ある意味、日本の精神的な文化の祖だったのかもしれないな。
今日は、千利休について学び直してみた。
◆侘び茶(わびちゃ)の提唱・具現者
氏はもともとは、堺の商人だったそうだ。
侘び茶とは、それまで書院で行われていた豪華な茶の湯とは対極に、
質素簡易な境地を追求した茶の湯のようだ。
不思議なことではあるが、天下人となった豊臣秀吉は何事にも派手を好んでいたのだが、
茶頭(さどう)に利休を迎えた。
多少は、無駄を省いたシンプルさがわかる男だったのかもしれません。
そんな利休はこう言う。
釜一つ あれば茶の湯は なるものを 数の道具を 持つは愚かなり
茶の湯は最低限の粗末な道具があればよいとの教えだ。
高価な名品を買い集める姿勢に批判的で、自らは日常雑器を好んだ。
竹で茶道具や花入れを自作したことは有名ですね。
小さな草庵を建て、茶室にしたのも利休だ。
家は漏らぬほど、食事は飢えぬほどにて足ることなり。
この「足る」をじっくり味わってみたいものです。