ウッドチャック一家のヤドカリ生活

アメリカンロッキー山脈南部に棲むウッドチャック一家のRV キャンピングカー旅行& DIY記

バンダリア国定公園-サンカゥイ

2010-04-04 | アメリカの国立公園


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昨年夏から働き始めたママチャックは有給休暇がほとんどないので、今年の春休みのキャンプはお預け。オマケに子チャック(兄)はこの春休み中風邪で寝込んでいた。今日は春休みの最終日、春らしい暖かな日和。子チャック(兄)も元気になったので、家族で近所のバンダリア国立公園サンカゥイ(Tsankawi)までハイキングに出かける。
子チャック達は学校の遠足で何度か来ているらしいが、パパチャックには初めてのサンカゥイ。このサンカゥイはメインのバンダリア国定公園から離れており、ビジターセンターもなければ、パークレンジャーもいない。州道4号線道路わきの駐車場に車を止め、入園パスはママチャックが持参したままハイキングを始める。入口近くにトイレと休憩所があり、その先をゆくとまず一つ目の梯子。これを登るとフラットなトレイルへ。



さらに先に行くとトレイルは細い溝のようになってくる。




このトレイルは原住民たちが利用していたトレイルで、長い年月で削れ、このような細いトレイルになったとのこと。しばらく行くとトレイルは二つに分かれ、登りに差し掛かる。





パパチャックと子チャック(弟)はそのまま溝を登るトレイルへ、ママチャックと子チャック(兄)は梯子を使ったトレイルで、メサ(台地)の高台へ登る。登りきったところからの風景をパノラマで撮影。




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遠くに見えるのがヘメスの山々で、その麓にロスアラモスの町と研究所がある。


台地の上には昔の原住民住居跡が埋まっており、このあたりには多くの陶器の破片が散らばっている。




昔の住居跡を抜け、台地の端から再び梯子で下へ降りる。




この梯子が急勾配で高く、おまけに風が強くて結構怖い。梯子を降りたあたりの崖の壁面には無数の穴があいており、この穴も原住民たちが住居として利用していた。




高名な物理学者リチャード・ファインマンと彼の最初の奥さんとの恋愛を描いた1996年の映画「インフィニティ」で、博士号取得後ロスアラモスで働き始めたファインマンが、結核に冒されアルバカーキの病院に入院している奥さんをロスアラモスに連れてきて一日だけ過ごしたのが、バンダリア国定公園で、撮影はこの洞窟の内のどれかで行われたらしい。



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ロスラモスを含めこの辺りは5万年から6万年前にヘメス山が噴火したときに積もった火山灰が固まってできた台地で、軽石のような地盤。崖には無数の穴が開いており、固い石器なら穴を大きくすることが可能。大きな洞窟は中で立つことができる広さがあり、天井や壁は煤の跡で黒くなっている。




洞窟群で遊んだあと、復路を戻る。復路では多くのペトログリフ(岩面印刻)を見ることができる。





3.2kmのトレイルを終えて、駐車場に戻ってくると、車のワイパーに警告書がはさまれていた。。パークレンジャーが時々駐車場を見まわり、パスやチケットを購入していないで止めてある車のナンバープレートを控えているらしい。どうも入園パスは車のダッシュボードに置いておかなければいけなかった。仕方なく帰りは遠まりをして、メインのバンダリア国定公園の入口まで行き、パスと警告書を見せてから家へ戻る。