映画とライフデザイン

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映画「荒野にて」

2019-11-04 07:36:10 | 映画(洋画:2019年以降主演男性)
映画「荒野にて」は2019年公開の作品


「さざなみ」のアンドリュー・ヘイ監督による天涯孤独となった15才の少年が処分が決まった馬とともに荒野をさすらう話である。いかにも米国らしい荒野の風景だ。住んでいるポートランドからワイオミングに向けてのロードムービーとも言える。

チャーリー(チャーリー・プラマー)は赤ん坊の頃に母親が家を出て行ってから、教養も経済力もないが愛情深い父親(トラヴィス・フィメル)と2人で暮らしている。15歳になり、父親の仕事の都合で、誰も知り合いのいないポートランドに越してきたチャーリーは、家計を助けるために、近所の厩舎のオーナー(スティーヴ・ブシェミ)を手伝い始める。父親が突然亡くなり、天涯孤独となったチャーリーに追い打ちをかけるように、愛情を注いで世話をしていた老競走馬ピートの殺処分が決まってしまう。チャーリーはピートを連れ出し、疎遠になっていたマージー伯母さんが暮らしていたワイオミングを目指す。(作品情報より)


1.天涯孤独となった少年
もともと母親は小さい時にいなくなっている。今は父親と暮らしている。ところが、父親が人妻に手を出してしまい、夜襲を受ける。ガラスの破片が入って身体中に毒がたまり敗血症を起こしあっけなく亡くなる。


病院関係者は天涯孤独となった少年を施設で預ってもらおうとするが、その場を逃げ出す。少年は厩舎の主とたまたま知り合い、競走馬ピートの面倒を見るようになっていた。父親がやられた自宅は物騒で、厩舎でこっそりピートと暮らす。でも、馬が殺処分されることになり、馬の輸送車で一緒に飛び出してしまうのだ。お金は厩舎でもらったわずかなお金、ガソリン代につかってすっからかん。無銭飲食しようとしたら、警備員にも捕まってしまう。最悪だ!

2.ララミー牧場

おそらくはララミー牧場の名前に記憶があるのは60代以上であろう。10チャンネルすなわちNETで昭和38年までこの番組をやっていたようだ。その頃には生まれていたけど実際に自分が見たのは再放送だろう。内容はまったく記憶にない。


ただ、ローレンローレンローレン「ローハイド」同様に「ララミー!」という主題歌の歌声は耳について離れない。デュークエイセスのコーラスだったんだ。主人公が向かうワイオミング州の街にララミーという文字を発見し懐かしくなった。

3.もし少年と同じ境遇になったのなら?
15才といえば、高校に入った年だ。ほんの少し時代がずれていれば、戦争がからんで自分も中卒で働いていたかもしれない。戦火のもと父母と離れ離れになっていたらどうなんだろう?少年は行った場所で運良くバイトで稼いでいたりしたが、無銭飲食で警察に突き出されそうにもなった。親切な人にも恵まれたこともあったが、逆もある。空腹に耐えきれない場面が数多く見られる。自分がこの映画のようにたくましく生きられたかは疑問?11年前父母両方とも亡くなったけど、大人か少年かは大違いだ。


それでも最後に向かって若干の光が見える。それがなかったら救いようがない。トコトン主人公をおとしめる手もあったけど、この位にしておかないとバチもあたる。

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