者の人権問題
1959年に始まった北朝鮮への帰国事業の検証が必要。
日朝赤十字の事業に日本政府も協力。約60万人の在日コリアンのうち93,440人が帰還。日本人妻1,931人を含む日本国籍保有者6,679人が帰還。
北朝鮮では、帰国した人は北朝鮮人であり、国内問題との立場。しかし、日本の国籍法11条では、「自己の志望によって外国国籍を取得した時は日本の国籍を失う」「北朝鮮に帰った、北朝鮮の人と結婚しただけで失うことにはならない。国籍法13条では「外国の国籍を有する者は法務大臣に届けることで日本の国籍を離脱することができる」したがって、北朝鮮への帰国者は未だに日本国籍を保持。

法務省は帰還者93000人のリストは保持
動揺階層、または徹底的な監視対象である敵対階層に分類されて苦難の生活。安倍晋三官房長官(当時)は拉致問題に集中しないと目的が達成できないと国会答弁(2006年1月27日)し、帰国事業で北朝鮮にいる日本人は軽視。

中国は1997年には刑法を改正し、刑法8条国境管理妨害罪を新設。中国内の
脱北者を手助けする自国民を5年以下の有期懲役に処することを決定。『脱北』はますます困難となった。

アントニオ猪木参議院議員との議員外交
拉致問題については金正日第一書記の報告(被害者全員死亡)を覆すのは困難であり、拉致被害者を返せと言うばかりでは一向に解決につながらない。多くはまだ生存との考えに立ち、アントニオ猪木議員と訪朝し、姜錫柱副首相(党内序列3位)などと会談を通し、現実的対応の可能性について議論。帰国を望む全ての日本人を対象とするとして、人道的対応として日本国籍保有者の帰国を認め、『拉致被害者を潜り込ませる』可能性について調査。世界屈指の埋蔵量と質を誇る北朝鮮のレアアースなどの資源開発への投資や技術供与により、北朝鮮に対して日本人、さらに自国民に対しても人道的対応を求めることで、日本人帰国問題と拉致問題をセットで解決する方法を提案。国会でも再三質問(安倍政権は黙殺。北朝鮮渡航自体を批判する世論を喚起)

カンボジアの平和構築と民主化支援
1992年3月~1993年9月 国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が展開。国連史上唯一、国連が一国の暫定的な統治を行い、治安維持、難民の帰還、地雷除去、行政、警察の指導を行い憲法制定議会選挙を実施。  
1997年、第2党となり、フンシンペック党と連立を組んだカンボジア人民党が軍事クーデターで政権転覆。国民は強権政治や腐敗に不満。2013年の国民議会選挙は与党人民党が68議席対55議席で野党救国党に勝利。有権者登録の不正があったとして国民の不満が爆発。    

UNTACの一員として阪口自身が有権者登録を行い二重登録などが生じやすいことを実感。衆議院議員として日本、カンボジア政府に有権者登録の電子化を提言。不正が起こりにくい選挙制度への改革を実現。日本は特にカンボジア国民IDを選挙管理委員会のホストコンピューターに連結させ、二重登録などの不正が起こらないシステムを構築。植野篤志国際協力局長(現在カンボジア大使)の国会答弁によれば、このシステム導入は僅か2億円で実現。

2013年と、有権者登録の電子化(2017年)によってより正確な登録が可能になった後の2018年を比較すると、人口が1468万人から1603万人に約135万人増加した一方で、有権者は968万人から838万人に130万人減少。過去の選挙において大きな問題とされた二重登録が大きく減少。(2023年国民議会選挙の有権者数は971万人。5年前から133万人増加)
投票の権利の可視化が可能になり、現場の混乱が解消。今後は選挙の正当性が疑われる国への制度の輸出可能性を探るべき。

紛争仲介外交におけるイビチャ・オシム元サッカーユーゴスラビア代表監督の提言
サラエボ出身。内戦中のユーゴスラビア代表監督として民族主義者に脅迫されながらもフェアな選手起用を貫く。「サラエボの魅力は各民族が共存する多様性。ユーゴスラビアのサッカーの魅力も同じ。多種多様な個性のそれぞれの強みを見つけ、磨き上げ、一体にすることが監督の仕事」と語る。

