リーダーというものは、どんな時期、どんな立場でもたいへんなものだと思う。
現在の日本のそれについては、言いたいことは山ほどあるのだが、それは言わないでおこう。
英国元首相のマーガレット・サッチャーは、そんな学ぶべき「リーダー:将」の条件を満たしていると感ずる。
◆サッチャーに学ぶ「リーダー:将」の条件
女史の出自や経歴は、伝統的な英国の保守党の首相とは異なっていた。
伝統的な彼らほど、黙っていても敬意を抱かれることを期待できる立場ではなかったという事だ。
だから、首相官邸に入っても、最初の数週間は熟睡すらできなかったそうだ。
大英帝国~英国の国家統治の連続性?そんなものはすべてこけおどしだ。
政権を維持するにあたり、自分の信念を国民にぶつけるしかない。
それでダメならば、潔くよく退くしかない。
自らの信念を120%明確にしなければ、国民はついてこないものだ。
「信念」こそが、サッチャーの全てだ。
IRAのテロで命を狙われ、実際に秘書は二人死んだ。
それでも、決して相手の要求に理不尽に屈することはなかった。
自らの政治信条を貫き通したということだ。
民衆が支持したのは、もしかするとサッチャーの政策そのものではないのかもしれない。
サッチャーの「捨て身」に感動したのかもしれない。
市民の多くは、政策の話はわからないかもしれない、だがサッチャーのいう事なら信用しようと言った。
技術的な政策論ではなく、サッチャーの「捨て身の理念」が支持を得たのだ。
→なるほどこのようなリーダーの姿勢こそが物事を決するのかも知れませんね。