まるでレース開催直後の競馬場のような芝。ペナルティエリアの中に入り込んでも,決してシュートを放とうとしない香川。どこがファウルなのか分からなかった,内田が与えたPK。選手を替えないザックの采配。極めつけは,本田がFKを蹴る直前に吹かれた試合終了の笛。見どころ満載の試合は,結局FIFAランキング(日本23位,オーストラリア24位)をそのまま反映したような結果となった。後半の早い時間帯に相手が退場者を . . . 本文を読む
ドーハの悲劇でイランに敗れた試合から連続して4大会,W杯最終予選の第2戦に勝ったことがないというジンクスに加え,第1戦でのボランチの不調が気にかかる中で行われたヨルダン戦だったが,きっちりと修正して来た遠藤に率いられた日本は,これ以上は望めないという結果を出した。まだ課題はあるものの,前半戦最大のヤマ場となるオーストラリア戦に向けて,攻撃陣が良いリズムになってきたことは,実に良いニュースだ。
ヨ . . . 本文を読む
とうとう迎えた最終予選を前に不安要素は幾つかあった。
ひとつは,所属するウォルフスブルクでほとんど試合に出ていなかった長谷部と,出てはいるがチームの不調を引きずっているように見える今野という,守備においてセンターラインを形成する選手のコンディションがどうか,という点。
もうひとつは,ドルトムントで見せている素晴らしいパフォーマンスをいまだ代表で発揮しきれていない香川が,初挑戦となるW杯予選で,これ . . . 本文を読む
スタッツを見ると,共にシュート数が11本,CKが6本,ポゼッション(ボール支配率)が50%と,全くの互角。札幌は真に決定的と言い切れるチャンスを,おそらくJ1に上がってから初めてと思われるくらいたくさん作り出したのだが,残念ながら終わってみればいつものように1点差負け。
辛うじて1万人を越えた観客は,自らが吐き出したため息と覚しき冷たい風に吹かれながら,トボトボと家路に着いたのだった。
案の定と . . . 本文を読む
J1で勝つ。前節まで他の17チームは当たり前のように果たしてきたことが,札幌にとってはこれほどまでの「偉業」なのだ,と感じてしまうのもどうかと思うのだが,やはりリーグ戦で勝利するというのは素晴らしいことだった。川崎戦での悪夢のような逆転劇を目の当たりにしたサポーターは,「試合終了のホイッスルが吹かれるまで安心出来ない」というスリルを,どのチームのサポーターよりも楽しんだはずだ。
1対0。シュート . . . 本文を読む
今の監督,今の選手,今の戦術のままでは,間違いなく1年でJ2に陥落する。途中出場のコンサ出身山瀬が決勝点を叩き込んだ瞬間に席を立った多くの観客は,そんな寂しい思いを噛み締めながら帰路についたに違いない。
90分を通じてたった2度しか訪れなかったチャンスを,信じられない事に2度ともモノにするという僥倖に恵まれながら,絵に描いたような逆転劇の引き立て役に回ったコンサの選手たちに,そんな思いは伝わるのだ . . . 本文を読む
後半49分の逆転ゴール。前半にキリノがシミュレーションで2枚目のイエローを貰って退場して以降,試合と言うよりも,ディフェンスとオフェンスに分かれてコートの半分だけを使った練習を見せられていたようなゲームは,無情の結末を迎えた。
特に後半の20分以降は,ピッチの何処でマイボールにしてもまったくボールが収まらなくなり,ひたすら耐える時間が延々と続くうちに,コンサ・サポーターの誰もが「このままで終わる筈 . . . 本文を読む
昨年のJ1覇者の柏だが,今年はACLでタイのチームに負け,J1リーグでもここまで既に2敗を喫するなど,本調子にはほど遠い。
今日の試合も,スピード豊かにサイドをえぐるような攻撃や,ボランチから素早く最前線につなぎ,最後は両外国人を中心とした技のショーケースでとどめを刺す,というような場面は見られなかった。
建前から言えば,同じくJ1所属チームである札幌にもつけ込む隙はあったはずなのだが,実際のピッ . . . 本文を読む
これまでの2試合,いずれも勝てる試合を不完全燃焼のまま引き分けに持ち込まれるという結果に甘んじてきた名古屋は,アウェーの天津戦でようやく本来の勝負強さを発揮して勝ち点3を奪った。3点それぞれが技とスピードとパスワークのショーケースと言える見事な得点で,千人という大量の警備員に護られてアウェー側の応援席に陣取った少数のサポーターの溜飲を下げるに十分なものだった。
1点目の藤本のキックフェイントとル . . . 本文を読む
コンサにとっては待ちに待ったJ1復帰戦となる開幕戦。2001年以来2度目となる残留の可能性を占う大事な試合だったが,試合巧者の磐田相手にコンサの守備ラインは一歩も引かずに,見事に勝ち点を手にした。
終盤になって足が攣った選手も多かったようだが,河合に引っ張られたイレブンの闘志は,詰めかけた25,353人の観客に満足と同時に,今後に向けた期待を抱かせてくれるに十分だったと言える。
前半は明らかに磐 . . . 本文を読む