対立関係にあったセルビア、クロアチア、ムスリムのサッカー協会をボスニア・ヘルツェゴビナサッカー協会として統一。W杯予選に出場する資格を得て、2014年、ボスニアを初めてW杯出場に導く。
紛争仲介外交は大きな平和貢献であり、日本にとっても課題。紛争と和解、紛争仲介における重要事項などをかつての勤務地サラエボでインタビュー(2017年12月28日)
紛争解決のための仲介や、平和構築など平和に寄与することを目指す日本にとってできる限り中立と思われることが不可欠。アメリカ追従になり過ぎるとその可能性を放棄することになるとのこと。同席した夫人によるとオシム氏が仲介者として信頼され、サッカー連盟の統一に寄与できたのは監督時代から中立を貫いたからとのこと。オシム氏は「仲介者は多様性の価値を認め、紛争の相手も同じ人間としてリスペクトして接することが重要」と提言。




れいわ新選組ボランティアの行動指針『ボランティア10ヶ条作り』

2023年07月29日 19時30分09秒 | 政治
https://www.youtube.com/watch?v=YEaagmlqbIM
『ボランティアの行動指針を一緒に作ろう!』-ゆうすけさんによるインタビュー映像


ボランティア本部として、れいわ新選組のオーナーズやフレンズ、そして1万人を超える活動登録をしているボランティアの方々にアンケートをお送りし、今、一緒にボランティアの行動指針を作っています。

今日、友資さんに動画を撮って頂いたものが映像になりました。当事者が政治に関わり社会を変えていく参加型民主主義。私たちはこの法則をボランティアのルール作りにも当てはめて、民主的な方法で『ボランティア10ヶ条』を作成しようと考えています。是非、ご回答ください。

2023年カンボジア国民議会選挙監視報告

2023年07月27日 22時19分33秒 | 政治
7月20日から24日まで、平和構築NGOインターバンドの団長としてカンボジア国民議会選挙の監視活動を行いました。

1.活動期間と訪問対象
7月13日から現地で活動した先遣隊、および約30年間現地で企業経営を行いカンボジア政治への見識の高い小市琢磨カンボジア日本人会長を含め、計8人で活動を行いました。
カンボジア選挙管理委員会(NEC)、カンボジア自由公正選挙委員会(COMFREL)の責任者、日本大使館では植野篤志大使からヒアリングを行った他、カンボジア政治・選挙制度研究者へのヒアリング、人民党の選挙キャンペーン及び炊き出しの監視、大学などにおける若者の政治意識についてのヒアリングなどを行った他、投票日(7月23日)にはコンポントム州で7か所の投票センター、19投票所で活動を行いました。
2.活動の目的
1992年、国際社会の協力によって国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)が展開。国連史上初めて一国の統治を暫定的に担い、カンボジアの平和と民主主義のための活動を行いました。1993年5月に憲法制定議会選挙を実施して30年。このプロセスにおいて日本は自衛隊を初めて海外派遣するなど積極的な役割を果たしました。国連ボランティアとして選挙の支援活動に関わっていた中田厚仁さんが殺害されるなどの大きな犠牲も払いましたが、日本の平和貢献の歴史において、カンボジアはもっとも成功した例と、未だに評価されていると感じています。

日本は今後とも国際社会への平和貢献を続けていく責任があります。カンボジアの選挙支援の成果を検証し、より良い民主化支援の方法を継続的にリサーチすることは、大きな意義と必要性があると考え、今回の活動を行いました。

NGO・インターバンドとしては2002年、2003年、2013年、2018年にカンボジアに選挙監視ミッションを派遣しています。私にとっては1992~93年に国連、1998年に日本政府の一員としてカンボジア選挙の実施支援、監視に関わったことを合わせ7回目になります。

今回は特に下記の視点で活動を行いました。

①国連カンボジア暫定統治機構(UNTAC)において国際社会が協力して実現を目指したカンボジアの平和と民主主義の現状を点検する

②衆議院議員として日本、カンボジア政府に有権者登録の電子化を提言し、不正が起こりにくい選挙制度への改革を実現することができました。日本は特にカンボジア国民IDを選挙管理委員会のホストコンピューターに連結させ、二重登録などの不正が起こらないシステムの構築を目指しました。植野篤志国際協力局長(当時)の国会答弁によれば、このシステム導入は2億円で実現しています。今回、このシステムがどのように運用されているか、今後に向けての課題は何かリサーチする。

