Process & Detail・ Watercolor
(水彩画・工程&ディテール)シリーズ
Watercolor(水彩画)
「秋陽」The sun of autumn.
透明水彩と不透明水彩の比率を五分五分と説明しておりますが・・・。
ではこの作品の場合それらをどのように使い分けをしてみたかと言いますと、「地盤面」「建物の窓ガラス」「背景の空(薄い空色)」は透明水彩のみを使用しております。
よって地盤面の小石や枯れ枝の明るく光っているところは紙の白を利用しています。
樹木や建物(窓ガラス以外)は、透明水彩と不透明水彩を交互に使用しています。
どちらを先に塗るかはその部分部分によって異なってきます(と言ってもいい加減なものですが)、また何度も交互に利用している箇所もあります。
それは基本的にその二つの絵の具の特性を生かした利用の仕方です。
下地に不透明水彩を塗ってその下地色を生かしながら透明水彩を被せる方法と、透明水彩を塗った上に不透明水彩で加筆するやり方です。
樹木などは、この方法の両方を使っています。
その為、パレットも透明水彩用(画像左)と不透明水彩用(画像右)を使い同じ色調の絵の具をそれぞれに用意して使ってます。
このような描法がどうなのか?(一般的になされているのかどうか?)、わかりませんが仕事では自然に描いてた描法なので私には一番やりやすいと言えます。
描画材が何であれそれらは表現する為の道具だと私は思ってます、その感じたままを表現する道具は周りにいくらでもあるとも思います、そうして始めたのが「素彩画」なのですから。