「前」 蕨市議会議員 おおしま公一活動報告

2015年5月31日。まさかの落選を果たした?「前」蕨市議会議員おおしま公一の修行の日々をお伝えしていきます。

信頼回復

2009-02-08 09:10:53 | Weblog
日曜日の午前中はTV各社の報道番組を見ることが多い。

その中のある番組で、北海道の銘菓「白い恋人」が取り上げられていました。賞味期限表示の改ざんで多くの批判を浴び、製造元のみならず北海道経済全体にも打撃を与えたといわれる出来事でした。

創業者であった社長は退任し、地銀出身の方が社長に就かれ、信頼回復と操業再開に向けた努力が続けられていたとのこと。その結果、北海道内土産物売上のトップに返り咲いたという報道でした。北海道のお土産と言えば、某芸能人が開発した「生キャラメル」が最近では有名ですが、それを抑えての返り咲き第1位だそうです。

昨年来続いている偽装表示の問題では、問題を起こした企業の多くが廃業に追い込まれている中、白い恋人の製造元では徹底した再生に向けた取り組みが行われていたようです。

地銀出身の経営者は、食品衛生管理のスペシャリストを他社より招聘し、問題発覚より3カ月営業できなかったにもかかわらず人員整理をすることなく営業再開にこぎつけたそうです。社員の方も辞める人がほとんどいなかったとのこと。人間というのは「粋に感ずる」心を持っているのだと思います。

空港で販売が再開された白い恋人を買い求めた方のコメントが印象的でした。「再開したからには徹底した改善が行われたのだろうと思い、買うことにしました。」応援者というのは業種に限らずありがたいものです。

実は、製造元では食品業界では当たり前のことがほとんど為されていなかったとのこと。商品検査体制、作業着の定期的な洗浄(従業員が持ち帰って個々に対応していたとのこと)、営業速報等々・・・。やるべきことをやらないと信頼を損なうこと。何処の国の政治のような・・・。

最後に取り上げられていた社長の一言。「従業員には、『2度目は無いんだぞ』と言い続けました。」

失われた信頼を取り戻すことは容易ではないということでしょうか。