某ファンサイト管理人の音楽随想記

ジャンル縦横無尽の音楽コンシェルジュ。知っておきたい名曲・アーティスト満載。全音楽ファンに捧げるちょい濃い目のBlog!

「モクレンの花」 - 小泉今日子

2005年12月27日 | ♪国内 -女性


「モクレンの花」 - 小泉今日子 (作詞・作曲:宮沢和史)
アルバム『 厚木I..C.(インターチェンジ) 』)-2003年-より
※今回は昨日の真依子さんのプロフィルを見ていて連想した曲です(^^)

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"切なくなって少し泣きました・・・"
-これを歌った小泉今日子さんのコメントより-

私も同じ・・・


小泉今日子さんの最高作でしょう。
初めて聴いた時、心が締め付けられるようにキュンとしたのを今でもはっきり覚えています(TVから、イントロ~ほんの数小節流れただけだったのに・・・)

泣けるのは別に悲しいからではありません。胸がジーンと熱くなるような、清らかで暖かい人の気持ちのせいです。それにメロディが特に美しい。

詞の世界は主人公の年代をどこに置くかによって結構女性像が変化するかと思います。少女なら、片思いに揺れる健気な子、大人の女性ならば適度な距離感を心得ている、凛とした女(ひと)でしょうか・・・?いずれにしても、見返りを求めずに、ただただ健気に人を思うことができる女性の心が胸を打ちます・・・

アルバム『厚木I..C.』は、全体としては、あまり私のテイストではなかったのですが(^^;、この曲はダントツで、群を抜いての名曲だと断言致します(^^)。そしてこの曲はかならず、「涙そうそう」的に大化けする曲だとも断言します。なぜなら、私が「涙そうそう」に出会った時と同じ感覚ですから・・・

ちなみに「涙そうそう」は、私はリリース直後に知り、直後にこれは絶対ずっと広く知られる曲になると確信しました。そしてご存じの通り、それから随分長い時間がかかったけど大ヒットなりました・・・こういう直感には、昔からちょっと自信があります(^^)(<ちょと自慢だぁ(笑))

この曲、歌っても良い曲なのでカラオケ好きの方も要チェックですよ・・・が、私が行ったところでは、作者の宮沢和史さんバージョンしかありませんでした。でもこれは?断然、アコーステックな小泉さんのバージョンが優先だと思います。何故ならサウンドそのものが素晴らしいから!(オリジナルは)特にあのTinPan、林立夫さんの叩くドラムのタッチが素晴らしい!優しいスネアの音から、繊細で、"人肌の温かさ"みたいなぬくもりさえ感じます・・・

"凛としていて、可憐で、でも質素で。花なのにこんな人間になりたいなと思って書きました"
-作者である宮沢和史さんのコメントより-

<"流行歌(はやりうた)でなく、"良い曲"をお探しの方へ、私からの絶対のお勧めです>

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盗作を認めたWarner、ではSonyMusicは?

2005年12月27日 | 【徒然随想】
ワーナー所属のなんとかというアーティストもどき(盗作するのはアーティストとは呼べないからネ)が中島みゆきさんの「ファイト」を盗作したとして、CD回収すると発表したよね。

このグループの行いについては今更ここで述べるまでも無い。一番問題が深刻なのはこのグループに関わったプロデューサーとかディレクターを始めとする会社/スタッフ・サイドだと思う。だってこの中島みゆきさんの「ファイト」は生命保険のCMで使用されたり福山雅治さんがカバーしたりしていて、結構前から有名な曲であったのだから。知らないとすれば業界人としての資質や存在意義が問われるし、知ってやっていたのでなら確信の上の"犯罪"であり文字通り"共犯"と言えるだろう・・・。

発売前の試聴段階で、本当に誰も気付かなかったのだろうか・・・?
かなりアヤシイ・・・???

でもワーナーの場合にはこうやって認めただけ潔いと言うべきかな?だって今まで(影でいろいろ囁かれた事はあっても)実際に認めた例は本当に少ないのだからね・・・(八神純子さんの例はOrangeRange型だったし)

一方SONY MUSICである。ORANGE RANGEである。
もうこれは、あれだけ売れちゃったし、SONYグループの損益にも影響を及ぼすレベルまで行ってしまって、正直今更どうしようもない、と言うのが本音なんだろうなぁ。もう行く(=何かコメントするとか)も戻る(=謝罪や訂正)のも大事で大変だし「ほとぼりが冷めるまでまで黙っていよぅ~っと」というのが本音なんだろうなぁ・・・

うっかりコメントすると揚げ足取りも含めて、Sonyグループ全体が批判の矢面に立たされる危険性もあるし、潔く認めるとこれまでの経緯も含めて当然猛批判されるし・・・。ただもここでも、プロデューサーとかディレクターを始めとするスタッフ/会社の姿勢は笑って済まされないよね。彼らの音楽(?)の内容が発売の審査で誰も問題視しなかったのだろうか・・・?今のSonyMusicのスタッフってそんなレベルなのか?そんなに音楽を知らないのだろうか?更に、それで企業が潤ってしまえば、全てOKなんだろうかねぇ~?

最近の若い人やグループには、「いっちゃえ!いっちゃえ!」的なお軽なモードを感じる。「自分達が良けりゃ何でもアリ」的なアーティスト(もどき)も少なくない。でもそれはそれとしても、それらをチェックするのが大人達や会社組織の役割だと思う。そしてそれが出来ないのなら、レコード会社(組織)なんていらないよね。それにもし万一わかっていながらリリースするのなら"犯罪教唆"または”共犯"だ。事態は更に深刻だ・・・。

SONY MUSICはレーベルをいくつも小分けにして機動性を高めたらしいが、結局組織としての質が薄まっただけの事を今回の事は明白に証明しているなぁ。何より最近(ここ10年近く)、SONY MUSICからは私の耳に残るような、長期に愛聴できる音楽を聴いたことがない。明らかに"質"が変化したのが分かる。ただ"売れる"ものばかりだし。大概Book Offの100円コーナーに山積みになってたりする(^^;

ネット配信時代において、今、レコード会社の存在意義がどんどん問われている。そうなんだ、そう、こんな程度の組織であるならレコード会社なんていらないんだよね。みんなネット配信してしまえばいいよ。

組織の運営費はメディアを押さえる&抑えるだけの費用だけなのか?
音楽"質"の維持経費は内包されていないのか?

CBS/SONYの創立当時、第一弾のレコード(フォーリーブス)から知っている私は、本当に現在のSONY MUSIC/SMEの在りようが悲しくて仕方がない・・・

※「単年度利益」政策を導入した出井氏の手法の失敗をもろに被ったとも言える。アーティストの長期育成システムなんか完全に消滅したね。オーディションで引っ張ってきて(大した才能がなくても)即デビュー→ちょっと稼ぐ→人気下降→すぐに契約打ち切り、ばかり。見事な「使い捨て」システムだね。

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