「素彩画」サハラ砂漠の砂でサハラを描く、制作工程動画です(BGM付き)!
この作品は「2012年、銀座伊東屋ギャラリー個展(企画展)」時、見に来て下さった方から後日貴重なサハラ砂漠の砂をプレゼントしてくださいました。
やっぱり、題材は「サハラ」に即決定でした!
今までの顔料系素彩画と同じ要領で膠液で溶いて描いてみましたが、みごとに失敗。
一般的な鉱物系に比べて、膠液の定着も悪く、色調が濃くなり難い特徴がありました。
調べてみると、サハラ砂漠(リビア)の砂の成分の殆どが石英でした。
石英とは、二酸化珪素(けいそ)からなる鉱物。ふつうガラス光沢をもつ六晶系の柱状か錐状の結晶で、透明なものが水晶です。
その為透明度が高く、またルーペで拡大してみると結晶があり、それで前述の結果も納得できしました。
そこで描法は試し塗りなどをしながらその都度、試行錯誤をしながら進める事に。
今回使用した素材絵の具は、砂その物の粒子と乳鉢で細かくした粒子の二種類です。
微粒子になるほど色調は明るくなります。
まずデッサンを基に、微粒子の方で下塗りをして大まかなイメージを作っていきます。
サンドベージュの柔らかいイメージですが、これ以上はもう濃くならないようです。
次のステップで砂その物の粒子を使用しますが、膠液で溶いた素材絵の具は粒子が粗い為か、筆塗りがうまくいきません。
そこでいろいろな描法を試してみました。
一番濃く盛り上げて塗る箇所は自家製のストローペンで絵の具を置いて盛り上げていくやり方、厚い箇所は2mm程度もあり、まるでレリーフのようです。
中間色部分は、塗りたい箇所のみに膠液を接着剤としてあらかじめ筆で塗っておいて、乾かないうちに、その上からグラデーションを意識して砂を撒き定着させました。
十分乾燥させて定着させた後、更に微粒子の方を使い膠液でたっぷり溶いた絵の具で全体的に調子を整えて、色調に深みを出して終了です。
新しい試みとして、作品にLEDバックライトを組み込んだライトBOXを作りました。
塗り厚イコール色の濃さはバックライトの透過がそのまま立体感の雰囲気を醸し出すことができました!
「素彩画」とは、描画の対象そのものを素材として抽出した絵の具を作り、それを使って描画対象そのものの彩りを、キャンバスに再構築する。つまり「素材で描く彩画」→「素材彩画」→「素彩画」と命名しました。
この作品は「2012年、銀座伊東屋ギャラリー個展(企画展)」時、見に来て下さった方から後日貴重なサハラ砂漠の砂をプレゼントしてくださいました。
やっぱり、題材は「サハラ」に即決定でした!
今までの顔料系素彩画と同じ要領で膠液で溶いて描いてみましたが、みごとに失敗。
一般的な鉱物系に比べて、膠液の定着も悪く、色調が濃くなり難い特徴がありました。
調べてみると、サハラ砂漠(リビア)の砂の成分の殆どが石英でした。
石英とは、二酸化珪素(けいそ)からなる鉱物。ふつうガラス光沢をもつ六晶系の柱状か錐状の結晶で、透明なものが水晶です。
その為透明度が高く、またルーペで拡大してみると結晶があり、それで前述の結果も納得できしました。
そこで描法は試し塗りなどをしながらその都度、試行錯誤をしながら進める事に。
今回使用した素材絵の具は、砂その物の粒子と乳鉢で細かくした粒子の二種類です。
微粒子になるほど色調は明るくなります。
まずデッサンを基に、微粒子の方で下塗りをして大まかなイメージを作っていきます。
サンドベージュの柔らかいイメージですが、これ以上はもう濃くならないようです。
次のステップで砂その物の粒子を使用しますが、膠液で溶いた素材絵の具は粒子が粗い為か、筆塗りがうまくいきません。
そこでいろいろな描法を試してみました。
一番濃く盛り上げて塗る箇所は自家製のストローペンで絵の具を置いて盛り上げていくやり方、厚い箇所は2mm程度もあり、まるでレリーフのようです。
中間色部分は、塗りたい箇所のみに膠液を接着剤としてあらかじめ筆で塗っておいて、乾かないうちに、その上からグラデーションを意識して砂を撒き定着させました。
十分乾燥させて定着させた後、更に微粒子の方を使い膠液でたっぷり溶いた絵の具で全体的に調子を整えて、色調に深みを出して終了です。
新しい試みとして、作品にLEDバックライトを組み込んだライトBOXを作りました。
塗り厚イコール色の濃さはバックライトの透過がそのまま立体感の雰囲気を醸し出すことができました!
「素彩画」とは、描画の対象そのものを素材として抽出した絵の具を作り、それを使って描画対象そのものの彩りを、キャンバスに再構築する。つまり「素材で描く彩画」→「素材彩画」→「素彩画」と命名しました。