「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

グローバル時代に日本が生き残る道~誰もが輝ける企業と社会~

2012-11-11 14:30:00 | Weblog
標題のシンポジウムを傍聴してきました。

企業、団体、NPO、新聞社等で構成される「ダイバーシティ・プロジェクト」なる組織の主催でした。ダイバーシティとは、「多様性」という意味。日本の企業経営にも女性、外国人等、これまで少数派として遇されてきた人たちにも活躍の場があるべきで、「ダイバーシティー」が経営の中に活かされることで、経営そのものも向上していくという趣旨の企画であるようです。

会は第1部が講演会、第2部がパネルディスカッションという構成になっていました。

第1部の講演会では、浜矩子氏(同志社大学大学院教授。エコノミスト)より、「鏡の中の自分が見えない~ゆがんだ自画像が日本をダメにする~」と題して講演がなされました。

浜氏からは、「現在の日本経済は成熟した経済社会であるのに、未だ高度経済成長時代の成功体験を引きずった行動が各界で取られている。今後の日本経済ではシェア(市場占有率)よりもシェア(分け合い)、包摂性と多様性に主眼を置いた行動が採られるべき。」という趣旨のお話がありました。高度経済成長時代の思考様式を引きずる現在の日本を、ハリー・ポッターにでてくる鏡の話や、ゲーテの代表作である「ファウスト」になぞらえて話すユーモアぶりも発揮されていました。

第2部のパネルディスカッションでは、以下5名のパネリスト&コーディネーターにより、企業経営におけるダイバーシティ導入の意味等につき議論がなされました。

金井壽宏(神戸大学大学院教授)
志賀俊之(日産自動車株式会社代表取締役)
新浪剛史(株式会社ローソン代表取締役)
林文子(横浜市長)
安井孝之(朝日新聞社論説委員)*コーディネーター

以上敬称略。

消費者ニーズが多様化する中で、サービス提供主体としての企業組織側が多様性を持ち得ていない現状に対して、様々な問題提起がなされました。