日当たりのよい空き地に「トウダイグサ(燈台草)」が広がっていました。
全体が鮮やかな黄緑色で不思議な形をしています。
大きな葉をお盆のように広げ、その上に放射状に5本の花枝を伸ばしています。
花枝の先の苞葉はお椀のようになっていて、中に数個の黄緑色の花が見えます。
この花は初夏になると丸い果実に変わって、熟すとタネがはじけて、新しい株がどんどん増えていきます。
名前は花茎の部分が昔あかりとして使われていた燈明台の灯火皿に似ているからのようで、海にある灯台とは関係ないようです。
ちょっと話が逸れます。
”燈台”と”灯台”の違いは?
『燈台』と『灯台』は両方とも「灯りをともす塔」や「航路の目印となる建物」を指します。
だから同じ意味であって、実際には違いはありません。
どちらも同じ意味で使われる言葉、だから どちらを使っても構いません。(違い辞典)
そうなると、この花の漢字表記をわざわざ『燈台草』としているのは、やはり何か意味があるのかも・・・(考えすぎかも)
この不思議な形のトウダイグサをじっと目を凝らして見続けていると、何だか人工衛星とか、宇宙船とかそのようなイメージで、宇宙から来た植物のような気もしてきました。
気を付けなければならないのは、この花は全草が有毒で、茎や葉から出る白い乳液を触るとかぶれてしまうし、果実や種子を食べる人はいないと思いますが、もしも食べてしまった場合、激しい痙攣をおこしてしまうようなのです。
学名:Euphprbia helioscopia
英名:Sun spurge、Wolf's-milk
別名:スズフリバナ(鈴振花)
科名・属名:トウダイグサ科 トウダイグサ属
原産地:北半球の温帯から熱帯