映画とライフデザイン

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ドキュメンタリー映画「リトル・リチャード アイ アム エヴリシング」

2024-03-06 20:37:53 | 映画(洋画:2019年以降主演男性)
映画「リトル・リチャード アイ アム エヴリシング」を映画館で観てきました。


映画「リトル・リチャード アイ アム エヴリシング」チャックベリーと並ぶロックンロールの帝王リトル・リチャードの人生を語るリサ・コルテス監督のドキュメンタリー映画である。

ビートルズに関心を持ち始めてすぐ典型的ロックンロールの曲「ロングトールサリー」が好きになり、リトルリチャードの名前を知った。いわゆるオールディーズと言われるロックンロールミュージックで誰もが知っている曲を作ったのがチャック・ベリーであり,リトル・リチャードである。

初期のビートルズは2人の歌を自らアレンジしてアルバムに収めていた。ロック界に影響与えたなんて宣伝文句が飛び交っているが,このリトルリチャードだけはまさに本物である。そんなリトルリチャードの人生を描いたドキュメンタリーとなると見てみたくなる。


編集力に優れた音楽ドキュメンタリーである。
ものすごい数のフィルムから映像を的確に引用し,それぞれをコンパクトにわかりやすく編集してまとめている。リトルリチャードの音楽人生がこの映画を見るだけでよくわかる。気分が高揚する映画である。

映画ではリトルリチャードの生まれてからの家族との関わりやその後音楽界で這い上がっていく履歴、そしてヒット曲を出してからのリトルリチャードの姿を追っていく。ポールマッカートニー,ミックジャガーといったロック界の巨人の証言なども交え、いかにリトル・リチャードがロック界に大きく影響を与えたのかも示している。。

若き日にコンサートツアーで一緒だったミック・ジャガー「ロックンロールは彼が始めた」と証言し、ポール・マッカートニー「歌で叫ぶのはリチャードの影響」と語る。この映画でリトルリチャードの歌っている歌詞がかなり卑猥だと言うことを知った。これはこれでいろんな影響与えているかもしれない。


ゲイだったリトル・リチャードが偏見を持たれた人生を送った。リトルリチャードと言えばあのオカマっぽいメイクやファッションが印象的である。ジョークを飛ばしまくりで,大きな口を開けながらボクシングのモハメッドアリのように大口を叩く。見ようによっては,バットマンのジョーカーのようにも見えてくる。


リチャードに不利だった契約書にサインして後に作曲して得られる印税がもらえない悲劇も映画の中で触れる。これには驚いた。ともかくオールディーズの曲がライブハウスでかかるとリトルリチャードの曲が流れる割合はむちゃくちゃ多い。ビートルズだけでなくエルビスプレスリーやパットブーン、クリーデンスクリアウォーターリバイバルなど彼の曲のリメイクを歌っているアーティストは多い。金に困った話にも触れる。契約書の読み込みさえ間違っていなければ本来は巨万の富を築いたはずだったのに気の毒である。


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