今日は、多分に手前味噌な話だ。
おいらは、小売業で長く店舗開発業務に従事してきた。
店舗開発業務とは大きく分けて、用地開発業務と建築業務があり、双方を担当できたのは幸運だった。
用地開発とはいわゆる地上げだが、現在では伝統的ないわゆる地上げ屋は通用せず、
民法・宅建法令・金融・税制知識は勿論、世間一般の関心事についても平均以上の知見が必要となる。
対して建築業務は、建築法令こそ必須だが、より重要なのはスピード感と心意気だ。
換言すれば、正しいことを正しいと主張するだけではなく、
あなたにとって有利でもあるのですと、生活の中で寄り添えるのが用地開発。
工事において職人の手を止めることなく指示し、それでも間違えて手戻り(やり直し)工事が発生したら、
(金は出さないが)悪かったと頭を下げて、追加工事金を発生させずに工期に間に合わせるのが建築業務だ。
人知れずそんなことを続けていたら、こんな言葉に出会った。
◆そうして企業は優れた製品(店舗)を「開発」することの意義を忘れていくんだ
企業が成長し、市場を独占したり寡占したりすると、それ以上の製品(店舗)を作る必要性が低下する。
すると「開発」の人間が、会社の中枢からはずされていく。
それが企業のイノベーションや開発力を失わせることは、あまり気づかれない。
→業界は異なりますが、わが意を得たりという感じです。
わが社のCEOにもぜひ噛み締めていただきたい言葉です。