18日までに誕生した日本人金メダリストは,柔道の石井を除けば,北島,内柴,谷本,上野,吉田,伊調と,アテネ五輪で獲得した栄冠を死守することに成功した選手たちばかりだ。
「世界一」という称号が与える重圧や喧噪に耐え,4年間という長い時間を経て再び戴冠の栄誉に浴するまでの心の動きは,当事者でなければ分からないほど振幅の激しいものであったに違いない。自分との戦いに決着を付けた上で,最終的に最高の結末に辿 . . . 本文を読む
(承前)
運営態勢については,あれこれ書いてしまったが,雨の中で繰り広げられたパフォーマンスの方は,どれも素晴らしかった。
特に私が3ステージを観た小さなレッド・スター・フィールド(セルビアの名門チームの名を冠したところを見ると,名付け親は欧州サッカーフリークか,ストイコビッチのファンだったのかもしれない)は,開演前に関係者が「音の良さでは全国一」と自負していた通り,一つ一つの音が音量で潰されるこ . . . 本文を読む
高度成長期の終焉期といういにしえに,よみうりランドや真駒内で行われていた「LIVE UNDER THE SKY」,札幌の山奥,盤渓や芸術の森で催されていた(る)レゲエやジャズ・フェスなどを聴きに行ったことは何度かあった。しかし「FUJI ROCK」に端を発する,複数ステージ,大量出演を前提とする所謂「巨大夏フェス」と呼ばれるものには,これまで全く縁がなかった。
サマソニやフジには食指を動かされるラ . . . 本文を読む
いやー,本当に素晴らしい戦いだった。よりによってこの日に,夏休みを取っていたことの幸運に,心から感謝したい。
バドミントン女子の準々決勝を制した前田・末綱両選手の健闘は,夢にまで見た晴れの舞台において,完全燃焼するということはこういうことだ,という見本を見せてくれたと思う。サッカー男子の中途半端な戦い振りにも拘わらず「後悔はない」と言い切った監督が,もしこの試合を観ていたなら,どんな感想を持ったの . . . 本文を読む
作品賞,監督賞(コーエン兄弟),助演男優賞(ハビエル・バルデム),脚色賞:「ノーカントリー」
主演男優賞(ダニエル・デイ=ルイス),撮影賞(ロバート・エルスウィット):「ゼア・ウィル・ビー・ブラッド」
主演女優賞:マリオン・コティヤール「エディット・ピアフ~愛の讃歌」
助演女優賞:ティルダ・スウィントン「フィクサー」
脚本賞:「JUNO」
編集賞,録音賞,音響編集賞:「ボーン・アルティメイタム」
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