映画「デンジャラス・ラン」を劇場で見た。
黒人オスカー俳優デンゼル・ワシントンと若手有望株ライアンレイノルズの共演である。
「グローリー」「トレーニング デイ」で2度アカデミー賞を獲得したデンゼル・ワシントンが、世界中で指名手配されている元CIAエージェントを演じたスリリングなアクション映画だ。アクション映画といえば、今年に入って映画「ドライブ」を見た。鋭いカーアクションが売り物のスピード感あふれる傑作であった。しかし、これはその作品をスピード感で上回る凄まじいアクション映画だ。末梢神経にもグイグイ触れていくシーンが続き、2時間を全速力で駆け抜ける。
日本では絶対に制作不能の凄い映画だ。
CIAが世界中に設置している、重要情報保持者の身柄を確保して尋問するための隠れ家がある。それを「SAFE HOUSE」という。それが原題だ。
南アフリカのケープタウンが舞台だ。
映像は一人のCIA職員マット(ライアンレイノルズ)を映す。彼はケープタウンで一人その「SAFE HOUSE」の管理を任されていた。普段は仕事がなく、恋人と遊び呆けていた。
そのケープタウンの米国領事館に、一人の男が出頭した。
敵国に機密情報を流したとされる、36ヶ国で指名手配を受けた世界的犯罪者トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)だ。彼はかつてCIAの中でも屈指の腕を持つ伝説のエージェントであった。天才的な頭脳を持ち話術に長け、暗殺の腕も超一流という。
その彼がCIAの隠れ家にゲストとして連行され、取り調べの拷問がはじまった途端、鉄壁のはずの隠れ家が重装備の何者かにより襲撃される。味方が次々殺される中、隠れ家を管理している新米CIAのマットは、フロストから選択を迫られ、やむなく隠れ家から一緒に脱出する。
こうしてマットは危険すぎる男フロストの身柄を守るために彼とともに逃走を繰り広げる。
迫力あるカーチェイスもさることながら、格闘シーンも出演者が大けがをしてしまうのではと心配するくらい強烈な激しさだ。途中で味方と敵の境目がわからなくなる。それにつれ登場人物の精神が錯乱する。それでも、デンゼルの頭脳が先を読む。わけのわからない敵に加えて、CIAの本部も攻撃のミッションを出し続ける中、息もつかせない緊迫の心理戦も見どころだ。アクション映画といいながら、脚本のうまさも絶妙だ。
オスカー受賞作品「トレーニングデイ」のデンゼルワシントンはロス警察の悪徳警官を演じた。あのときも交通係からまわった新米刑事イーサンホンクとのコンビであった。そのパターンは一緒だが、今回先輩後輩といってもデンゼルワシントンはCIAに追われる身だ。それでも新鋭ライアンレイノルズをずっと引っ張り続ける。プロと新米の対比は「リーサルウェポン」や黒澤明の「野良犬」同様警察アクションの定番に近いが全くイコールでないのがミソだ。裏にはCIAの汚職問題が顕在する。
この監督ダニエル・エスピノーサの手腕は凄い。それに加えて「ボーン」シリーズの撮影監督オリバー・ウッドと編集リチャード・ピアソンが加わる。この両者がスタッフとしているのが大きい。
この仕事はまさにプロ集団の結晶だ。
黒人オスカー俳優デンゼル・ワシントンと若手有望株ライアンレイノルズの共演である。
「グローリー」「トレーニング デイ」で2度アカデミー賞を獲得したデンゼル・ワシントンが、世界中で指名手配されている元CIAエージェントを演じたスリリングなアクション映画だ。アクション映画といえば、今年に入って映画「ドライブ」を見た。鋭いカーアクションが売り物のスピード感あふれる傑作であった。しかし、これはその作品をスピード感で上回る凄まじいアクション映画だ。末梢神経にもグイグイ触れていくシーンが続き、2時間を全速力で駆け抜ける。
日本では絶対に制作不能の凄い映画だ。
CIAが世界中に設置している、重要情報保持者の身柄を確保して尋問するための隠れ家がある。それを「SAFE HOUSE」という。それが原題だ。
南アフリカのケープタウンが舞台だ。
映像は一人のCIA職員マット(ライアンレイノルズ)を映す。彼はケープタウンで一人その「SAFE HOUSE」の管理を任されていた。普段は仕事がなく、恋人と遊び呆けていた。
そのケープタウンの米国領事館に、一人の男が出頭した。
敵国に機密情報を流したとされる、36ヶ国で指名手配を受けた世界的犯罪者トビン・フロスト(デンゼル・ワシントン)だ。彼はかつてCIAの中でも屈指の腕を持つ伝説のエージェントであった。天才的な頭脳を持ち話術に長け、暗殺の腕も超一流という。
その彼がCIAの隠れ家にゲストとして連行され、取り調べの拷問がはじまった途端、鉄壁のはずの隠れ家が重装備の何者かにより襲撃される。味方が次々殺される中、隠れ家を管理している新米CIAのマットは、フロストから選択を迫られ、やむなく隠れ家から一緒に脱出する。
こうしてマットは危険すぎる男フロストの身柄を守るために彼とともに逃走を繰り広げる。
迫力あるカーチェイスもさることながら、格闘シーンも出演者が大けがをしてしまうのではと心配するくらい強烈な激しさだ。途中で味方と敵の境目がわからなくなる。それにつれ登場人物の精神が錯乱する。それでも、デンゼルの頭脳が先を読む。わけのわからない敵に加えて、CIAの本部も攻撃のミッションを出し続ける中、息もつかせない緊迫の心理戦も見どころだ。アクション映画といいながら、脚本のうまさも絶妙だ。
オスカー受賞作品「トレーニングデイ」のデンゼルワシントンはロス警察の悪徳警官を演じた。あのときも交通係からまわった新米刑事イーサンホンクとのコンビであった。そのパターンは一緒だが、今回先輩後輩といってもデンゼルワシントンはCIAに追われる身だ。それでも新鋭ライアンレイノルズをずっと引っ張り続ける。プロと新米の対比は「リーサルウェポン」や黒澤明の「野良犬」同様警察アクションの定番に近いが全くイコールでないのがミソだ。裏にはCIAの汚職問題が顕在する。
この監督ダニエル・エスピノーサの手腕は凄い。それに加えて「ボーン」シリーズの撮影監督オリバー・ウッドと編集リチャード・ピアソンが加わる。この両者がスタッフとしているのが大きい。
この仕事はまさにプロ集団の結晶だ。