映画とライフデザイン

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韓国映画「わたしたち」

2017-10-04 19:15:02 | 映画(韓国映画)
映画「わたしたち」を映画館で観てきました。


「わたしたち」はいじめが題材の映画のようだ。韓国映画では狂気に迫るクライムサスペンスを見ることが多い。気になるテーマなので、恵比寿ガーデンプレイスに向かう。まだ幼い出演者のナチュラルな演技に好感が持てる。ストーリー作りの上手な韓国映画のなかでもグイッと引き付けられる要素がある。

友達がいないのでいつも一人でいる小学4年生の女の子が、同じクラスになるという転校生と知り合う。ちょうど夏休みに入るところで、ようやく友達ができて喜び夏休みの間遊ぶ。でも、転校生は塾で新しい友達と知り合う。それは主人公をいつも仲間外れにする同じクラスの女の子だ。学期が始まり、友人関係がごちゃごちゃになってしまうという話である。

普通の小学校でよくありがちな話だ。目線を自分の少年時代に落としてみると、小さい頃の思い出が次から次へと脳裏に浮かぶ。むろん、イヤな思い出も少なくない。スクールカーストなんて言葉がはやる現代であるが、日本も韓国もクラス内の構図は昔から変わらないのではないか。イケていないクラスで目立たない女の子が友人と群れられず、つまはじきにされるという設定である。

新人監督としてはなかなかの出来である。これは必見!


学校でいつもひとりぼっちだった11歳の小学生の少女ソンは、転校生のジアと親しくなり、友情を築いていくが、新学期になると2人の関係に変化が訪れる。また、共働きの両親を持つソンと、裕福だが問題を抱えるジアの家庭の事情の違いからも、2人は次第に疎遠になってしまう。ソンはジアとの関係を回復しようと努めるが、些細なことからジアの秘密をばらしてしまい……。(作品情報より)

新人女流監督が女の子の陰湿な部分をここぞとばかり浮き彫りにする。本当にイヤだよね、女って。まさに女のいやなところは愚痴と嫉妬でこの映画では全面に出る。逆に幼い弟の友人関係の話はあるけど、男の子に関する描写は少ない。

いじめ体験のない人って少ないと思う。子供の時になかったとしても、中学高校大学で友人に露骨に攻撃をうけたり、無視される経験をもったりする。また、大人になっても職場でいじめにあうことは、大概の人が経験しているのではないだろうか?せっかく仲良くできた友人に突然無視されるのは本当につらいよね。

新学期に入り、正式にクラス内で転校生として紹介される。主人公は壇上に立つ転校生のジアに小さく手を振るが無視。逆に塾で一緒になったいじめっ子に手を振る。転校生の誕生日にプレゼントを持って訪問するが、受け取りを拒否させる。なんで??と嘆く主人公だ。まあ、徹底的に主人公を友達地獄に陥らせる。



あとはここでも出てくるけど、ネタミ。自分よりいい成績をとっているだけで、友人からつまはじきにするシーンは本当にむかつく。転校生ジアの成績がいいので、もともとはクラスの優等生だったいじめっ子が面白くないのだ。ここでもう一つの葛藤が生まれる。あと、ここで取り上げられるのはこっそり話した内輪話が大げさになってしまうということ。こういうのもよくあるよね。

女のイヤな部分をこれでもかと見せて、見ている我々の腹をたたせる。これがうまい。
そして、最後は何かを連想させる形で終わる。

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