映画とライフデザイン

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セクレタリアト ダイアン・レイン

2012-08-26 18:42:16 | 映画(洋画:2006年以降主演女性)
映画「セクレタリアト」は日本未公開の2010年のアメリカ映画だ。
1973年、25年ぶりのアメリカ三冠馬となったセクレタリアトと情熱を注いだ人々の実話の映画化だ。

1969年のアメリカが舞台になる。4人の子を持つ主婦のペニー(ダイアン・レイン)は、幸せな暮らしを送っていた。そこに母親の訃報が届く。久々に帰った故郷の牧場では、経営する父親はすでにやる気を失っていた。経営難の上、調教師もやる気を失っていた。そんな状態で、父親が脳卒中で倒れる。このまま父親が死ぬと600万$の相続税がかかるという。売却するしかない状態だ。
結局彼女は自分が競走馬の生産牧場を受け継ぐと言い張る。主人公は新しい調教師を探す。目当てのルシアン(ジョン・マルコヴィッチ)はゴルフ三昧でやる気を出さない。しかし、牧場には牝馬としてはいい血統をもつ馬がいた。父親がオスよりも良いメス馬を育てるのにこだわったのだ。その馬がオス馬を生んだ。生まれると同時に立ち上がろうとする力強い馬だった。その後も馬は立派に育っていく。それを見て調教師のルシアンもやる気を出す。馬はセクレタリアトと名付けられる。

期待を込めて登場したデビュー戦では4着と敗れる。後のない主人公は騎手と調教師にあたり散らす。それでも、主人公はあきらめきれず、調教師と心中のつもりで次に勝負をかける。
次のレースでも凡走なスタートぶりだ。最後尾を走る馬を見て目を伏せる2人。ところがレース途中からセクレタリアトが突如まくり始める。最後のコーナーをすぎてから一気に先頭にあがりトップになる。


その後セクレタリアトは快進撃を続ける。7連勝だ。そんな時、相続に伴う資金不足を知り、馬を700万$という高額で買いたいという話が出てくる。主人公はこの馬の価値はこんなものではないと強気の姿勢だ。調教師や主人公の身内はこれから勝てないと価値は半分におちると不安がる。そうして出走した前哨戦で負けてしまう。あせる2人、しかも馬に食欲がない。
そしてセクレタリアトが、3冠レースに向けて登場する。そこにはライバルの強馬がいた。そこでも後方一気の追い込みで勝ってしまう。栄誉あるダービーを制覇!しかし、三冠に向けては距離特性が大丈夫かという不安があったが。。。。


dvd借りようとして、ダイアンレインとジョン・マルコヴィッチの2人の顔が目に入った。でも日本未公開だという。競走馬に関する映画って割と面白いのにと思いながら、何で?未公開と思う。映画好きだとメジャーだけど、一般にはちょっとインパクトのない配役だからか?
競走馬に関する映画では「シービスケット」がある。個人的に大好きな映画だ。レースを映し出すカメラの位置取りが抜群によく、自分が馬群の中に入ってしまう錯覚を感じさせる。あの映画で感じたようなレースとの一体感は若干落ちるかもしれない。


でも悪くはない。元になった実話の面白さだろう。後方一気の差し馬の動きって見ていてドキドキする。
結果がわかっているだけに、いづれ前に走る馬を次々抜こうとするだろうなあと思うのであるが、当然勝つと思われながら負けたレースをストーリーに入れ込む。負け戦での馬主、調教師、騎手の精神的な葛藤を組み込んだ所にストーリー展開のうまさを感じた。

三冠目のレースで、差し馬が突如として逃げ切り型にチェンジするところも面白かった。
競馬好きは楽しめるんだろうなあ。
コメント
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