③中田厚仁さんが活動した地域であり、また、コミューン選挙においてキャンドルライト党が躍進した地域を含むコンポントム州で投票と開票を監視し、人々の投票行動について考察する。

7月23日、国民議会選挙が実施されました。全体の投票率は84.58%。125議席中、120議席を与党人民党が確保、5議席をフンシンペック党が獲得見込みです。私たちが開票を監視したコンポントム州プラサットバラン郡のクラヤン地区は昨年のコミューン選挙においてキャンドルライト党が第一党になった地域です。投票所502では投票率は約71%で人民党156票、フンシンペック党120票と接戦でした。コミューン選挙で示された野党支持の民意が一定程度国民議会選挙にも反映されたと考えられます。

3.今回のカンボジア国民議会選挙に対する評価
評価できる点
長く課題とされた有権者登録プロセスの信頼性については大きな向上が見られました。2013年と2017年のコミューン選挙で有権者登録の電子化が実施された後の2018年を比較すると人口が1468万人から1603万人に約135万人増加した一方で、有権者は968万人から838万人に130万人減りました。過去の選挙において大きな問題とされた二重登録が大きく減ったことを意味します。(今回の有権者数は971万人で、5年前から133万人増えています)2018年に続き今回も投票所においては投票の権利に関する混乱は見られませんでした。以前は投票の権利をめぐって大きな混乱が見られたことと比較すると、有権者登録の精度や管理に関しては大きな進化があったと評価できます。

今後に向けての課題
2018年、そして今回の2023年の国民議会選挙において、最大野党が参加できない状況は極めて大きな問題でした。民主主義を進化させるためには複数政党制により健全な競争が必要であり、国民が自由に政治的意見を表明すること、メディアが自由に報道すること等も非常に重要です。これらを考慮すればカンボジアの民主主義は、UNTACが目指した理想からは未だ遠いと言わざるを得ません。

私たちは公正な政権は公正な選挙制度からしか生まれないと考えています。従って公正で透明性の高い選挙制度をつくるための改革の努力は、継続的に行うことが必要です。今回は日本政府をはじめ多くの国、民主化支援NGOが選挙監視団を送りませんでした。私たちはその判断を尊重すると同時に、将来のカンボジアの民主主義のため、今回も私たちの独自の視点で監視活動を行うべきと判断しました。今回の選挙監視を通した日本の市民社会からの提言として、下記について国会を通して日本政府などに提言し、それらの実現に向けて努力したいと考えています。

改善に向けての提言:
① 有権者登録における精度のさらなる向上
2017年のコミューン選挙以来、国民IDをデジタル化し、選挙管理委員会のホストコンピューターに連結させることで、二重登録は劇的に減少しました。また、同時に導入された生体認証システムによって同じ人物が投票することは不可能になっています。日本が支援した有権者登録システムは2026年に契約が終了する予定であり、技術の進化に伴うより高度なシステムの構築については今後も検討すべきです。ただし、投票しなかった人の被選挙権を奪う法律と結び付け、個人情報が立候補の自由を奪う目的で使われることは決してあってはならないと考えます。

② カンボジアの経験と技術の輸出を支援する
カンボジアの有権者登録は大変精度が高く、有権者登録の信頼性の欠如が民主主義の阻害要因になっている国にこのシステムを輸出する価値は大きいと考えます。カンボジアの経験と日本の技術的支援とセットで一緒に平和協力を行う可能性についても引き続き追求していきます。

③ 透明なインクに変える
投票する権利、投票しない権利はどちらも尊重されるべきです。より多くの人々が選挙に参加することは、本来は望ましいことですが、投票は強要するべきではありません。他国では、特殊な光を当てた時のみ反応する透明なインクを使っている例もあります。投票者の人権を守る上では透明なインクの導入を検討すべきです。

インターバンドが訪問した投票センター(学校)および投票所
① Hun Sen Balaing High School (1069,409.408.407)
② Hun Sen Achartek Acnavoat Primary School
(452.453,454,458,459,1115)
③ Thnal Beak primary and Secondary School(358,1067)
④ Atsu School (607)
⑤ Sam Dachakak MhasonaBdey Dokcho Fun Sen Drey Kdey Primary Secondary School (634,635,636)
➅ Kompong Chuteal Primary School(1079)
⑦ Krayea High School (502,503)































