渡辺哲也(一級建築士・絵画作家)「多彩画の世界」また日常のささいな事などを綴っています

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落ち葉絵の具で描いた落ち葉

2009年11月08日 11時55分22秒 | 「多彩画」(絵画)など
「落ち葉絵の具」で描いた「落ち葉」です!



「落ち葉絵の具?」聞きなれない言葉だと思いますが、
その通り、市販されている絵の具なんかではありません(笑)。

昔からある「草木染め」を参考に絵の具を作って絵を描いてみました!

「草木染め」とは、
[染料液をつくる]→[染色する]→[媒染する]と言うプロセスなのですが、
絵を描くとなるとちょっと工夫がいります。
染物用の液では絵は描きにくく、また描いた後で媒染すると言う事も
むずかしい。
そこで、染料液と媒染を最初からいっしょにやって、且つ描きやすい
濃度してやろうと言う試みです!
試行錯誤をいろいろしましたが、やっぱり思うようにはいきません(笑)。

↓それでは、今回のHOW TO DROW です!

①落ち葉集め
 名張中央公園を散歩しながら落ち葉を集めます。
 赤・黄・茶 系の3種類にしました。
 どの葉っぱがよく色がでるのか解らない為、いろんな種類の葉っぱです(笑)。
②ステンレスボールに入れ煮出し染料液を作ります。
③媒染剤、染物屋さんや大きな手芸店などではいろんな種類があるようなのですが
 近所には無い為、どこにでも売ってるものや自作できるものにしました。
 ・ミョウバンはスーパーで
 ・消石灰はホームセンター園芸コーナーで
 ・木酢酸鉄は手作りで!朝散歩途中で拾ってきた鉄屑(たぶんドラムカンです)
  を水と酢で煮出し、しばらくの間放置して作りました。 
④今回作った絵の具は8種類、
 原液にミョウバンを混ぜると明るく黄色系が強くなりました。
 さらに消石灰を混ぜるとグリーンがかります(液の色は鶯色系でした)。
 原液に木酢酸鉄を混ぜると黒く渋い色(紫系の黒)になりました。
 
赤はやっぱり原液のままが一番発色がよかった為、さらに煮て濃度を高めて
使用しました。
黄はミョウバンや消石灰を混ぜた方が明るく発色はいい為、こちらを使用!

ミョウバン混合は冷えるとミョウバンが結晶となった為、描く前にもう一度
暖めて溶けている間に描く必要があります。
消石灰を混合するとどろっと絵の具状にはなりますが、描いたあと粉をふきます。
と、まぁ一筋縄ではいきませんでしたが、なかなかおもしものです!

媒染剤をあらかじめ混ぜてやると言うこの手法は、珈琲画やワイン画にも
使えそうです!


葉脈部分は基本的に白で抜きます。
(加筆後、部分的にハイライトはナイフで削ります)
マスキングインクは水と台所用中性洗剤を一適たらした液で薄め、
描きやすくします。
さらさらなので、つけペンで描けます。
ペンにつけるインクの量やペンの角度などで引く線の太さを変えていきますが、
時々ぼたっと落ちる時もあります(笑)。
 
落ち葉絵の具の定着が悪い為、マスキングインクを取り除く時、絵の具も
うすくなりました^_^;

描く時間は半日程度ですが、構想や絵の具を作るまでがその何倍も
かかってしまいました。
でもその間の方が、楽しかった様な気がします!!

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「素材で命を吹き込む」シリーズ?(笑)、
他には、トマトやほうれん草などで描く野菜画なども面白いかもしれない(^.^)


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