ウッドチャック一家のヤドカリ生活

アメリカンロッキー山脈南部に棲むウッドチャック一家のRV キャンピングカー旅行& DIY記

南ニューメキシコの旅(1) カールスバッド洞窟群国立公園

2011-07-22 | アメリカの国立公園
今週末はパパチャックの両親を連れて南ニューメキシコの旅。
午前7時30分にロスアラモスを出発、山を降り、サンタフェから285号線をひたすら南下する。午前11時50分ロズウェルに到着。




ダウンタウンの道路脇に車を停めて街を散策。しかしこのダウンタウンにはまともに食事が摂れる所が少ないね。 車で一本裏の道を探してやっとサンドイッチ屋さんを発見。ここで昼食にする。昼食後再び車でカールスバッドへ向かう。カールスバッドの街を抜け、午後3時少し前カールスバッド洞窟群国立公園に到着。




国立公園内の大部分は今年6月の山火事で焼けてしまって無残な姿。あまり木の生えていない沙漠なのにサボテンやブッシュがみな焼け焦げている。駐車場に車を停めて、ビジターセンターへ、入場料を払いついでに夜に見ることができるバットフライト(コウモリ大群の飛翔)の情報を教えてもらう。見学には特別な予約はいらないらしい。7時30分にナチュラルエントランスのアンフィシアターへ来れば良いということ。ただし天候によっては中止になることもあるらしい。我が家はカールスバットへ来るのはこれが4度目だが、いつもはサンクスギビングホリデーの寒い時期に避寒を兼ねて来ているので、真夏のバットフライトを見るのが今回が初めて、楽しみだなぁ。さてそれまでは地下の洞窟を楽しもう。エレベータで地下に降り、ビッグルームを見てまわる。いつ来ても同じ洞窟、それでも何度見ても素晴らしい。ビッグルームを一周して、エレベーターで再びビジターセンターへ戻る。お土産屋さんを見て回り、レストランで簡単な夕食を摂り、バットフライトまで待とう。夕食をとっていると、遠くのほうでだんだん雲が湧いてきた。雷雨にならなければ良いのだが・・・・・・
午後7時前、ナチュラルエントランスのアンフィシアター(野外劇場)へ向かう。階段状の座席が洞窟の入口に向かって並んでいる。もう結構多くの観光客がバットフライトを楽しみに待っている。我が家もコンクリートの椅子に座り、バットフライトを待つ。午後7時半、パークレンジャーが登場、説明を始める。今年のカールスバッドは記録的な干ばつで数週間前にちょっと小雨が降ったのを除いて、昨年の9月からほとんど雨らしい雨が降っていないということ、おまけに山火事があり、コウモリの餌となる虫の数が少なく、今年のコウモリは例年の半分くらいの数、それでも数万羽はいるとのこと。今日もたぶん8時10分から8時半くらいまでの間にコウモリの飛翔がみられるだろうとのこと。洞窟内に特殊なマイクロフォンが仕掛けてあり、コウモリが発する超音波を人間の耳に聞こえる音に変換してスピーカーから流している。飛翔が始まる前にその音がスピーカーから聞こえてくるとのこと。コウモリは電子音に非常に敏感なので、カメラ、ビデオ、携帯電話等は電源を切ること。遠くでは雷鳴がなっている。こちらにやってこなけば良いのだが、パークレンジャーは観客の質問に答えながら、午後8時説明を終え、観客はスピーカーから聞こえてくるコウモリの発する音を聞きながら静かにコウモリの飛翔を待つ。スピーカーから聞こえてくるプッ、プッ、という音が多くなり、洞窟内のコウモリが起き始めたようだ。気の早いコウモリ数羽はもう外に出てきている。でもだんだん雷がこちらに近づいてきてる。大丈夫かなぁ?雷が来る前に早く飛んでおくれ。午後8時10分、パークレンジャーが再びマイクを持ち始めた。あ~ぁ、嫌な予感。「雷が非常に近づいてきています。危険ですので、今晩のバットフライトはキャンセルにします。皆さん素早く駐車場の車までお戻りください。」あ~ぁ、残念、後もう少しでバットフライトを見ることができたのに・・・・・・いつかまたバットフライトを見るためにカールスバットまで来なければ。
駐車場に戻り、車でカールスバットの街へ向かう。国立公園の敷地を出る頃には土砂降りの雨と雷。豪雨の中、予約してあるカールスバットのホテルへ向かう。