誕生日の決意とお礼

2023年06月13日 09時08分37秒 | 日常

昨日は沢山の誕生日のお祝いメッセージを頂き、ありがとうございました。少しずつ全員の皆さんにお礼のメッセージを送りたいと思います。

この年末年始、ネパールでトレッキングをしました。35年前に見た同じ絶景を見ながら、人生の残された時間をどのように使うべきか改めて考えました。もっと自分らしい生き方があるのでは?とも思いましたが、政治の世界で実現できていないこと、やり残したことが多すぎて、もう一度挑戦するしかない!と結局は同じ結論でした。

自分自身が紛争や貧困の現場に長くかかわったこと、エリートなどではなく、落選を繰り返した落ちこぼれ政治家だからこそ、日本、そして世界の片隅で不条理と闘う人々の声なき声、小さな声を国会に届け、希望を生み出すことこそが自分の使命!との信念が、政治的行動の大きな柱でした。

この考えは変わりませんが、日本という国の存在感の低下、特に経済的な地位の低下と、この期に及んでも旧態依然とした政治を何とかしないことには次世代へのバトンタッチもできないと危機感を抱いています。

GDPは一人当たり2位だった35年前と比較して今は27位。私が初めて政治に関わった2000年から2021年の成長率を見ると日本が4.6%、アメリカが91.0%、韓国が188.0%、イギリスが78.5%、ドイツが64.2%。恐ろしいことにこの差は今後さらに広がります。

一番の要因は消費税です。1989年にスタートしてから34年。その73%は法人税の穴埋めに使われてきました。社会保障への充当はごく一部です。企業献金や組織票で政策をお金で買える大企業が減税で潤う一方、中小零細企業、そして国民には負担が押しつけられ、経済の活力を奪ってきました。今やアジアの国を訪れても物価はあまり変わらず、欧米諸国に行くと日本の貧しさを実感します。必死に踏ん張っている人が報われない。こんな日本にしてしまった政治の責任を痛感します。

政治が生み出した不条理、不公平の象徴としての消費税。まずはここに焦点を当てて、政治の様々な不条理の構造を可視化・改革していかなくては!と思いを新たにしています。









『ボランティア本部事務局長「維新」を選んだその理由』-ゆうすけさんによるインタビュー映像

2023年05月30日 22時04分18秒 | 政治
れいわボランティアの友資(ゆうすけ)さんが再び私を題材に映像を作ってくれました!
https://www.youtube.com/watch?v=mB_Pkb-pOiw

『ボランティア本部事務局長「維新」を選んだその理由』-ゆうすけさんによるインタビュー映像


『ボランティア本部事務局長「維新」を選んだその理由』というとてもダイレクトなタイトルですね!私は属性で人を判断することはしません。「〇〇党だから〇〇な人」と決め付けることは思考停止を招く要因になると思っていますが、前回の映像『れいわボランティア本部の未来を担う重要人物』には多くの共感や期待の声を寄せて頂くとともに、私が、れいわ新選組とは政治的なスタンスが大きく異なる維新に在籍していたことに違和感や不安を感じるとのコメントを寄せられた方もいました。ゆうすけさんは偶然お会いした路上での選挙運動中にインタビューをしてくれました。

原発をやめるために原発国民投票をすべきと考え、2012年に民主党の代表選に立候補する方に公約に入れるよう働きかけたこと、快諾してくれた原口一博衆議院議員の推薦人になったが、民主党政権として原発国民投票を実施する流れを作ることはできなかったこと、当時、橋下徹大阪市長は反原発の急先鋒であり、維新の議員や維新に合流しようとしていた議員も原発国民投票は賛同してくれたこともあって維新に行ったこと、その後橋下徹市長が原発容認に動いたこともあり、維新でも意見集約が難しい中、衆議院予算委員会で安倍総理に原発国民投票を提案したこと、安倍総理からは重要な政策決定を国民に委ねるのは国会議員の責任放棄だとの答弁があったことなどをお話ししています。

