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映画とライフデザイン

大好きな映画の感想、おいしい食べ物、本の話、素敵な街で感じたことなどつれづれなるままに歩きます。

ブロードウェイと銃弾  ジョン・キューザック

2011-08-17 05:21:36 | 映画(洋画 99年以前)
「ブロードウェイと銃弾」はウディアレン監督の96年の作品だ。彼自身は出演していない。いつものウディアレンらしさもあるが、ミュージカルの裏話が主軸だけで若干色彩が異なるかもしれない。世間評価はまあまあのようだが、ウディ作品の中では個人的には苦手

時代は1920年代のニューヨーク、芸術肌の劇作家の主人公ことジョン・キューザックのシナリオにプロデューサーが出資者を見つけた。マフィアの親分ことジョー・ヴィテレリがスポンサーだ。でも裏があった。女優志願の愛人を出演させろというのだ。じゃじゃ馬女の出演はどうにも嫌だが、うけざるを得ない。マフィアは怖いし、キンキン声の彼女はどうにもならない。


ジョンキューザックは主演に大女優ヘレンことダイアン・ウィーストを起用し、相手役に名優を持ってきた。大女優ダイアンウィーストは、自分の立場をもっとよくするために主人公を誘惑した。恋人がいる主人公であったが、その誘惑にこたえてしまう。また、愛人オリーヴの用心棒ことチャズ・パルミンテリがある日演出に口を挟む。おもしろくない主人公だが書き直しをする。それ自体は好評であった。
愛人オリーヴがマフィアの親分に隠れてプロデューサーと浮気する。舞台にかかわる面々の関係が徐々に複雑になっていくのであるが。。。。

1920年代、第一次世界大戦に対外不干渉の慣例を破って参戦して勝ってからのアメリカは全盛時代を迎えた。経済発展を遂げているわけであるから、ブロードウェイも活気があったであろう。同時にマフィアが夜の世界を牛耳っていたのも明らかだ。そういう世相を考えると、このストーリーもそんなに不自然ではない。

ウディアレン自身が出演していないときは、自分の分身の誰かに自分の思いを話させることが多い。ここではジョンキューザックだ。スタートしてしばらくはいかにもウディらしいセリフが目立つ。どちらかというと、ダイアンウィーストとの絡みが出てからはその色彩が薄くなる気がした。その分愛人の用心棒におもしろい動きをさせて、映画の展開をおもしろくする。

そのダイアンウィーストがこの映画でオスカー助演賞をもらった。見ようによっては助演を逸脱した活躍をしている。このブログでも「チャンス」や「モンタナの風に吹かれて」あたりでずいぶんと褒めた。彼女が出演している作品ははずれがない。ここでの彼女は名女優の役、上記2つはふっくらした姿でもう少し地味な役だけにいつもと違う雰囲気だ。でも若いジョンキューザックにからんでいく部分に女の匂いを出しておもしろい。ちょっと違うかもしれないが「サンセット大通り」の匂いも少しある。

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