朗読劇らせんかいろ。初日の、リュシオルチームを観てきました。
劇場は新宿区歌舞伎町にある、コフレリオ新宿シアター。

劇の内容は、石の塔の螺旋階段を登るというお話を主軸として
その合間に、別のお話が差し込まれるオムニバス形式で展開。
1つ目のお話『サヨナラナミダ』では、泣き虫ウサギのラビが
動物の村でおこった事件で、みんなから犯人だと疑われたハリネズミの
ホッグじいさん(リュシオルチームはホッグばあさん)のために奮闘。
2つ目『真白の月をあなたに』は、療養中の娘コルティと
天才錬金術師ディルクの、時をこえた美しいラブストーリー。
そして、3つ目の『生きる希望の物語』は、本編の主人公である
小鳥遊ほたるの両親について明かされ、物語は、クライマックスへ。
自分が特に良いなと思ったお話は、2つ目の、真白の月をあなたに。
序盤の何気ない痴話が、最後の伏線として綺麗にまとめられていた。
この作品だけで、完全版として1つの舞台などがあっても面白そう。
あと全編を通して演者さんのイメージが、キャラクターたちに
ピッタリだと思えたところも、この公演の良かった点でした。
朗読劇という形での公演を観ること自体が、今回、自身初
(朗読は昨年も観たが)だったので、これもまた良い経験だ。
それから、もう1つ。東京へと行き来する電車の中でも
新・邂逅 銀河鉄道の夜の、朗読CDを聴いていたっていう。
このCDは、YouTubeのTRON_TVチャンネルで配信中の帝都電影ラヂヲ局が
配信1周年を記念して創られたもので、その収録時間は実に2時間半超えと
らせんかいろの上演時間よりも長いという、大ボリュームの作品となる。
タイトルこそ知っていれど、銀河鉄道の夜という作品にちゃんと触れたのは
初めてだったので、こういうお話だったのかと、逆に新鮮な印象を受けた。
これを機に、また何かしらの形で銀河鉄道の夜に接する事もあるかもね。
らせんかいろと、新・邂逅 銀河鉄道の夜に関わった皆様、お疲れ様でした。