私の国会質疑をベースに飯田泰士さんという研究者が『原発国民投票をしよう!』という本も書かれています。

国民投票の実施によって国民が政治に関心を持ち、より多くの国民が政治参加すること、情報公開が進み、民主主義を鍛え、市民と政治の関係を発展させることになること、私自身が紛争国の民主化支援に関わった中で実感したことです。

れいわの一員として国民投票という新たな政治文化を作る役割も担っていきたいと考えています。

れいわ新選組のボランティア本部を立ち上げる役割を担うことになりました

2023年05月16日 23時09分45秒 | 政治
https://www.youtube.com/watch?v=OtIWLxnh9EA

『れいわボランティア本部の未来を担う重要人物・阪口直人』友資(ゆうすけ氏)作成動画

ご報告
れいわ新選組が『ボランティア本部』を立ち上げることになり、その実務責任者としてお手伝いをさせて頂くことになりました。

私自身、30年にわたって様々なボランティアに関わってきました。ボランティアを通して学んだこと、ボランティアを通して得た仲間は自分の人生の糧になっていると確信しています。

忘れられない政治風景があります。2018年、アメリカの下院議員選挙のお手伝いに行った時、40年前、選挙ボランティアで知り合い結婚し、以来、選挙のたびにボランティアに来ている老夫婦と話す機会がありました。見ていると選挙で知り合った仲間が沢山いて、再会を喜び合っていました。トランプ大統領の独善的な政治と闘うためにボランティアの方が編集した『抵抗の手引書』を手に話してくれた彼らの言葉が忘れられません。

「こんな楽しいことはないよ。同じ価値観のいろんな人と出会えて、再会できて、社会を良くすることにも貢献できるんだからね。沢山歩くので健康にもいいし!!」

日本でもこんな選挙文化、政治文化を作っていきたいと強く感じる経験でした。

ボランティアに参加してくださる方は、決してポスター貼りやビラ配りが大好きなわけではないと思っています。社会をもっと良くするため、様々な不条理と闘うための最後の希望をれいわに託してくださっている。だからこそ、手弁当で駆け付け、率先して大変な役割を担ってくださっているんだと思います。

そんなボランティアの方々の思いをしっかり受け止め、私自身のこれまでの経験や問題意識を注ぎ込んで、ボランティア本部をより良いものにしていこうと決意しています。

足立区議会議員選挙の応援にボランティアとして駆け付けてくださった収益利他型ユーチューバーの友資(ゆうすけ)さんが、私の思いを素敵な映像にしてくださいました。一日で6600回以上再生されて、大きな反響がありました。ゆうすけさん、ありがとうございます!

中田厚仁平和フォーラムでのスピーチ映像が届きました

2023年04月19日 22時20分11秒 | ボランティア
https://drive.google.com/.../1zoN8tezBoT6O.../view

中田厚仁平和フォーラムでの基調講演

私の基調講演の映像です。
中田厚仁さんがカンボジアでの平和活動中に銃撃を受け、殺害されて30年。京都で行われた平和シンポジウムでの私の基調講演の映像が届きました。世界各国から平和外交や平和構築のエキスパートが参加した会議でしたので、中田厚仁さんのパーソナリティーの紹介とともに、国家として、個人としての平和への貢献の在り方について様々な提案もしました。

私は徹底的な平和への貢献によって『攻められにくい国』にすることは日本の安全保障の大きな柱の一つになり得ると考えています。『平和国家としての日本』に対する一定の信頼に基づき、特に平和構築、民主化支援、紛争仲介外交などに力を入れること、民主化支援の在り方として自由で公正な選挙を行う枠組み作りに貢献すべきとして、私自身が取り組んだカンボジアでの具体例を挙げて提案しています。

この国会では、「防衛財源確保法」や「防衛産業基盤強化法」が審議入りします。防衛予算を現計画の1.6倍近くも増やし、防衛費を5年間で43兆円にまで膨張させ、日本の防衛装備品の海外への輸出の支援など、わが国の産業構造にいわゆる「軍産複合体」を組み込むものになっています。これは日本の平和国家としてのありようを変容させ、武器輸出などを通じてやがて日本の存在が「死の商人」に変貌しかねない、恐ろしい危険性を秘めた法案です。

元軍人のドワイト・アイゼンハワー米国元大統領は、「すべての大砲も戦艦もロケットも結局のところ、空腹を十分に満たすことができない人々からの盗みを意味するものである」と大統領在任時(1953年)に述べ、また、大統領退任演説(1961年)において米国産業構造の軍産複合体化に強く警告を発しています。

