映画とライフデザイン

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加山雄三  エレキの若大将

2009-07-09 06:31:33 | 映画(日本 昭和35年~49年)
いつ見てもどきどきする場面である。

勝ち抜きエレキ合戦に登場して、加山雄三ひきいるバンドが演奏する。バックには黒沢年男、青大将の田中邦衛、ウルトラマンの隊員二瓶正也、そしてエレキの巨匠寺内タケシのそうそうたるメンバー。「夜空の星」の一番を寺内タケシのソロで演奏して、2番に加山雄三のヴォーカルが「ぼくの行くところへついておいでよ」と歌い始める歴史的場面だ。

日経新聞「私の履歴書」に今月ついに登場した。先月末、明日から加山雄三さんと出ていてドキッとした。長嶋茂雄さんが次週より出るという予告を見て以来のどきどきぶりだ。内容も面白い。両親との葛藤、地元小学校の仲間に入れないもどかしさ、ボートを自身で作ってしまう器用さ。小さいころからかっこいいなあ。今日から大学卒業して東宝入社となっている。

映画ではエレキバンドとアメリカンフットボール部の両方掛け持ちである。京南大学とはよく付けたものだ。ライバルが西北大学というのもらしくていい。倒せ西北と自分も言いたくなる。こうやって見ると、マネジャーをはじめとして部員たちの表情は慶応体育会の匂いを出している。学ランも似合う。時はビートルズ全盛で、まだ学生運動が激しくなっていないころ。能天気な大学生活を上手に描いている。もっとも加山は卒業して5年たっているわけだが。。。。

演技だけを取ってみると、いつもながら田中邦衛の振られぶりがおもしろい。後は飯田蝶子の張り切りぶりだ。自分が小さいころは、おばあちゃん役というと飯田蝶子か浦辺粂子のどちらかであった。ちょっとした動きが笑いを誘う。星由里子はいつもながらのワンパターンだが美しい。のちに加山の妻となる松本めぐみも親衛隊4人の一人として出演しているのにも注目した。

この映画が上演されると同時に発売されたのが、「君といつまでも」である。とんでもない大ヒットであった。映画の中でも日光の中禅寺湖で加山は星由里子を目の前にして歌う。自分の記憶が薄くなってきたが、その昔優勝を争う「早慶戦」の野球で加山雄三を目の前で見たことがある。応援指導部の依頼で試合前応援を買って出て歌ってくれた。そのとき「君といつまでも」を歌ってくれた気がするが、「若き血」だったか?記憶は薄れている。しかし、試合は完敗。歌っているさながら試合前の練習で早稲田4番阪神前監督の岡田氏がぽんぽん外野スタンドに打ち込んできた。

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