某ファンサイト管理人の音楽随想記

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「花紀行」 - 石川さゆり 

2005年12月13日 | ♪国内 -女性
「花紀行」 - 石川さゆり 作詞/作曲:堀内護 編曲:服部克久 (1993年)
~ シングル「純・情歌」のカップリング曲。


石川さゆりさんのお名前を見て、「演歌だね」「演歌かぁ~」と思ったそこのあなたっ。俺/私には関係ないや、と思った方。実はそんなあなたにこそ聴いて欲しい、素晴らしい楽曲なんですよ~(^^)。特に"違いが分かる"大人世代に超お勧めです。

この曲に限っては、通常イメージされるお約束「演歌」では決してありません・・・。私の頭の中の、ン十年間聴き続けてきた数え切れない程の楽曲の中でも特別な雰囲気を持った素晴らしい曲なんですよ・・・

でもこの曲は決して正当な評価を得ていません。。。理由は簡単。貴方のような「聴くべき人に届かなかった」から、それだけです。

そもそも演歌のカップリング曲なので、メインの「純情歌」に注目しない人はまず聴かれることはありません。更に、「純情歌」を購入したとしても、この曲は"石川演歌"じゃないから、そういう従来のファンのテイストではないため無視されます・・・。

つまり、この素晴らしい楽曲をきちんと評価できる人はあまり演歌をチェックししていないし、この手の楽曲が必要な人に全然知られることが無く消えて行きそうな、とても不幸な運命の曲です・・・。本当に惜しい・・・

叙情歌の持つ素朴さ、フォークソングの持つ温かさ、そしてシャンソンのような大人の優雅さ、もちろん演歌的な切なさ・・・もうホント名曲なんですっ。

これが生まれた背景には、当時の石川さんサイドがチャンレンジ精神旺盛で、NY録音であの喜多嶋修さん(内藤洋子さんの夫/舞さんのお父さん)と一緒にレコードを制作したり、マスタリングは演歌ながらをあのBurnie Grundmanの手で行っていたりと、とても進取の気鋭を感じる挑戦をなさっていました。

でも今は、悪いけど何を聞いても同じ様な曲なかりの、お約束演歌道を邁進しています。守りの姿勢に回られたのが残念ですね。もっとチャンレンジして欲しい方です。

そうそう、ちなみにこの曲の作者はあのGAROのメンバーだった"マーク"さんだと思います。とても意外なクレジットでした(^^; 驚き。
 
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