一方で、ナチスの拡大に貢献したヘルマン・ゲーリングはこのように述べています。

「国民は指導者たちの意のままになる。それは簡単なことで、自分たちが外国から攻撃されつつあると説明するだけでいい。平和主義者に対しては愛国心がなく、国家を危険にさらす人々だと批判すればいいだけのことだ。この方法はどこの国でも同じように通用する」
今こそ勇気ある平和主義者として、戦争に誘導する力と闘う能力と知性のあるエキスパートとして、我々を戦争に導こうとする政治には徹底的に立ち向かっていきましょう!とスピーチの最後で呼びかけました。

日本の軍事貢献を容認するこのような法律が通ってしまうと、私自身が提案した日本の平和貢献の可能性が大きく損なわれてしまうことを危惧します。拙い英語のスピーチですが、スクリーンには日本語でも概要が書かれていますので、是非、ご覧ください。







中田厚仁さん30年平和フォーラム

2023年04月08日 22時32分02秒 | 政治
 今日4月8日はUNTAC(国連カンボジア暫定統治機構)で、自由・公正なカンボジアの選挙の実施のために活動していた中田厚仁さんが銃撃を受けて亡くなってから30年になります。
京都芸術大学、外務省、国連ボランティア計画が『中田厚仁30年平和フォーラム』を実施し、私は基調講演を行いました。UNTACの特別代表を務めた明石康氏など、国連や各国政府で活躍する平和構築、平和外交のエキスパートが参加される中、約40分、お話ししましたが、皆さんの途切れることのない熱心な視線を感じ、私の問題提起が基点になって、民主化支援の在り方や、日本の平和貢献の在り方など様々な議論がなされました。このような機会を作れたことを本当にありがたく思います。
下記の様なテーマでお話ししました。
1:中田さんの足跡をまとめた絵本『中田厚仁物語-夢は世界を平和にすること』を通して中田厚仁さんのパーソナリティーの紹介。この絵本はクメール語研修の2か月間、ルームメートだった時に直接聞いた彼の言葉を引用して編集し、すでにカンボジアと日本で約3500部配布されている。
2:自由で公平な選挙の実施のために命を懸けた彼の遺志を継ぐ活動として、衆議院議員として、カンボジアの選挙制度改革に取り組んだ。有権者登録のプロセスに二重登録などの不正が起こり得ること、それをコンピューター化することで不正を防ぎ得ることを国会で提案した。その結果、コンピューター化に生体認証機能も加え、自由公正な選挙を行う制度的基盤はできた。
しかし、カンボジアでは2017年に野党第1党・救国党は国家転覆を図ったとして解党させられた。変化を望む国民が投票する政党がなくなり2018年の選挙で与党人民党が125議席全てを獲得した。カンボジアの民主主義は危機的状態にある。
3:彼が人生の終焉を迎えた場所にできたナカタアツヒト村と『アツ学校』の現状を紹介。現在は小学生300人、中学生が130人学んでいる。貧困のため学校に通えない子どもも多いため、NGOインターバンドは補習授業実施のための支援をしている。 
4:日本の平和貢献の在り方について問題提起を行った。特にカンボジアの選挙制度改革による学びを、同じような選挙プロセスの不正が民主化の阻害要因になっているミャンマーなど第三国にどのように応用して実行するか問いかけた。
中国の影響もあり、民主化しなくても豊かになれると考える国が増えています。どのように民主主義の質を向上させ、ひとりひとりを幸せにするシステムに進化させるか、これは今後の大きな課題です。この2日間一緒に考えていきましょう!
講演はパワーポイントを使って行いましたが、近く、日本語で、オープンな形でオンライン講演を行いたいと思います。また、私が理事を務めるインターバンドはこの7月23日に行われるカンボジア総選挙に選挙監視ミッションを派遣し、『ナカタアツヒト村』を含む地域で選挙監視を行います。今回インターバンドからボランティアとして参加してくれた人々が中心的な役割を果たす見込みですが、一般の方々にも参加して頂ければと思います。市民による選挙監視ミッション、一緒に作っていきましょう!

Today, April 8, marks the 30th anniversary of the shooting death of Atsuhito Nakata, who worked for UNTAC (United Nations Transitional Authority in Cambodia) to implement free and fair elections in Cambodia.

Kyoto University of Arts, the Ministry of Foreign Affairs, and the United Nations Volunteer Program conducted the "Nakata Atsuhito 30th Anniversary Peace Forum," at which I was the keynote speaker.
I spoke for about 40 minutes in the presence of experts in peacebuilding and peace diplomacy working for the UN and various governments, including Mr. Yasushi Akashi, who served as UNTAC's Special Representative. I felt everyone's uninterrupted and enthusiastic gazes on me, and my presentation of issues served as a starting point for various discussions, including how we should support democratization and how Japan should contribute to peace. I am very grateful for this opportunity.

I spoke on the following themes.

1: Introduction of Mr. Nakata's personality through his picture book "Nakata Atsuhito Story: My Dream is to Make the World Peaceful," which summarizes his footsteps. This picture book was edited with quotes from his words that I heard directly from him when we were roommates during the two months of Khmer language training. About 3,500 copies have already been distributed in Cambodia and Japan.

2: As a member of the House of Representatives, I worked to reform Cambodia's electoral system as an activity to continue his legacy of risking his life for the implementation of free and fair elections.
I proposed to the National Assembly that the voter registration process could be subject to fraud, including double registration, and that computerization of the process could prevent fraud. As a result, the institutional basis for free and fair elections was established, with the addition of biometric functions.
However, in 2017, Cambodia's first opposition party, the National Rescue Party, was disbanded for attempting to overthrow the state. The people who wanted change no longer had a party to vote for, and the ruling Cambodia People’s Party won all 125 seats in the 2018 election. Cambodia's democracy is in crisis.

3: The current situation of Nakata Atsuhito village and "Atsu
School" which was established in the place where he ended his life.
Currently, 300 elementary school students and 130 junior high school students are studying there. Since many children are unable to attend school due to poverty, the NGO Interband is supporting the implementation of supplementary classes. 

4: I raised the issue of how Japan should contribute to peace. In particular, I asked how the lessons learned from Cambodia's electoral reform could be applied and implemented in third countries, such as Myanmar, where similar electoral process irregularities have been an obstacle to democratization.
China's influence has led me to believe that more and more countries are thinking that they can be prosperous without democratization. How to improve the quality of democracy and evolve it into a system that makes each individual happy is a major challenge for the future. Let us think about this together during these two days!
















新年のご挨拶と2022年への感謝

2023年01月01日 00時00分26秒 | 政治
あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願い致します。

2023年は、来る総選挙に向けた政治活動を本格的に再開するとともに、地に足を付けた社会生活、そしてずっと取り組んできた国際協力活動と両立することを目指し、頑張りたいと思います。

2021年10月の衆議院選挙で落選し、今後の政治活動をどうすべきか?との判断を迫られるとともに、社会人としての基盤を再構築しなくてはとの現実に直面しました。『総支部長』になることは、地域をまわる政治活動に専念すること。私の場合、そんな生活が過去にも長く続いたので、総選挙がすぐにはないとの考えに立ち、議員ではなくても、自分の経験や長年の問題意識を発揮できる場を探したいとの思いに強く駆られました。幸い『政策担当秘書』の資格を持ってこともあり、複数の議員から政策スタッフとして手伝って欲しいと声を掛けて頂きました。特に30年来の友人でもある牧山ひろえ参議院議員が、外交防衛委員会所属の羽田次郎参議院議員とのご縁を作ってくださったこともあり、国会に勤務しながら、羽田議員の政策担当秘書としてこれまでの問題意識を活かすことを仕事にすることができました。

ロシアによるウクライナ侵攻、敵基地攻撃能力や防衛費増額に関する議論など、安全保障が大きな政治課題になる中、国会質疑や政策作りのための調査・研究に自由なスタンスで取り組めたことは、私にとっては大きな意味があり、非常にありがたいことでした。

2022年は『政策担当秘書』としての仕事が中心でしたが、新たな1年においては、来る衆議院選挙に向けた準備を加速させつつ、引き続き、野党として自民党に対峙できる政策立案能力に貢献できるように、そして日本の民主主義を鍛えることにも寄与できるように、役割を果たしていきたいと思います。引き続きよろしくお願い致します。